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この1週間ほど風邪をひいていたのだが、今日は休みだったこともあり、
久々に銀座まで出かけることにした。 並木通りは人も少なくて、ランチにふらっと入った店は、 伊万里焼の器がなかなかよい感じ。 その後、さらに歩いて、交詢ビルに行く。 着物屋があることに気づき、ふらっと入って、 気になるものを見ていたのだが、美しい緑(蒼?)の グラデーションの紬があって、それをじっと眺めていたら、 後ろから「いい色でしょう」と声をかけられる。 緑もいろいろあるけれど、芽吹いた後、太陽の光を浴びた緑。 「志村ふくみさんのお弟子さんの作品です」と言われて、 なぜ、この人は私が志村ふくみさんの着物を好きなことを知っているのでしょう? と思った。 「この色はね、最初に黄色で染めた後に、藍で染めるんです」 「少しずつ入れていくと、こういうふうに少しずつ違う緑になる」という。 植物染料で、手染めで、手織りの紬。 「一度、体験で織物をやったことがありますけど、織るのは大変ですね。 1日に1メートルぐらい(三尺?)しか織れないと聞きました」 と言うと、「そうですか。自分でやってみるのはよいことですね。 物を作ることや、その価値がわかるようになります」と、その方が言った。 ひとしきり、着物のことを話した後、また散策して、 銀座4丁目の地下の映画館に行った。 ここに映画館が昔からあるのは知っていたけど、銀座4丁目の異次元のような この空間にはなかなか足を踏み入れることはなかったのだが、 その前を通りかかったときに、ちょうど映画が始まる時間だったので、 チケットを買った。 映画は「容疑者Xの献身」。 東野圭吾の原作がいいのか、演出がいいのか、福山雅治がいいのか、 堤 真一がいいのかはよくわからないのだけど、飽きずに観ることができた。 映画監督の人が言ってたのだけど、映画をつくる際に難しいのは、 登場人物のキャラクターを最初の段階で、どのように伝えるかなのだという。 そういう意味では、このように小説も売れていて、ドラマにもなっている作品は 映画にしても伝えやすいと思う。 この間、短編マンガの原作を、ほとんど趣味的に書いたときに、 編集の方に言われたのは、主人公には少しダメなところがないと、 読者が共感できないのだということ。 天才だけど、日の目を見ず、でも些細なことで幸福を感じられるとか。 美人だけど、男運が悪いとか。 「容疑者Xの献身」は、そういう意味では共感をうまく作りだしていると思った。 銀座はなかなか楽しい。また、近いうちに散策しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年12月27日 22時41分38秒
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