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カテゴリ:性的トラウマ・嗜好。
お店側に辞めると伝えた。
昨日、やっと言えた。 店には指名の予約が入っていた。新規のお客様と、いつもの人。ドタキャンになって悪いことをしたというか、もっとはやく伝えておけばよかった・・・。 分かってたのに、ああよけい自己嫌悪。 いつも指名してくれる人に何も言わずに去るのは、なんか申し訳ないし、冷たい気がするし、次で、次で最後に・・・とも思ってズルズル延ばしていたけど、 もう気持ちの整理上、プレイするのはどうしても無理なような気がして、こんなので大金頂くわけにもいかないし、 店長のあの件以降から、私はお店にいけなくなって、なんやかんや理由をつけてはお店を休んでて、 でももうその理由もつき、限界にきてからの「辞める」発言だった。 私は、嫌なことでも大抵のことは仕事だと割り切ればできるけど、 こればかりは生理的に無理になった時点で、もう二度ととできないようになってしまったみたいで・・・。 「最近本業と両立できないし、いろいろ考えた結果辞めようと思っています・・・」 いつもの電話番の人は、私の微妙な嘘も分かっててくれたみたいで、それには何も触れないけど、それでも、 「いろいろ考えたんだろうから」 「これから暑くなるけど、夏バテに気をつけてね」 「本業のお仕事がんばってね」 「残念だけど、これも人生なのよねー、色々あるしね。」 なんて、ちゃかしながらもやさしい言葉かけてくれるもんだから・・・、 電話きった後、ちょっと、ほろほろと涙がこぼれた。 次の次の日曜日に、直接挨拶にいくことになった。それで最後。 「辞める」という一言を伝えることがなかなかできなくて、 なぜこんなにウダウダ悩むのか、うちはアホかいなと、ふと冷静に思ってみたりもするけど、 あの電話かける寸前までほんと悩んで、緊張状態が続いていた。 「辞める」ということを伝える電話は、 ここで働きたいという意思を伝える電話より、何十倍、何百倍もの気力が必要だった。 なにか新しいことを始めるということ。 「それには莫大なエネルギーが必要。なかなか難しい。」という人がいるけど、 私はその気さえあれば、大抵のことはイキオイで簡単に始めてしまえる。 人生イキオイ!あとは野となれ山となれ~で生きているから。 でもなにかを辞めるのは、それなりに慣れ親しんだ場所を去ることを告げるのは、 いろんな人のことが浮かんだり、いろいろしがらみがあったりで、なかなかなかなか・・・。もだえる。 別に自分がいなくなっても、通常どおり何も変わることはない。 そう分かってても、「辞める」ってことはなかなか言い出しにくい。 そうやってズルズル惰性で続けてしまうこともある。 まあでも自分の人生だから、 自分で考えて組み立てていくしかないというわけで・・・。 そして今がちょうど辞め時。あの世界から卒業する。決めたからもう揺らがない。 私はいつも自分を取り囲む大きな流れにただ流されるように生きてはいるけど、 事の始まりはまあともかく、なにかの終わりを決めるのは、すべて自分の責任においてやっている。 いろいろなしがらみ絡むけど、別れたり断ち切ったり。 一期一会。そういうもん。まあだからこそ、その一瞬一瞬を大事に思ってきた。 それだけだと思っていたけど、今の私は、続くものも信じていけそう。 一期一会の人生の中で、永遠の関係があるとすれば、私にとってそれは相方なのかなと思う。相方だけでいい。 ・・・なんてクサイ台詞をゆってみたり、でもそれが今の真実。この気持ちだけは永遠であって欲しい。 私はここを去るけど、お店にはまた新たに入ってくる女の子もいるわけで、そうしてめぐり続けるわけでしょから、まあいいってことで。 私なんて別にいなくてもすべては成り立つし。 ・・・卑下するわけじゃないけど、私がいなくなっても、いつも指名してくれていたお客様は、また別の女の子につくんだろうし、 まあ私もそうして誰かからお客様がまわってきたわけでしょうから、それはそれでいいんでしょう。 そして巡り巡ってみんな幸せでいてくれれば。。。 源氏名だけで呼びあう、本名さえ知らない、聞かない人たちがほとんどだったけど・・・ 私、あの場所、あの空気、好きだった。ほんと。 昔は、今でもまあそうかもしれないけど、私は基本的に女集団というのは苦手だった。 集まれば誰かが誰かの悪口を言ってそれで盛り上がったり、そんなことばっかりで、そういう、なんというかベタベタした関係がとても嫌だった。 私は他人のことなんて特にどうでもよかったし、人の悪口なんていいたくなかったし。 たんに自分がいわれてるかもしれないというのが怖かったからだろうけど。 常にグループ行動、グループにあわない人は排除する、グループに合わせて悪口でも言わなきゃいけないような雰囲気、 そういう全体性が苦手で、一人でいた方が楽でいいと思ってた。 風俗店って女ばかりの世界だから、そういうかんじなんだろうなー、それにケバケバしてそうで嫌だなと、働く前まではそう思ってた。 でも、ここは違っていた。誰でも受け入れてくれる、そんな場の空気が常にあった。 M嬢専科だからかなんなのか、小さい頃に父親にやられたとか、なんらかの性的トラウマもってる子がいたり、 まあ、こういうところで働いてる人たちって、皆どこかに心の傷なり、それぞれのそれなりの過去をもっている人が多いんだけど、 だからといって今更どうこうというわけではなく、それでいて冷たいわけでもなく、 あたらずさわらずの関係、ほどよい距離の中で生まれる「場の温かさ」があった。 誰でも受け入れてくれる場所。だが、けっしてべたべたしない。 一匹狼たちが群れをなしてる・・・そんなかんじ。 なんとなく退廃的で、でもってあたたかい。 私のいたお店が特別だったのかもしれないけど。 ほんと居心地のいい場所だった。 今後、たぶん一生会うことのない人たちだろうけど・・・ ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 6, 2003 11:37:47 PM
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