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珈琲ショップの窓越しに見ていたんだ。
駅に飲み込まれていくスーツの群れ 満員の電車の窓から、誰かの助けが聞こえるような、そんな気がしていたときでした。 届けられた香り 下り坂、ブレーキを踏む自転車 シャッターを開ける音 雲を割って太陽が現れて まぶしい朝の空気が一気に流れ込んできた ごみごみした街の向こうで、海が光る 口をつける 砂糖の多いホットコーヒー 甘い幸せに、脳髄がしびれる 飲み干した時 やっと気づくことができたよ。 僕が辿り着いた未来は きっとこんなにもあたたかい、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.26 22:39:23
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