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ぷらいべーと・たいむ

ぷらいべーと・たいむ

いのり

 

呪文

オマエ ナンカニ ナニガ ワカル?
オマエ ナンカニ ナニガ ワカル?

 


 

聖書を棄てた日

聖書を棄てた
生まれて初めて聖書を棄てた
絶対的存在だった聖書を棄てた

こいつのせいで家族がバラバラになったんだ。
こいつにせいで私はこんなにも苦しいんだ
こいつのせいで…こいつのせいで…

思わず聖書をくしゃくしゃに掴んでいた
思いっきり壁に投げつけた
「バンッ」と鈍い音がして聖書は落ちた
思いっきり泣いた

ふと我に返った
私はもしかして聖霊を傷つけたのだろうか
この先、私に待っているのは永遠の滅びだけだろうか
恐怖が私のココロを覆い、
聖書を取りに行って一枚一枚しわを伸ばした

そう、あれは確か、12,3の頃の事だったね
そのうち、私は聖書から解放された
私は自由になった
今ではもう私にとってナンノ価値もない聖書

でも今でも苦しいのは何故だろう
このもやもやした気持ちは何だろう

絶対的価値観は崩壊した
そう、私は自由になった
混沌としたこの世の中で人として強く生きていこう
強くなりたい、もっと、もっと強く

 


 

エホバ

苦しくて苦しくてどうしよもない時、わたしはあなたの名前を叫びました

寂しくて寂しくてどうしよもない夜、わたしはあなたを求めました

裸の心をさらけだしわたしが必死で求めたのは
唯一あなただけです

苦しくてつらくて寂しくて
泣いて吐いて祈って…

でもあなたの声は聞こえてはきませんでした

ある時心の声が聞こえました
エホバなんていない。いるわけがない。
だから一人で生きよう。自分で生きよう。

パチン

なにかがふっきれました
急にわたしは楽になりました
生きる力が沸きあがってきました

そんなわけで
わたしは生きています
ここにいます

 


 

存在の耐えられない軽さ

あまりに軽かった
軽すぎた命

「もうすぐ、この世の人々はみんな滅ぼされるのよ。」
「えっ、みんな?」
「そう、みんな。」
「いい人でも?」
「いい人でもエホバの言葉に従わない人はみんな滅びるの。」

そっかー。みーんな死んじゃうんだー。
まっちゃんも、みなちゃんも、岩田先生も、欽ちゃんも
みーんな死ぬんだー。

「神に滅ぼされたくないでしょ?」
「う、うん…」

みんな死ぬのかー。
だったら、私も死んでもいいや。
でも、ハルマゲドンは恐いから、
今のうちに死のうかな。

命に重みがなかったあの世界
生きてることがつらかった

刺せ今すぐ殺せ身体を心臓を魂を。

 


 

絶望の海の果て

泣いて泣いて泣いて、必死にもがいていたあの頃
もう死んでしまいたいと自分の身体をかきむしる

絶望の海の中、もう、もがかずに何もせず
ただ流れに身を任せ、溺れてしまえば楽になれるのに
そう、苦しいのは一瞬だけ
すぐに、闇が私を包んでくれる

でも、きっと、いつかは島にたどり着ける
それが、私を支えていた一片の望み

希望があるから、人はもがくのだろう。

島に着いたとして、それがどんなところか分らない
どんな島を目指しているのかも分らない
島が本当にあるかないかさえ分らない

でも、きっと、いつかは島にたどりつける。
それが、
私の生きる力、ひとかけらの希望

 


 

祈り

きれいにきれいに死にたかった。
ただただきれいに死にたかった。
きれいにきれいに逝きたかった。
ただただきれいに生きたかった。

汚い自分だけはきれいに?

 




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