新感線
めちゃ久々の更新。でもって観劇日記。せっかく来てくださったのにお芝居に興味のない方はごめんなさい。先日、劇団☆新感線の舞台「蛮幽鬼」を観に行ってきました。メインキャストは・・・主人公の伊達土門に上川隆也さん。その復讐を助ける謎の男が堺雅人さん。土門のかつての婚約者で今は大王の后となっているのが稲森いずみさん。その彼女を心から慕い護衛する役に早乙女太一さん。などなど豪華客演陣の顔ぶれ。そして脇を固め楽しませてくれるのが高田聖子に粟根まこと、橋本じゅんさんなど安定感のあるいつもの新感線メンバー。今回は古田新太がいないのがちょい寂しいかな。感想(そんなにネタバレはないつもり)まず今回の主役。上川隆也さん。復讐にとりつかれた男、伊達土門を熱演。彼が放つ気品とオーラ。凄みのある目力。迫力のある殺陣。立ち姿の美しさ。この方はTVもいいけどやっぱ舞台で観たい!っていつも思う。大好きな役者さんです。対する堺雅人さん。微笑みながら躊躇なく人を殺していく笑顔の殺し屋を好演。この方も私の大好きな役者さん。今回は上川さんと早乙女さんに囲まれどうしても比べられてしまうせいでちょっと可哀相というか…彼の殺陣が見劣りしてしまうのは否めないんだけど、それをカバーするくらい上手いんだな。とろけるような笑顔。その奥の悲哀と空虚。TV(大河ドラマ)でいえば、「新撰組」で演じた山南敬助や「篤姫」で演じた徳川家定でも思ったけど、彼が演じる役は余人に変えがたい。そして今回も。あの役ができるのは堺さんしかいないと思う。んで早乙女太一さん。早乙女さんははじめて舞台でみたけど、やっぱなんといってもさすがに殺陣が美しい。もう見惚れてしまう。まさに剣の舞。間近で観て鳥肌がたった。殺陣でこんなにも感動したのは久しぶりかも。弱冠18歳。そのうちもっともっと磨かれてオーラーを放つようになるのかな。今後の成長に期待です。最後に稲森いずみさん。正直そんなに期待してなかったというか、舞台だけど大丈夫?くらいに思っていたけど思ったよりよかったというか、凛とした美しい女優さんですわ。ストーリーは・・・架空の古代国家を舞台に繰り広げられるデュマの「モンテ・クリスト伯」をモチーフにした復讐劇。真面目で善良な人が裏切りに遭い、復讐の鬼と化してしまい・・・という・・・こう書くとドロドロとしたストーリーのようだけど、笑いもたくさんあり、美しい殺陣もあり、魅力・見所たっぷり。最期もほとんど皆が死んでしまう重く哀しい話なのですが、一筋の希望もあり、見終った後はなんかやたらにスカっ!!!!!としているという・・・これが演劇のカタルシスってやつかー!ってかんじの。物語は簡単明瞭。オチもまぁ読める。演出家・いのうえひでのり×脚本家・中島かずきがタッグを組んだ王道のエンターテイメント。まぁ観る人によって感じ方は様々なんでしょうが、私は見終った後に、心から「面白かったーーーー!!!」といえる芝居でした。この芝居を作り上げてきた皆様ありがとう!!!!!!!って心から感謝できる芝居でした。もう「よかった」という簡単な言葉でしか書けないんだけど、ほんと最高でした。いやー、生きててよかった。帰りの車の中でずっと「よかった」「よかった」を連発していました。いっしょに巻き込んで連れて行った相方さんも満足してくれたようでよかった。というわけで久々にアップしたブログですが興味のない人にはまったく興味ないだろう芝居ネタになってしまいました。まだ大阪では公演中。当日券もあるようです。http://www.banyuki.com/