2006/01/08(日)08:53
流行した中国製”痩せる石鹸”
前に父からもらった石鹸の本をたまにちらちら読んでいるのですが、
中にはかなりの石鹸愛好者さんが書いた本があって、
石鹸のことを深く学ぶにはかなり勉強になるのですが、
彼らの合成洗剤を根っから嫌う姿勢に、圧倒されることがあります。
だって、合成洗剤が誕生したことを、
「悪魔の”使者”上陸」
防水スプレーのことを、
「死のスプレー」
合成洗剤に含まれる非イオンを
「目に見えぬ忍者」
なんて呼んでいるんですから・・。。
これらの本を本当に全部読んだら、
合成洗剤恐怖症になること間違いなしです!(笑)
そしてその内の一冊に、10年前流行った中国製の
痩せる石鹸のことが書いてあって、
なつかし~~!なんて思いながら読んでいました。
1995年5月頃から「海藻減肥石鹸」として、
使うだけで痩せると思い切りブームになり、計100万個以上売れた石鹸。
みなさんも覚えていると思います。
人気爆発時代はこの石鹸、3個1万円にもハネ上がり、
この石鹸を求めに中国まで旅行に行った日本人、
たくさんの人が成田空港税関で、重量オーバーでこの石鹸が没収され、
その数1万個以上にもなったそうです。
まだ中学生だった私は、この石鹸にいつかはお会いして
使ってみたいものだと、ずっと夢見ておりました。
人気がどんどんなくなって、近所の薬局でもこの石鹸が買えるように
なった時、初めてお店でその石鹸を手にした嬉しさ、感動の気持ちは
今でも忘れません。
確か一つ2000円くらいだったと思います。
絶対痩せてやる~という気持ちでこの石鹸を使い始めましたが、
もちろん!痩せませんでした。
この石鹸の原料は、普通の市販の石鹸と変わらなく、
パームとパームカーネル脂肪酸を7対3で含んでる、
そしてただオプションとして、
千切りした海藻を含んでいるというだけということでした。
普通に考えて、本当に普通に考えて、
どうしてこの石鹸で痩せるなんていうことが広まったんだろう・・
と考えてしまいました。
それはもちろん日本のマスコミの影響が一番ですが、
どうして、汚れを落とすためだけで、身体の表面としか
接しないものである「石鹸」が、身体の脂肪を減少させるなんて
自分を含め、みんな信じてしまったんだろう・・と思います。
今まで色んなものが日本で爆発的にメディアのせいで
流行しましたが、この痩せる石鹸はいくらなんでも
キツかったのでは?なんて考えてしまいます。
一個しか買わないで本当に良かったー。