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2008/10/08(水)09:18

Argo Med, Tech.「ReWalk」はバランス保持を杖に任せたところで割り切っているが、アシストも起つ、座る、歩く、昇る、降りるの基本動作の自立的な制御に絞り込んでいる

ReWalkについては数週間前の和文記事で読んでいましたが、最近ちょっと違う英文記事を見つけました。両方の記事の大事な箇所を文末に載せます。英文記事からの新情報はこうです; エクソスケルトンが麻痺者の歩行を助ける Goffer氏は1997年の事故により自身が麻痺者でありながら、自分の発明品を使えない。腕の機能が不完全だからである。 システムはバランス保持のために杖を必要とする。モータ付き下肢装具、体幹センサ及びバックパックより構成され、バックパックには制御用コンピュータとバッテリが入っている。 使用者はリストバンドのリモコンで、起つ、座る、歩く、昇る、降りるのいずれかを選ぶ。それから、前傾することで体幹センサに感知させ、ロボット脚を作動させる。 開発者が自分の発明品を使えないのは気の毒ですが、これがケイソン四肢麻痺の現実です。手首の装置は音声入力への改良も可能ですが、ロフストランドで上体を支えるという課題のクリアは容易ではないでしょう。 会社のHP以外に、Youtubeにもいくつか動画があります。装着前のReWalkに足底を確認できるものもあります。CYBERDYNE「ロボットスーツHAL」と同様、足関節では下腿部と靴底の角度が固定してあるので、Drop Foot対策は十分のようです。 Argo Medical TechnologiesのHP http://www.argomedtec.com/ デモ動画ReWalk by Argo Medical Technologies - A Life Regained! http://jp.youtube.com/watch?v=gQRQs-N-ZIM 英語のニュース:Goffer氏のインタビュー、装着前のReWalkに足底を確認 http://jp.youtube.com/watch?v=424UCSN3Fjg&NR=1 ドイツ語のニュース:Goffer氏のインタビュー http://jp.youtube.com/watch?v=NipqvJCyr7Q&NR=1 Exoskeleton suit helps paralyzed people walk Goffer himself was paralyzed in an accident in 1997 but he cannot use his own invention because he does not have full function of his arms. The system, which requires crutches to help with balance, consists of motorized leg supports, body sensors and a back pack containing a computerized control box and rechargeable batteries. The user picks a setting with a remote control wrist band -- stand, sit, walk, descend or climb -- and then leans forward, activating the body sensors and setting the robotic legs in motion. http://mysterytopia.com/2008/09/exoskeleton-suit-helps-paralyzed-people.html 車椅子の人でも歩行可能、イスラエル企業が身障者向けモビルスーツの開発に成功 戦争で下半身麻痺となり、以来、車椅子での生活を送っていたイスラエル人技術者(41)が、事故から20年ぶりに自ら発明したモビルスーツ(外骨格歩行補助マシン)を使って歩くことに成功していたことが26日、明らかとなった。 この技術者は20年前の戦争で下半身麻痺の障害を負い、以来は車椅子を使う生活を送っていた。しかし、2本足での歩行を諦めることができなかった技術者は「Argo Medical Technologies」という医療用ロボットメーカーを設立。その上で自らが中心となって下半身麻痺の障害者向けのモビルスーツ「ReWalk」の開発に成功した。 足が不自由な身体障害者の場合、モビルスーツで補助したとしてもバランスを取ることが難しいため、歩行にあたっては両手に杖を付けることが必要となるが、杖がある他は、健常者と変わることなく歩行や、階段の上り下り、更に椅子に座ったり、椅子から立ったりすることなども可能で、制約が多かった身体障害者の活動範囲を大幅に拡大することが期待されている。 機械による補助による形であっても下半身麻痺の身体障害者が立ち上がったり、日常的に歩行することが可能となれば、普段は使われない両足の筋肉が使われることになり、リハビリの観点からも非常に有効となる見通し。「Argo Medical Technologies」では2010年の発売開始を目標に現在、製品の最終調整作業を進めている。 http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200808271429  

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