ぷらいべーと・たいむ

2004/05/14(金)13:36

誰かのために・・・

JWとか神とか宗教とか。(21)

今朝は相方よりかなり早く目覚めて、相方の寝顔を見ながら、ぼぉ~っとしてて・・・ ・・・人って「誰かのため」ってのがなきゃ、がんばれないかもなぁと。 そんなことを思ってたりしたわけだけども。 私は昔「~のため」って言葉が嫌いだった。 ・・・あなたのために。 それは「あなたのため」はなくて、「自分のため」だろ、と。 「あなたのため」なんて、それはアンタの自己満足、エゴにしかすぎぬと。 そう思っていた。 TVのインタビューでスポーツ選手が、 「天国でみてる母のためにがんばります」と言ってるのを、なにか白々とした気持ちで聞き、 ドラマで「おまえのために」みたいな台詞に対して、冷めていく感情をもった。 ・・・母がよくいってたからだろうな。 「あづみのため」にすべてよかれと思ってやってきたこと。 「あづみのため」に言ってるのよ。貴女はまだ若いから知らないだけ。 「あづみを愛しているからこそあなたのために」 それを聞くたびに虫唾が走った。同時に切ない感情が私を苦しめた。 ・・・あなたが私を想ってくれているのは分かる痛いほどに分かるんだよ・・・。 でも、あなたが「あづみのため」と言ってるのは、 「愛」という名の下での、ただあなたの感情の押し付け、親の支配欲、エゴでしかない。 私を苦しめてきたものでしかない。 昔、私が卒論を書くときに読んだ本の中に、「魂の殺人」という本がある。ドイツ人、アリス・ミラーの著書。 大人が「教育」という名のもとに、いかに子どもの心を傷つけてきたかという内容の本なんだけど、 ドイツ語はよう分からんが、英訳された題名は、“For your own good” つまり「あなたのためを思って」である。 まさに「あなたのため」.=「魂の殺人」だと、その訳に感動した覚えがある。 そう思っていたから、「~のため」という言葉は嫌いだった。 私はその言葉を意識して使わないようにしていた。 何をするにも「自分のため」だと、そう思い、そう言い聞かせるように、してきた。 だけど、今になって思うのは、 「自分のため」…ただそれだけのためにがんばれる人は、この世の中いったいどれくらいいるのだろうか、と。 自分の富、自分の名誉・名声、ほんとただそれだけのためにがんばれる人は・・・。 「誰かのため」・・・たしかに詰まるところは、「自分のため」だ。 でも、「自分のため」・・・ただそれだけのためには、私は、さほどがんばれない。 「自分のため」・・・ただそれだけ。 ・・・私はその孤独に耐えることなんてできない。 そこには生きる価値を見出せない。 「自分のため」・・・だけでは自分が生きていることさえ苦しくて苦しくて。 だから私は、死にたかったんだろう。 相方の寝顔をみながら・・・さ、 20ウン年間、離れたことのなかった地元を離れ、見も知らぬ土地にきて、 言葉や慣習の違いに時に戸惑いながら、そして会社では中途採用という風当たりの厳しさもあろう… また昨日は夜2時すぎに帰ってきたにもかかわらず、今日は早番で朝早く出かけなきゃいけない… そうしてがんばれるのは、相方も言うように、私がいるから、私のためだから。 まぁ私だってそう・・・ 今は仕事はしてないけど、こんな私が炊事・掃除・洗濯をがんばれるのは、相方がいるから。 「自分のため」・・・だけなら、私は今でもろくなもん食っていないだろう・・・ コンビニ弁当かスーパーの期限切れ食品、ともすると面倒くさくて食べない、 部屋は散らかりっぱなし、洗濯はたまりっぱなし、無気力別にどうでもいいや状態だっただろう。 温かくておいしい食事を用意しよう・・・と思えるのは、 自分がそれを食べたいというより、相方に喜んで欲しいからだ。 もちろんゆくゆくはそれが自分のためになる。 だが、その対象なくして、自分のためだけ・・・ただそれだけのためにがんばれる人、 そのためだけに生きていられる人ってのは、どれほどいるのだろうか。 まぁうちの親だって、私たち子どもや父がいたからこそ、 その命を救わなきゃと、あんなに必死になって宗教活動をしてたってのもあるし。 それだけ、こちとら負担がかかったんだけども。。。 だけどやっぱ「~のため」なんだよなぁ・・・と。 「神のため」「神にすべてを帰する」とかいう前に、身近な人のために・・・、 だからこそ動ける動いてしまうもんなんだろうな、と。 いいか悪いかは別として・・・ね。 まぁ神や仏にすべてを捧げるといった修道女や尼のような人もいるんだろうが、 でもそうでもしないと、ひとりでは、苦しい。 神や信じるものも何もない、「自分のため」だけでは、人は苦しい・・・、んではないだろうか。 「人は一人では生きてられない。一人でもやっていける、けど一人で生きてちゃいけない。」 ・・・なんて台詞を昔よく相方が話していたなぁ・・・と思い出したりして。 そんな今日の明け方の、ぼーーーーーっ。

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