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カテゴリ:比較文化論101
コトバンクより...
大立者 【オオダテモノ】 「 デジタル大辞泉の解説 おお‐だてもの 〔おほ‐]【大立(て)者】 1 芝居の一座で最も実力のある俳優。 2 ある社会で最も重んじられている人。「財界の―」 (C)Shogakukan Inc. 昭和の頃に遊んだ「人生ゲーム」で覚えた言葉でしたね、これ。 懐かしいな、大立者...。 *************************************************************************** 先日、Naverでオカルト・スピリチュアル系の話題をまとめ記事にしていらっしゃるayafuyaさんという方からメールをいただきました。 拙ブログで2011年から2012年初めにかけて書いたエイブラハム・ヒックス関連の記事を、まとめ記事の中に組み入れてくださったのです。 Naverまとめ: 《「引き寄せの法則」に釣られたYOUは読んじゃいなヨ★》 御大ジャニーさんにそう言われちゃったら、読まないわけには... はっ、私ったら、一体何を。 ayafuyaさんが記事の冒頭で述べていらっしゃいますが、 【このまとめは、キリスト教が絶対だという主張ではありません。また、すべてのスピリチュアル・ニューエイジを否定するものでもありません。流行りに惑わされるのではなく、その思想がどこから来るものなのかを盲信する前に考えよう!というのが一番の主張です。】 全くもって同意見です。拙文をそのような文脈の一部として組み込んでくださり、本当にありがとうございます。 正直申しまして、エイブラハムに一時期かぶれたことは、私の中の黒歴史(笑)です。 でも、私生活で落ち込み、正しいもの・良いものを見分ける判断力も低下してしまうと、あのように気持ちよ~くしてくれる麻薬のような【引き寄せの法則】や、それに類する【ニセモノ】にいとも簡単に釣られちゃうんですよね。(←経験者の声。) こちらのブログ上の「エイブラハム」関連記事は、私が釣られ、目が覚め、慌てて逃げ出した際の包み隠さぬ記録ですから、消さずにずっと置いておくつもりです。 反面教師として、どうぞ皆様のお役に立ててくださいまし。 そして、「あはは、バッカじゃーん!」と、笑い飛ばしてください。 笑い飛ばせるだけの余裕があれば、あなたはきっと大丈夫。充分、まともな世界に住んでいらっしゃいますよ(笑)。 ayafuyaさんと同じで、私も「キリスト教が絶対」「日本古来の仏教が最高」などと言い切るつもりはさらさらないんですよ。伝統宗教だから良い、世界中で一番メジャーな教えだから選ぶ、という態度はちょっと違うかな、と感じています。 それでは、【引き寄せ】とその仲間たちへの盲信が、そっくりそのまま別の宗教への盲信にすり替わっただけ。 霊的な学びに関しては、本当に自分にとって善きものかどうか、じっくりと検証するプロセスを経ていかないと、心から納得できるような人生の指針には出会えないと思います。時間も手間ひまもかかります。時には見込み違いをして、やけどすることだってあるでしょう。 そうは言っても、長い歴史の淘汰を経て、綿々と生き延びてきた伝統宗教・メジャーな宗教には、やはりそれなりの魅力と、説得力がある。これは覚えていた方がいいかもしれません。 いかにも本物面をした、正真正銘のまがい物に引っかかって、大怪我しないためにも。 そうして少しずつ学ぶことが、海外に出ては異文化理解を助け、日本にあっては、人格を内側から輝かせる【真の教養】へとつながっていくのではないでしょうか。 【送料無料】よくわかるキリスト教 [ 土井かおる ] (←まだまだ勉強中。アメリカ暮らしでもなかなかわかりにくい、また、人には面と向かって質問しにくいキリスト教諸宗派の細かな違いまで、懇切丁寧に解説してくれて、助かります。) メールで何回かやり取りするうちに、ayafuyaさんからいくつか面白い質問をいただきました。アメリカに住んで通算で14年程になりますが、こちらにいると当たり前だと思っていたことが、日本の方にとっては新鮮な驚きだったりするのですね。私も、大変勉強になりました。 その中から、二つトピックを選んで、ayafuyaさん宛のメールに少々加筆・修正を施した内容をこちらに載せたいと思います。今回は、まずこちら。 【1.日本に比べて、アメリカでニューエイジ系の著者や書籍がメディアで大きく取り上げられるのはなぜか?】 「オプラ・ウィンフリー」という、【メディア界の女帝】が取り上げれば、流行る。 少し前まではこれが【掟】でした。 恵まれない境遇に生まれたアフリカ系アメリカ人の女性として、あらゆる人生の辛酸を嘗め尽くした末、常人の何十倍もの努力と才能でもって揺ぎ無い成功を手にしたオプラ。誰が見ても、「すごい人」です。 2012.04.09付 「ハピズム」より。彼女の人生、その影響力を簡潔に、わかりやすくまとめた記事です。 [ビバリーヒルズ宗教白書] 米メディア界の女帝オプラ・ウィンフリーはニューエイジ思想を広める救世主? Wikipedia日本語版:オプラ・ウィンフリーの項。 そして、Oprah Winfrey公式サイトはこちら。 仕事に、おしゃれに、学びに...と、好奇心旺盛で、向上心を持った女性たち(と、男性)へと向けた、旬の話題が満載です。(オプラが毎号表紙モデル&イメージキャラクターを務める「O」 Magazineの雰囲気、これで大体つかめるでしょうか。) 今は地上波テレビ局でのトークショーは終了していますが、それでも、ケーブルテレビ局・ラジオ局のオーナーとして、雑誌「O」の中心人物として、メディア界に彼女が振るう影響は依然として物凄いです。こないだ、ランス・アームストロングの「薬、やってました」インタビューも、彼女が担当しましたね。 こちらはDr.Oz Showという、アメリカ生まれのトルコ系医師(両親がトルコからの移民)・メフメット・オズ先生の名前を冠した、「医療・健康系うんちくバラエティーショー」。うちの方では午後3時からやっています。一昔前、みのもんたさんが日テレで昼間にやっていた「おもいっきりテレビ」の健康特集(指回し体操とかね。)をグレードアップして、専門的にした感じの番組...って、一部の人にしかわかんないか...。 この大人気番組も、なんと、放送権はオプラが所有しているとか。昨日知ってびっくりしました。さすが【女帝】です。 最近は、TM瞑想(ビートルズの4人も一時はまった...。)に傾倒しているご様子。 オプラもやはり、色々とスピリチュアルな世界での遍歴を重ねた人。 「キリスト教だけに絞り込む」、つまり、ごく平均的な南部出身のアフリカ系アメリカ人の初期設定にはもう戻れないのでしょう。根っからの求道者なんですね。 これからどんな人・教えにスポットを当ててくれるのか、ちょっと楽しみでもあります。 インタビュー中に出てくる「ハーポ(Harpo)」は、オプラ(Oprah)がCEOを務める総合メディアプロダクションの名前です。Oprahのつづりを逆から読んでみると...ね、Harpoでしょ。 看板番組は終了してしまったものの、未だに圧倒的な存在感を誇るオプラ・ウィンフリー。 本でも何でも、「オプラが推薦!」 とあらば、即、売れちゃいますからねぇ。本屋に行くと、彼女の推薦本ばかりを集めた「Oprah’s Book Club」のコーナーが設けてあり、彼女が推薦する図書が平積みでずらり。 しかも売れるんですよ、それが。 エックハルト・トールも、オプラの全面的なバックアップを得たことで、バカ売れしました。 (メグ・ライアンからトールの本をもらったことから全てが始まった、っていうのがスゴい。セレブな世界...。) 私はこっちのエックハルトさんの方がしっくり来ます。ま、こればかりは相性ですから...。 【送料無料】エックハルト説教集 [ ヨハンネス・エックハルト ] 【引き寄せの法則(Law of Attraction)】を一気に流行語の域にまで高めたロンダ・バーンの「ザ・シークレット」もまた然り。オプラの番組で取り上げられたから、あそこまで話題になったんですね。 その他、オプラに取り上げられたことでブレイクした人・表舞台に出れたニューエイジ系(スピリチュアル系)の業界人は余りにも多く、いちいち挙げていたらきりがない程です。「オプラのショーに出る!」というのが、ある種のステータスになってるんですね。 うちはケチってケーブルテレビに入っていない上、地上波テレビも場所の関係でなぜかABC 系一局しか映らない(オプラ・ウィンフリー・ショーはNBC系)ので、彼女のしゃべりを見るのはYouTubeぐらいです。 それでも、やはりすごい女性だな、っていうのは前々から感じていましたよ。 あれだけの逆境に負けず、今日の【米・メディア界の女帝】へと上り詰めたその不屈の精神には、尊敬の念を抱くしかないです。物凄く頭の良い方ですし、成功するのは当然でしょう。 アメリカ人の深層に流れる、【開拓者精神】を体現し、ゼロどころか、マイナスから出発して、【アメリカン・ドリーム】を自力で勝ち取った、真の勝者...。それがオプラ・ウィンフリーという人なのだと思います。 苦労人の彼女が言うと説得力があります。 こうした名言の前には、ファンもアンチも、全員、ただ黙って平伏すしかありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.15 04:43:10
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