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2008/08/08(金)11:24

大工だった父のどんな日でも仕事に出かけていった頼もしい背中を思い出す

父は大工でした。 立派な筋肉でした。腕っ節はもちろん、体幹がしっかりしていました。厚い胸板の理由は、大胸筋でなく、見事に発達した広背筋でした。 エクササイズとは無縁の生活ですから、自分の仕事をまじめに何年も続けてこつこつと作り上げた、本物の無駄のない肉体でした。 父は大工でした、と言うときに誇らしげな自分を感じています。でも、若い頃知り合いの工務店が会社組織に衣替えする際請われて社員になっていたので、立場は会社員でした。 自営業の大工は日当制ですが、会社員は給料制です。有給休暇もあります。それでも父が仕事を休むことはありませんでした。昭和3年生まれの男には休むということが罪悪だったのでしょう。 炎天の日はシャツ1枚、極寒の日は防寒ジャンパー、雨の日は合羽、いつも自転車で出かけていました。その背中の頼もしかったこと。 自分を反省します。暑いと鬱熱を嘆き、寒いと過緊張を愚痴り、降れば異常知覚をぼやいています。7月に入ってからこっち40日ほど、ちゃんとしたリハビリをやっていません。 リハビリは、喩えれば、日当制です。仕事をしなければ報酬を得られません。また、貯蓄もできませんから、日銭を稼がない限り食えずに弱っていきます。弱りすぎれば仕事ができなくなります。 毎年この時期、肉体的にも精神的にも沈み込みます。底を蹴り浮上するためのきっかけをいつも考えています。今年からは父の思い出です。これは強力です。

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