未定の予定~ラビ的非日常生活~

2007/03/31(土)21:19

定金伸浩・乙一・松原真琴 「とるこ日記」

読書感想(作家名 さ行・た行)(78)

自称「半ひきこもり」の若手作家3人が事前準備も計画性も確たる目的もなく、未知の大地・トルコへ旅だった!誤りマシーン(定金)&ミスター湿ったシャツ(乙一)&ジャージっ子(松原)は、イスタンブール、パムッカレ、カッパドキア、エフェス…etc.で何を見た!?WEB連載で大好評を博した「役に立たないダメダメ珍道中記」。 半ひきこもり作家3人による旅行記「とるこ日記」を読みましたが、かなり前に買った様な気がします・・・。 登場する作家さんは、乙一、定金伸浩、松原真琴の御三方。 全著作を読んでいる乙一さんと「ジハード」を読んでいる定金さんはお馴染みといった感じで、良く知らなかった松原さんも読んで行くと自然とキャラが掴めました。 基本スタンスは乙一さんの後書きを彷彿とさせる脱力系な文章で乙一さんの文章を楽しめる方にとっては非常に読み易いかと思います。 ただ、このノリが合わないという方は読まない方が無難ですねw 旅行出発時からの様子を描いた本文と本文の状況や用語への突っ込みで構成されていますが、この突っ込みの部分は書きたい放題書いているという感じで楽しいです。 若干、文章量が多くてページを跨っているので読み難い部分もありますが、この脱線具合が肝なのでしょうねw 枕詞で「旅行記として役に立たない~」とありますが、中々どうして生の体験記だけに海外旅行の参考になります。 特にリアルにカモにされている箇所は教訓になりましたw 写真も豊富ですし、一通りトルコの名所が登場しているのも良いです(私は遺跡好きなのでw) あと、オマケモ豊富で帯となっている「とるこ日記双六」はコマの文章を読むと笑えますw 乙一さんの特別書き下ろしショートショート「毒殺天使」も巻末に収録されていますし、かなりサービス精神に溢れていますね。 軽く何か読みたい時に最適な1冊かと思います。

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