
前回、メタ・メディスンについて書かせていただきましたが、「医師の資格がない者が病気の診断や治療はできないので違反行為にならぬよう気をつけるように」というメールを頂きました。万が一誤解している方もいらっしゃるかもしれませんので、
「メタ・メディスンは、病気の原因を精神的なストレスにあると考え、その原因となっているストレスを見つける方法です。コンサルテーションは、医師の診断をベースにして行い、原因を見つけることが目的なので、治療行為もしません」と念を押させていただきます。
そして、今回からコメントを復活します! ので、ご自由にお書きください。
さて、今回はEFTと感情解放について書きたいなと思います。ちょっと前回のメタ・メディスンの事例を思い出してみてください。(つきあっていた彼が親友にもちょっかいを出していたことが分かり、すごくショックを受けた例)ショックを受けたとき、もし、彼女がその場ですぐにそのショックの感情を解放していたら、おそらく病気にはならないでしょう。
しかし、私たちは感情の解放の仕方など教わっていませんので、たいてい何もしないで、たんにショックを受けたままになっています。いろいろな思いばかりがぐるぐる回り、思いには感情がくっついてきますから、不安やら怒りやら絶望感なども沸いてきて、ネガティブな感情が何層も出来上がり、精神的にとても苦しくなってきますね。
この状態が長く続いたら、欝になっても、またなにか病気になってもまったくおかしくありません。私は、心理カウンセラー&セラピストですから、上記に書きましたように診断も治療もしません。しかし、感情の解放を一つづつしていくことはできます。
感情解放のテクニックとしては、フォーカシング、EFT、マトリックス・リインプリンティング(EFTを発展させたテクニック)を使っています。ときには、フォーカシングとマトリックスを組み合わせることもあります。(フォーカシングもマトリックスも、今年の11月にまたワークショップをやりたいと思います。)
で、感情を解放するときに、陥りやすいミスというか混乱しやすい点があります。これを混乱しているとまったく効果が得られません。なにかというと、思考と感情の区別の混同です。とくに思考を感情だと勘違いしている人が大変多く、ここはとても大切なポイントです。
セッションでも、「そのときどう感じましたか?」と聞いても、「裏切られたと感じました」「おしまいだと感じました」「みんなから受け入れられていないと感じました」など、感情ではなく思いを語る人がとても多いです。
ですので、「それは思いですね。感情、感覚はどうでしょう? 悲しかったとか、頭を金槌で殴られた感じがしたとか?、どんな感じがしましたか?」お聞きしたりします。すると多くの人がはじめて思考を止め、なに感じたっけ?と探ってくれます。これでやっと感情解放のステップ1に入れます。
ただ、抑圧のとても強い人、思考型の人、運動などまるでしてこなかった人などは、感覚、感情をつかむことが最初、多少難しいかもしれません。また、深く傷ついた人もそのために恐れが強く、無意識の防衛が働き、無感覚になっていることもあります。そんな場合、日々のなかで自分の体に注意を向けるようにしていくと良いでしょう。(肩が凝っているとか、頭が重いとか)体の感覚になれてくれば、感情や感覚も探りやすくなっていきます。
感情、感覚はエネルギーです。たとえば、おなかにたまった怒りのエネルギーは、体全体のエネルギーの流れを悪くします。体のエネルギーの流れが悪くなると、元気がでないし、思考もネガティブになりがちです。
EFTは、体の経絡のつぼを指でたたく(タッピング)ことで、物理的に体のエネルギーを動かしていきます。手順は非常に簡単で、だれでも5分ぐらいで覚えられます。簡単ですが、EFTはちゃんと覚えたら、かなりパワフルなツールです。ちょっと下記にビデオのリンクを貼ってみましたので、ご覧ください。↓
http://www.youtube.com/watch?v=1T92aLVM9Lk
ある意味EFTの宣伝ですから、大げさな感じで作られているかもしれません。長年の問題を5分で解決できるということはほとんどないと思います。しかし、私のEFTの先生もEFTで医者から無理と言われた筋肉の難病(寝たきり状態だったそうです)がすっかり完治したため、EFT命、EFTの歩く伝道師みたいになっていますので、決して効果を誇張しているわけではないと思います。
ただ、やり方のコツはありますし、なんといっても「問題の本質」をどう見つけていくかということがとても大切です。ただつぼを叩いているだけでは、眠くなるだけが落ちです。逆に言えば、間違えたり、効果がなくても、眠くなるだけなので害はありません。
さて、思いを解放することで感情を解放することもできますね。みなさんも、「あぁ、勘違いだったんだぁ」と分かったとたん、心が楽になった経験もあるかと思います。しかし、私たちはストレスが高まると、考えが硬く、狭くなっていく傾向があります。ですから、EFTのような手軽なテクニックを日常に取り入れ、少しづつでも感情を解放してくと良いと思います。
とりあえず、考えすぎて煮詰まり、苦しくなってきたら、深呼吸を何回かしながら、体をゆすって体の緊張をとり、好きな音楽をかけたり、体を使う仕事(庭の手入れとか)、お風呂にゆっくりつかったりなど、なるべく脳が副交感神経状態になるようにしてみましょう。
最後にひとつだけちょっと付け足したい大切なことがあります。ネガティブな感情(ネガティブな思いも)自体は、悪いものではありません。不愉快で辛いですが、意味があってそこにあり、大切なメッセージ(潜在意識に隠れた思い)を持っていることも多いです。「問題の本質」を見つけていく過程で、それは分かっていくでしょう。ですのでとりあえず、ネガティブな感情や思いを持っている自分を責めずにいてくださると嬉しいです。(そのほうが解放も早い)
さて、長くなりました。公開カウンセリングセミナーでは、問題の本質を探り、EFTをどう使うかを説明とデモ(カウンセリング)で学んでいただけたらと思っています。ご都合がつきましたら、ぜひいらしてください!
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