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カテゴリ:音楽
卒業が近くなってきて、学校では六年生を送る会や卒業式で歌う歌の練習を始めて
いるようです。 おなもみが通っている学校は、一学年100名くらいの生徒数がいます。 このくらい人数がいると、当然ピアノを習っている子も多く、学校でのイベントで生徒達が 歌う歌の伴奏をする子を、オーディションという形で選びます。 このオーディションが、毎回ピアノの先生をめちゃくちゃ困らせる代物です。 学校の先生ってピアノを習っていたらなんでもすぐ弾けちゃうと思っているのか(あまい!)、 楽譜を渡してくれるのが遅いのです! この土地で、もう二十年くらいピアノを教えていますが、子供達がオーディションがある と教室に楽譜を持ってくるたび、私は、もう・・・、 (ノ-"-)ノ~┻━┻ なんでもっと早く楽譜を渡してやってくれないのよ!! これを一週間後にオーディションするって!!?? 無理なんです。 絶対弾けないんです。 毎日レッスンに来させて、生徒も泣きながら必死なんです。 それを、毎年毎年、やっています。 「先生、オーディションが・・・」 って、生徒が楽譜を持ってくるたび、ほんとうにもう、胃が痛くなってきそうになります。 ピアノって、弾ける子は魔法かかってるみたいに何でもすいすい弾きますが、 弾けない子は、呪いがかかっているみたいに弾けないんです。 ちょっと、波動のよくない言葉ですが(>呪い)本当なんです。 ↑ これ、ピアノの先生なら、すっごくわかりますよね? せんちゃ~~ん、(いきなり呼びかけ) わかるでしょ? (←せんちゃん、この日記読むかな?) なんでこんなに弾けないの????? 一体どうなってるの????? 正直なところ、私にも、なぜここまで弾けないのかということがさっぱりわかりません。 教えるこちらもお手上げです。 100メートルを20秒でしか走れない子に14秒で走れっていうくらい無理なことなんです。 運動神経が全くない子に、空中回転やれとかバック転やれって言っても無理でしょ? 音楽神経のない子に、この曲を弾きこなせって言っても、絶対無理っていうこと、これは、 酷な話なのですが、仕方のないことなのです。 でも、なんとかそこは弾かせなきゃ。 オーディション、受からせてあげたい。 子供も 『弾きたい!』 っていう気持ちで楽譜をもらってくるんだから。 そして、晴れて受かって、100人の友達の歌うピアノ伴奏をさせてあげたい。 今日は、そんな子供二人が朝10時から来て、うちで特訓。 お昼ごはんもうちで食べて休憩もはさんで五時間うちにいて、ほぼ四時間くらい、ピアノを 弾いて帰りました。 クラビノーバがあるので、一人がピアノを弾いている間は、もう一人はクラビノーバで ヘッドホンをして練習。 それを交互に繰り返しての練習なので、二人とも、四時間くらいピアノの練習をして帰った ことになります。 特訓の成果はかなりあり、たった四小節弾くのに5,6回つっかえていた曲もなんとかかん とか、あぶなっかしいながら、最後まで繋がるようになりました。 あとは、子供たちが帰ってまた、どれだけ死にものぐるいで練習するか だけです。 (いつも、「死にものぐるいでやってね。死にものぐるいでやっても死なないから」 って 子供達には言っています) (でも、そのくらいやっても、間に合うかどうか っていう現実です) ここまで弾けるようになるのに、何度涙を流して練習したことか。 その度、私も、何度 「弾かせてあげたい!」 と思ったことか。 Aちゃんは、明日もレッスンに来ます。 たぶん、二時間くらいは弾いて帰ることになるでしょう。 子供も必死だけど、『ひとつのことにこれだけ自分の全力を注ぐ。注ぐことができるんだ』 という経験は、きっときっと、その子にとって、大きな宝になると思います。 毎回頭を悩ませるオーディションですが、頑張る子供達、一緒に頑張る私、いろんなことを 学んでいるように思います。 おなもみは、先週金曜にあったオーディションにバッチリ合格。 卒業生が歌う歌の伴奏をすることになりました。 おなもみは、運動神経は全くダメですが音楽神経だけはすごいものがあって、合唱の伴奏 くらいの曲なら、ニ、三日もあれば特に必死で練習しなくても楽に仕上げます。 持って生まれたものがあるというのはありがたいことだとつくづく思います。 でも、なかなか欲はきりがなく、「もう少しお勉強ができればなあ・・・」 といつも思ってしまう ぴあのです。(ーー;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.01 23:40:32
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