2004/09/03(金)00:07
「百器徒然袋ー風」京極夏彦
「百器徒然袋ー風」京極夏彦著をようやく読み終わりました~。
今回は薔薇十字探偵団の探偵小説。普通の探偵小説と全く違うのは探偵は推理しないこと。
まぁ、榎さんにとってはそれが当たり前のことなので、今更何とも…。
関口君が登場しないと、どうも話の雰囲気がガラリと変わるような気がします。
全く関口君パワー恐るべしです。彼が登場せず少々寂しいのですが、京極堂が
どもってたり、珍しいものが見れたので良しとしましょう。
今回のトリビア、猫招きの猫は右手を挙げているのと左手を挙げているのがあり、
右手は金を呼び、左手は人を呼ぶそうですな。両手上げてたら…お手上げ…ダメジャン。
そう言えば、今回の栞は京極さん筆による唐傘妖怪でしたね。京極さん、
書いて良し、描いても良し、器用なものですね。本の装丁もいくつか手掛けてますね。
補足トリビアか…。
以下本の紹介抜粋です。
調査も操作も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の
薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず解決するという。探偵を陥れようと、
「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の3編。
百器徒然袋ー風 探偵小説 ( 著者: 京極夏彦 | 出版社: 講談社 )