ピアノを弾くMaryAnn♪　- Mary Ann pianoplayer -

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• いいかも知れない

  ２　手を飛行機にする図１　車の窓を開けます。図２　腕を外に出して、向かい風を受けます。図３　手の先を激しく上下に動かします。口でジェット機の音を出します。「人生をひそかに楽しむための４５の方法」　※本当は、線画のイラスト入り窓からすっきりと降り注ぐ陽射しを見て、これでちょうどいいぐらいの温度かなあ、などと思って夏の終わりの格好でひょいと外へ出て、風の冷たさに首を縮める、そんな季節だ。夏のあいだ、うっとうしいほど馴れ馴れしくまとわりついてきた濃い空気も今ではすっかり他人然として、こちらとの距離を注意深く測りながら、すすす、とすり抜けていく。寒いのが嫌いな私は、夏から秋への移ろいも簡単には好きになれずに、いつもいつも、この季節をなんだかふに落ちない感じですごしている。いいかげん、「過ごしやすい季節が来たなあ、良かった！！」などと思えるようになりたいものだが、なかなか大人になれないのだ。しかも今年は、流行のインフルエンザでもないのに一家そろって風邪をひき、今は一家そろって回復途中、なんだかへんに輝かしい名前のついた連休も中途半端に療養に使ってしまって、ふつうに買い物に出る一本道、けれど街路樹の向こうには、明らかに高さと明るさを増した空が広がっていて、やっぱりこの空はきれいだなって、少しだけ前言撤回してゆっくり前へ進む。こんな日は、飛行機になるのも、いいかも知れない。

  Sep 22, 2009

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• Rhapsody in Blue－１

  「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ。」（伊坂幸太郎「終末のフール」）１０月の中旬に娘・小２と発表会で連弾をするために練習しているのですが、一度演奏をチェックしてみようと、最近購入したビデオで撮影しました。（いや、半分ぐらいは「新しいビデオを使ってみたいので、」ということかもしれない・・・。）「親子なんだから、それだけでもう、相性ばっちりなんじゃないか、」などと超楽観的に考えて弾いていたんですが、自分勝手な２人で、それぞれ好きなことやってるなあ、という感じになってるなあ。・・・つまりは親子なんですね。あとあれだ、私の、クラシックに似つかわしくない落ち着きの無い演奏スタイル、娘のほうがまだ堂々として見えるんだよなあ・・・。（でも、暇なところでカメラが気になってガン見してます。）などと言いながら、楽しんでいるのは事実で。だって私の長期的な目標のひとつは、「家族でバンド！」なのだから。懲りずに練習するぞ。ということで、下のリンクは音が出ます！♪「ラプソディー・イン・ブルー」。小２の娘とのピアノ連弾です。GERSHWIN　Rhapsody in Blue　（piano duo）ついでに、って言うのもなんですが、オリジナル、ピアノ曲です。♪「頬を冷ます」。夏の終わりの夕方の風が吹いて、頬を冷ます感じ、あるいは、冷たいアルコールなんか入ったグラスをほっぺたにあてる感じ、どっちにしろ、呆けていて、ちょっとだけ切ない、みたいな感じが出てるといいなあ。

  Sep 10, 2009

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• 

  「のこ」部分。

  けさ、小学校へ出かけていった娘の机に残されていたもの。インフルエンザに関する大切なお知らせ。 「姫ごっこ」に使われていた模様。「子どもたち ひめたち の健康 観察 を 行い いのり 、・・・」って。文部科学大臣、「アヌーン・ルーン」氏になってるし。朝から、娘・小２の味噌汁のシメジの傘がひとつ取れかけているだけで、「帽子とってる～」（娘・小２）「頭、とれたな。」（私）「あ、木ぃになった～」（娘・４歳）のコメントが同時に発せられ、その後、娘・４歳のくちびるからとびだした「のこ」部分(つまりは傘ですね)について、「すーさん、口からきのこ生えてんで、」と指摘するまで食事が進まないという、・・・つまりはにぎやかな秋です。

  Sep 9, 2009

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• 

  君とうたった歌

  今の僕が本当に　ほんとうに大切に思っているものや瞬間をいつか　完全に忘れてしまったとしてそれって不幸なことだろうか。今を忘れたくない、と君が言ってならば僕もちゃんと覚えておこう、と本気で思う、その輝かしい決意がいつか　まったくの無駄になったとして。新しい歌を探しに今のすべてと無関係な場所へと駆けだしたときそれでも君とうたった歌は僕のそばにあるだろうか。すごく天気の良い日の夕焼けを見ていて、いや、正確にはその空を目にした瞬間に、「今のこの色を覚えておこう、」と、色だけじゃない、そのときの風の匂いや空気の温度や、そんなものを焼きつけようと立ち止まる、そういうときのことってちゃんと覚えていて、小学生のころ、家の前のちっちゃな公園のジャングルジムを降りて友達と「ばいばい、」したときの、怖いぐらいのオレンジも、高校のグラウンドから斜めに見上げた逆光の渡り廊下の向こう、吹奏楽部の音といっしょに届いた消えかけのオレンジも、一仕事終えて、目標に向かう熱、みたいなのから皆が解放されて、職場が一瞬静かになったときの窓越しの、水色に透きとおるようなオレンジも、それぞれいつでも、きちんと思い描ける。覚えておこう、と、思ったから。でもそういうのって、いつか忘れるのかなあと、たとえば、どうでも良くなっちゃったら忘れたりするのかなあと、忘れたら世界から無くなってしまうのかなあと、子どもみたいに考えてみたりするのです。今更ながら、椎名林檎の「ありあまる富」聴いていて思ったのかも。なんかこう、優しいけど、なぜか切なさのある曲だなあ。僕らが手にしている富は見えないよ 彼らは奪えないし壊すこともない 世界はただ妬むばっかり／もしも彼らが君の何かを盗んだとして それはくだらないものだよ 返して貰うまでもない筈 何故なら価値は生命に従って付いている 自分のうた、自分の記憶、そういうのは「自分のもの」だよなあとか思ったりして。・・・かばんもそうかな、歌詞の文脈には全然あわないけど・・・。それはそうと、わざわざ覚えておこうって思う夕焼けは、ほとんどぜんぶ秋なんだけど、なぜこんなに、秋の夕焼けって胸にせまるのだろう。世界が限りなく影絵に近づいて、空が背景じゃなくて主旋律を歌っているみたいで。

  Sep 7, 2009

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• 

  ア、秋

  夜の広がりにカーテンも窓も開け放して思ったより冷たい風に首をすくめた。惰性で麦茶なんか沸かしたあと、日付が変わる前のたよりない夜景がそれでも少しは　空の下を照らして、視界が開くと心も広がるもので、忘れてたものも一気に思いだせる気がするんだよ。ほら、表紙が気に入って買っちゃった単行本の名まえとか、地下鉄の階段上りきったときの非現実感とか、夢の中で吹いてたくちぶえのメロディーとか。 職業柄切っていた、という感じの髪がいいかげんに伸びてきたので、いいかげんに二つくくりにしたりしています。邪魔にならなくて、ピアノを弾くにも、娘・４歳の自転車を走って追いかけるにも、なかなか良いのです。しかし、見た目はなんだか軽くて阿呆っぽくなるので、思わず調子に乗って手にしてしまいました。ファニーなチェックのかばん、なんと木製。たまにこういうことをやってしまう。でも、Aiken Drum（古いイギリスの詩の中の月の住人の名前だそう、）なんて、すてきなブランド名だなあ。秋だからチェック、っていうのも少しあるし。もう、こうなったら、完璧に阿呆っぽく秋の散歩を満喫するのだ。ところで、秋になっても夫くんはまだ帰ってくる気配を見せず、（買ってくるビールなんてもう、秋味ばっかりなのにさ、）１回目と２回目の出張を足すともう、２ヶ月ぐらいアブダビ（！）に行っているわけで、この夏、ほとんど行きっぱなしなわけで、ラマダンを経験したり、野らくだや、野フラミンゴなんかに遭遇したりしつつ、帰ってくるタイミングを虎視眈々と狙っているようです。帰ってきたら、このかばんに合う、かわいい車を見に行きたいぞ。

  Sep 5, 2009

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• gin-clear

  昼間の強いひかりがつくる　濃い影　背中に揺らして街路樹の下を　夏が駆けてくる涼しい夜の広がりと喧騒をくぐって大通りの向こうから　夏が駆けてくるジンクリアにきらめいて両手ひろげて受けとめようとしている僕もあっという間に　夏風に透けて君のとこまで駆けていく　駆けていくよ×××終業式が終わって、とうとう夏休みです！日食を見たり教育相談に行ったりと、多少用事？は残っていますが、来週には関西に帰ります。しばらくは、母の家に居候しながら、元・近所のバーや友達のところを訪問しまくる予定です。（とりあえず帰ったその日の夜に飲むお誘いを快諾しているという、はりきりよう。）あとは、えーと、秋に娘・小２と連弾する予定の Rhapsody in Blue を練習するぞ。それから・・・うーん、特に無いな。すばらしい夏休みかげんです。ふふふふふふ、楽しみやわぁ♪

  Jul 21, 2009

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• 

  夕方散歩

  何てことないフツーの日に何も考えずに何てことないフツーの道を歩いていて、ふと、今の風の温度が、なんかいいな　と、子どもたちの歩いている速さが、なんかいいな　と、いろんなものがなんかきれいだな、なんか幸せだな、と思う。そんな気持ちを残しておきたくてケータイで写真撮ったりする。何もかもが美しく見えるマジックアワー。

  Jul 19, 2009

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• ちょうど真ん中で、

  車のドアを開けて押し込められた熱気に一瞬たじろぐすこしでも温度下げようといそいで窓　全開にして、空気かきまわせば途中から始まった１曲めが　窓の外へ流れだして新しい風が　かわりに吹きこむんだその　ちょうど真ん中で僕はくちぶえ吹いて　急に陽気になるさんざめく季節の始まりに　こころ広げて今日、やっと扇風機を出した。必要に迫られて。７歳・３歳の娘たちはさっそく扇風機の顔（？）の真正面に立って左右に移動しながら、「あーーー、あーーー、あーーー、」と声をそろえている。ここ数日、雨が続いてなかなか気温が上がらず、「このあたりはなんて寒いところなんだ！」などと、ときどき雨の曇り空の下、ひとりぶつぶつ言っていたのだが、どうやら天気のせいだけだったようで、今日は、昼間の戸外に一歩出れば、サウナのような蒸し暑さ。あまりさわやかな暑さではないけれど、それでも思わずにやりとしてしまう。扇風機の前で「あー、」と言う季節は、水滴のいっぱいくっついたガラスのコップから飲む、昼間の麦茶の季節。夕方の、生ぬるさがすこし残っていても、涼しいと思える風が愛おしくなる季節。夜の広がりを感じて、半袖で夜中にふと出歩きたくなる季節。・・・あぁ、夏が近づいてきたなぁ。

  Jun 23, 2009

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• アブダビの空気を透かすと

  遠くへ出かけるとふだんと同じはずの青空が違って見えるのはなぜだろう。違う匂いの空気を透かすと違って見えるのかそれともかなしいときと楽しいときで違って見えるのと同じなのかな、ねえ、どんな色の空の下をこれから　僕たちは歩いて行くんだろ。夫くんが２～３週間ほど出張です。アブダビ（Abu Dhabi）に行くんだそうです。関空経由なので、せっかくだからと関西の玉突き仲間とビリヤードしてから旅立つんだそうな。特大のスーツケース、プラスビリヤードのキューをかついでいるので、車で駅まで送ってきました。天気の良い朝の、涼しい風のなか。しかし、アブダビって、また、いたずらに興味をそそるところへ・・・。昼間ものすごい温度（４０度超えとか！）になるみたいなので、とりあえず、ポカリスエットの粉と扇子を荷物に突っ込んでおきましたが、役に立つかな？ロフトで買った扇子にはすごーく風流な文字で「明日は明日の風が吹く」。Tomorrow never knows.行ってらっしゃい。

  Jun 14, 2009

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• 日本語を英語に変えるのは難しい

  と、唐突に思うわけです。自力で日本語→英語の変換をする場合、・まず、主語・動詞・目的語などを、なるべくはっきりさせた日本語の文章を作る・次にそれを意訳するという手順で何とかしますが、「楽して自動翻訳を使う、するとへんなことになっちゃう現象」の原因の多くはこの、「主語等がない文に、機械が無理やり主語等を補って翻訳しなきゃいけない」ところにあるような気がします。たとえば、私の昨日の日記、「夜中の電話」をexcite翻訳で英語に変換し、その後日本語に変換しなおすとこうなります。「それが私が電話をするかもしれないかどうか尋ねられたメールについて不足するところで意気消沈するのが理解されます。 したがって、安らかな声で電話をできるだけ取ります。いつもいつもあなたに会ったので、現在、すぐ、次にあるとして話すかどうか理解しているように、したがって、どんな表面くそったれ野郎がそれに相槌を打ちますか?あなたがいる距離が超えられて欲しいカスタムWhileから起こる想像」「どんな表面くそったれ野郎」って・・・。調子に乗って、「水戸 で おすすめ、おいしい ラーメン屋さん、中華料理店」というサイトの中から適当な記事を選んで英語に直し、日本語に再変換します。（啓新楼って、いつも混雑しているお店なのに以外とネット上では紹介記事がないので不思議です。我が家では、ラーメン食べに行こうといえば啓新楼。近所では、お許しがでません。（車で40分かけて行きます）啓新麺、味噌ラーメン、肉麺、五目焼きそば、餃子、モツ煮込み。う～ん、今日も満足満足。他では味わえない充実感。初めて食べたのは…1977年頃?かなぁ…当時は常陽銀行脇に店を構えていましたね。）「それが店があるのを除いて、いつも混雑しているものですが、Keiの新しい塔にはネットに関する序論記事がないので、それは神秘的です。 我が家では、それが食べにラーメンに行く予定であると言われるなら、それはKeiの新しい塔です。 その付近で許可タラ科の魚がありません。 (40分は車と費やされます。)Keiの新しいヌードル、味噌ラーメンはnikumenされて、5は、料理しながら、焼きそば、chaozu、およびmotsuをじっと見ます。 ..浮動。 Itはそれを満たします。満足nと今日。 別のものが味わわない充実感。 初めて… 1977頃のDo?、Kanaa;…、調節するAt、店を食べました。jouyouginkouwakiセットアップされました。」面白すぎる。別に翻訳ツールを馬鹿にしているとかそういうことではなくて、（私にはこんな難しいもの、絶対に作れないもんな、）単純に、文法の壁を越えるのって、大変だよなぁというか、・・・要は、暇なんです。

  Jun 10, 2009

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• 夜中の電話

  電話していいかと問うメールの短さで落ちこんでるのが分かるだから　できるだけ平らかな声で電話をとるいつもいつも君を見てきたから今、どんな顔して話してるのか分かるだから　すぐ隣にいるように相槌をうつ習慣から生まれる想像力が君との距離を越えられることを願いながら

  Jun 9, 2009

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• 「深呼吸」

  急な坂ずっと上、するどく光るバックミラーのまぶしさに顔しかめてそれでも駆け上がろうとしていたのは夏の始まり夏の始まりの匂いがしたから買っちまいました。SUPER　BEAVER（←音が出ます、注意！）の「深呼吸」。娘と観ている「ナルト」のエンディングテーマで使われだした４月末に予約、発売とほぼ同時に届いたのですが、いやあ、長く待った気がするなあ。存在と深呼吸の現実を前に挑もうとする視線は間違いも戸惑いも　全部焼き付けてそのずっと　先を捉える一瞬の連続の中で　　　　　　　　　　　　（SUPER　BEAVER「深呼吸」）うー、わけわからんけどカッコいい！曲調・コードなど、かなりアジアンカンフージェネレーションに似てるけど。ついでにシカマル君、好きですっ！閑話休題。心に迷いを持ちつつも闇雲に疾走する、というような曲、要はナルトのエンディングに使われるような青春っぽい曲なんだけど、こういう感じをいつまで好きなんだろうなあとこのごろちょっと考えたりもします。いつまでも？・・・まあ、それもいいのかなぁ・・・。

  Jun 5, 2009

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• ツーと言えばスリー

  想像もつかない毎日が　音立ててやって来る一緒なら無敵の毎日が　音を立ててやって来るそれぞれの引力が違えば広がっていく　世界はもっと　　　　　（ドリカム「go for it! 」 ）東京、行ってきました。とはいえ、いっしょに行った（というか、大阪から東京まで飲みに出てきてくれた奇特な）元同僚は、動いていないと死んでしまうっていう回遊魚のような体育会系、私はかばん命・音楽好きのへなへな系なので、夜にならなきゃ行きたいところが合うはずも無く。私が銀座で「さりげなくシルバー」の華奢でかわいらしいサンダルを物色している間、友達は死んだような目をして私の後をついて回り、友達がアメ横で安いジャージを（人の分まで！）買う、とテンション上がっている間、私はとにかく邪魔にならないようにと気を使いつつ、積んである洋服の質量に呆然とし・・・。だけど仲良しなのです。細かいところがいくら違っていても、もっと遠く、目を向ける方向に、驚くほどばちっと合うところがある。夜はよく飲む、というところとか・・・。・・・・。いやいや、同じ理想を見ていて取り組み方がぜんぜん違う人といると、時に尊敬したり、時に心強かったりなんかするのです。えーと、今回絶対に食べたかった、TOKAJのフォアグラ丼。おいしかったです！ランチ時間に限定１０食とのことだったので１１時半の開店と同時に行こうと思ったのに、しゃべりすぎて１２時過ぎてしまいましたが大丈夫でした。瓶ビールはチェコのピルスナーウルケルだったし。言うことなし。（あ、昼から飲んでたのがばれてしまった。）そうだ、サンダルにあう、「さりげなくシルバー」の華奢でかわいらしいかばんを探さなくちゃ。そうして夏には大阪で、ふたりして飲みに出るのだ！！

  May 27, 2009

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• 動きあるもの

  いつの間にかちょっとずつ閉まり始めていたドアが僕の部屋をとうとう隙間なく閉ざしてしまった。たぶんもう遅い。あと少しだったのに。大地に近づいて、調子づく太陽の匂いもタンポポの種を飛ばす風の音も街路樹が落とす、揺らめく影の気配も信号を渡る子どもの声も動きあるもの温度を持つものはもう何もここには入ってこない。動きあるものはいつかは止まる、熱はいつかまわりに平均化されていく、ならばドアの外なんてどうだっていい、どうだっていいものばかりだったのに、真四角なこの閉塞感を僕は何と呼ぼう。まったく別の場所に目をやればまったく別の窓から僕を放りだすことができるだろうか。落ちて転がる先に熱はあるか?待つのには　もう、待つ前から飽きてしまっている僕だ。×　×　×・・・というような夢を見たので、この土日は友達に会いに、東京なんかまで出かけてきます。いやー、高３のとき以来だなあ。わくわく。世の中がこんな状態の中、何なんですが。（マスク、いるかなぁ。）また、最近パソコンの調子があまり良くなくて、ウイルスチェックのため、しばらく使えなくなるかもしれません。（すぐ済むのかな？よく分かりません。）でも　とりあえずは、転がってみます。

  May 20, 2009

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• 雨の日は車でお出かけ

  間違えたっていいじゃない。機械じゃないんだから。（フジコ・ヘミング）車の運転、しています。恐ろしいことですが、なんだか慣れてきた感じすらします。免許を取ったのは、ゆうに10年以上前、しかも、その後調子に乗って中型二輪の免許を取りに行った際、不注意かつ注意散漫な私の運転姿勢にあきれかえった教官様より、「ほんとに自動車の免許持ってるの。絶対乗ったらあかんで。」と釘を刺され、財布の中でずーっと、身分証明書として使っていたゴールドカード。関西では主に電車・自転車・徒歩およびタクシーで移動していたので、引っ越してきて、なんとなーくそれでは不便だなと感じ始めた当初から、その、「なんとなく不便感」を払拭すべく、「かわいい私の車を買うの♪」と、かなりテンションあがっていたのだが、考えてみれば私の可愛いフィアット５００（まだ買ってないけど）をいきなりどこかにぶつけたらえらく悲しいし、ということで、とりあえず夫の全然可愛くない黒の車に乗ってみることに。初心者マークのよく光るやつをホームセンターで買ってきて2箇所にぺたんと貼り付けて、まずはエンジンをかけて発進、次にハンドルを回す（ウインカーも出す）、それからシフトの切り替え、街なかへ出て信号で停まる（まずは赤だ！と気付くところから）、坂道発進（などというものがあることも忘れていたけど）、車庫入れ（まだあんまり上手にできていない様子）、などの練習を重ね、なんと夫のナビなしで出かけるようになってしまった。私の運転だと「しっ！しずかに！！おかあさんうんてんしてるやんか！！！」と、お互い注意しあい、たいへん気を使っていた娘たちも、後ろの席で普通に騒ぐようになったし。不思議なことに、ちょっとでも運転できるようになると、可愛くない黒の車（スバルのレガシーB4です、好きな方ごめんなさい、）にも、一体感を感じるというか、すこーし愛らしく見えてきて、ぶつけるまではこれに乗ってもいいかなあ、などと思ってみたり。私の可愛いフィアット５００は、働いてから買おうかしらん、などと、殊勝かつ現実的なことを考えてみたり。しかし、なんですな、ドライブって、なかなか楽しいですね！！雨の日も出歩けるしね。

  May 6, 2009

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  みずいろの花

  「最低でいいんじゃないか。おれはコーサクが最低でもぜんぜんかまわないよ。誰かがそばにいるとなにもしなくても雰囲気が変わるだろ。なにか立派なことをするから、生きる価値があるんじゃない。最低でも、くだらなくても、困ったちゃんでもいいんだ。そこにいるだけで、人間って風とか光なんかを周囲にだしてるんだ。」 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (石田衣良　「反自殺クラブ」) 人もそう、でも花なんかも。・・・などと考えて、娘・６歳の家庭訪問用に花を買ってきたりして。この時期、特にいいなあと思うのは、足もとの野草ではキュウリグサ。日なたに咲く、直径１ミリとか２ミリぐらいの花。花屋さんで見る花では、ベラドンナ系のデルフィニウム(いろんな色があるけど、この水色のイメージ。)それから今日、ひたち海浜公園で見たネモフィラ・インシグニスブルー。 春の野や花屋さんにはもちろん、他にもきれいな花があふれていて、たとえばハコベの花だって、小さくて、チカチカするくらい白くてよく見ると素敵だ。バラは凛々しいし、ガーベラやチュ－リップは愛らしい。そのまわりを白くふちどるカスミソウも好きだ。これだけでまっしろな花束にして欲しいと思う。散り際美しく、葉になっても清々しい桜も良い。でも。春には、みずいろの花を良いなあと思う。めだたないけど、それでも、今の季節の、あいまいできれいな空の色を映したようで、みとれてしまう。・・・えっと、下のほうで宣伝。松永貴志のNight Riverの耳コピです。ピアノだけ。非常に静かな曲です。これも先日、CAT WALK で弾いたもの。あ、これ、音がでます!!　（←しつこいか。）

  Apr 26, 2009

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• 音源アップしました！！

  先月、新大阪CATS WALKにてピアノを弾いたときの音源をアップしてみました。こういうことは初めてで、「してみました」、などとレベルではない試行錯誤の果てに、ですが。はっきり言って、「やったー！流れたー!」という感じです。無駄に画像がついていますが、You Tubeしか、やり方がわからなかったんです・・・。アットホームな雰囲気のなか、調子に乗って歌なんかも歌っています。ライブ版いっぱつどりってやつの中から。１曲め、 My Grandfather’s Clock 。「おじいさんの古時計」。ピアノです。山下洋輔さんのバージョンを弾こうとしたのですが弾ききらず、１曲めだったため、何か緊張してへんなオープニングを自分の手癖でつけてしまっています。でも、いちばん好きな曲。２曲め、Promised。オリジナルです。バンドのために作った曲で、ボーカルさんが別の歌詞をつけて、むかーしライブでもやっていたんですね。でも、弾き語りって難しいですね。音痴になってる、ってわかってても修正できないんですよ。ははは。その辺の心情をきっちり表して、歌が小さいです。３曲目、千の風になって。アンコールだからといって、自分バージョンでやってしまいました。神をも恐れぬ暴挙です。コードとか、アレンジはけっこう好きな感じになったんですが。・・・歌、うたえればなあ。あ、ぽちってしたら音が流れますから注意してくださいね!!　（←だいぶ喜んでます。）

  Apr 22, 2009

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• イメージがあれば、

  謙虚な姿勢で、強引に。　（中村文昭）家の最寄りのコープの横に、ホルスタイン牛が５、６頭草を食んでいる牧草地がある。町なかの駅前育ちの子にすればこれは、驚愕の事実である。はじめて見たとき、２人の娘が大騒ぎして、そろって「さわりたいー。」と言うので、（私はすこし怖いので、）「手が牛くさくなるよ、」と諭すと３歳の娘、「えー、じゃあ噛みたいー。」これは、「（匂いを）嗅ぎたい」、の意だったようだけど、恐ろしい響きだ。さて、最近「転居はがき」なるものに近況を書いたりして皆に送ったのだけど、その際、メール等で「うしーー？！見たいーー！！」という反応と同じぐらいの確立で返ってきた返事が、「仕事やめたん?！」である。私にすれば、持っている資格・免許の中で唯一お金になりそうなものを使って、（たいていの仕事はそうだろうけれど）試験を受けて、家事育児その他をほぼ、ほっぱらかして続けてきた仕事なので、あっさりやめたと聞けば「ひょえー、」となるのも分かる。驚愕の事実、パート２ってやつ。とはいえ私は、If you can dream it, you can do it．（夢を見ることが出来れば、それを実現することも出来る）という、ウォルト・ディズニーの言葉の、dreamをimageに変えて、詳細なイメージがあれば、途中で何があってもだいじょうぶ、それに向かって進めるし、ちゃんと生きてゆける、みたいなのを座右の銘のひとつとして生きているお気楽な人間なので、下の娘が小学校に入る頃の復帰を狙って、２年後ぐらいにまた、試験受ければいいじゃーん、ぐらいの気持ちでいるのだが、２年後本当に勉強するのかなぁ私、とか、ほかにやりたいことができてるかもしれないしなぁ、とか、あ、そしたらそれをやればいいのか、とか、すこしは考えたりもするのです。今頃。雨が降りだしそうで、お出かけしにくいんだもんな。

  Apr 21, 2009

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• あかるいオレンジの

  自転車で走る　細いでこぼこ道は野生化した　あかるいオレンジのケシがたくさん咲く道９０度曲がって　跳ね飛ばした小石どっちに行けばどこまで行けばここじゃない春にとどく？この花が嫌いなわけじゃないんだ、でも、違和感を拭えないんだ、このちぐはぐな感じ焦燥をどうにかしたくてどっちに行けばねえ　どこまで行けば君んとこに　とどく？

  Apr 20, 2009

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• 

  カーテンをひいたら、

  窓の外は思ってもみなかった　できたての雨あがりで広がる視線の先へ先へと　こころ急ぐ。冴えた空気に　はじかれるようにしてみずいろに透けた空が照らして街じゅうが　洗われた様に光るなか水滴　跳ね飛ばしてもっと先へと　こころ急ぐ。朝、カーテンをひいたとき、ずっと向こうに平べったい、雨雲の後姿？を見つけました。それ以外は、水色の空。天気予報に反して晴れ、っていうのは、得した気がしてうれしいです。ただでさえ、雨あがりっていうのは気持ちの良いものですし。今日は午後から、上の娘・７歳の新しいピアノの先生に会いに行きます。やさしいひとだといいなあ。そのひとの前で弾くのが、楽しくなるような。

  Apr 15, 2009

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• タンポポ

  そんなに心配しないで。私は案外、どこでもうまくやってける。君は君の場所で　いつも通り笑ってて。笑ってて　たまにそれを伝えて。などと、もと居た場所を振り返りつつ、そろりそろりと動き出している私の横を、未来しか見ていない娘たちが堂々と闊歩していくのだけど。娘・３歳に時間の感覚を求めるのは無理なんだろうなあとは思う。でも、その娘が今、とても楽しみにしているのが、「４歳になること」だからすこし困っているのだ。とにかく、とても大きくなれるものと思っているらしい。たとえば、「４しゃいなったらなー、ここ（エレベーターの上のほうのボタン）とどくようになるでー。」という風に。それではいつ４歳になるのか。しつこく聞いてくるのだが、夏生まれの娘・３歳に教えるのはなかなか難しい。仕方が無いから、「いま、さくらがいっぱいさいてるでしょう。さくらがなくなったらねえ、ちゅーりっぷがいっぱいさくよ。ちゅーりっぷがなくなったらねえ、あじさいがいっぱいさくよ。あじさいがなくなったらねえ、ひまわりがいっぱいさくよ。ひまわりがいっぱいさいたらねえ、おたんじょうびになるよ。」なかなかうまいことを言ったぜ、と内心得意になっていたのだが、あたたかくなってから娘３歳がそこここで「あ！　ひまわり！　ひまわり！　よんしゃい！　おたんじょうび！！」と、後ろのイスから大きく身を乗り出して自転車を揺らすのである。娘よ、その黄色い花は、タンポポなんだけどなあ。

  Apr 14, 2009

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• 車のことなど知らないけれど、

  昔、「どんな車が好き？」と聞かれて、「速い車。」なぜだったのか、よく分からない。今、どんな車を探しているかといえば、かわいい車。これもよく分からない。車のことなど知らないもの。それって、楽器なんかやらないけど、「やさしい感じのピアノが好き、」とか、かばんなんか年１回も買わないけど、「この革の質感が好き、」とか言うのと変わらない・・・って、それでもいいか。とにかく車社会らしいぞ、水戸。どこへ行っても、ものすごい量の車と、それを感じさせないほど広々とした駐車スペース。電車・バスは少なく（１日１本しかバスの来ないバス停を近所で発見）、流しのタクシーは基本的には来ない（タクシーの運転手さんに教えてもらった）。近所（？ではないけど、最寄り）のスーパーなんかに買い物に行って、帰りに歩いてると「散歩ですか」と声をかけられたりする。下の娘・３歳が、道路じゅうに散ったさくらの花びらを紙袋に集めて歩いているのだから、そう見えても仕方ないわけだけど。（花びら達はその後、部屋に撒かれました。）市内の地図を買ってからは、さすがに自転車をひっぱり出してきたが、それでも、郷に入っては郷に従え、というか、「基本的に、皆、車」という生活空間の中では、やっぱり車が便利そうだなあ、そろそろ、ペーパードライバー返上かなあ、などと思い始めているところ。自分の注意散漫さを知っているだけに、なんとも恐ろしいかぎりなんだけど。FIAT 500、かわいいなあ・・・。・・・。

  Apr 13, 2009

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• さくら通り

  出がけに背中に斜めに沿わせたかばんは前の部屋　空っぽにして出てきたときの相棒。知らないくだり坂、自転車のペダル離してまっすぐ加速すれば車輪の音　途切れなく　春に放り出されて、サクラの花びら散らして僕たちも　いま、すいこまれるように光に透けて。新しい生活が始まりました。（ネットもつながったし。よろしくお願いします！）新居は軽く坂になってまっすぐに続くさくら通りのすぐ近く、今はその他、足もとの小さな花々もいっぺんに開いて、春めいて晴天の続く町はぺろんと平坦で、なんだかとっつきやすく見える。そうして、なんといっても、足もとに目をやる余裕のある生活なんだなあと実感していて。久しぶりに仕事を離れて、拭き掃除なんかしてみたり、ゆっくりごはんを作ったり、吟味しながら買い物をしたり、その帰りに、通ったことの無い道をわざわざ選んで歩いてみたり、昼下がりにおやつとお茶を用意したり、暇だと言ってピアノを弾いたり、子どもたちと公園に出かけたり、フローリングの床に落ちる陽光の移動するのを寝転んで観察したり、そういうことすらせずにぼーっとしたり、ていねいに、暮らす。今のところ、それはそれで充実しているなあと。自分の気質上、すぐに飽きてしまうかなあとは思うのだけど・・・。

  Apr 9, 2009

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• なにもかも、ありがと。

  君がいたことを、君といられたことを、こんなにも　大切に思えるそんな日々を過ごせたことに思いきり感謝してるんだ。なにもかも、ありがと。ほんとうは、心ぼそくて　つぶれそう。でも、案外すっきりした顔が靴箱の鏡に映る。このタイミングで笑えてしまう自分の、見慣れた顔。この顔でこの自信ありげなスマイルで、たぶん僕は、これからもうまくやってける。君がいなくても。君はもっとうまくやっていくだろう。だって、他ならぬ君なんだから。だから、もう、君のそばを離れてもいいね。君と居たいくつかの季節の匂いをそっと胸にかかえて僕を射た光を新しい部屋のカギと一緒にポケットに押しこんで朝の風吹きこんでくるドアを後ろ手に閉めて音も立てずにこの場所を出て行くよ。×××実は一時このブログでも話題にしていたbagslifeのピアノコンサート、仲の良い同僚のおかげでちっちゃなちっちゃな、さよならコンサートのような形で実現させてもらったんです。３月２５日夜、場所は新大阪のCAT WALK 。感じの良いスタジオです。初めて演奏する場所でしたが、なんだかほんと、全力で演奏できてしまいました。今までも、その場でも、自分がどれだけ良い仲間に囲まれ、守られてほんわかと過ごしてきたのか、強く実感した夜でした。そうして、もう。ついに引越しです。仕事やら人やら部屋やら、いろんなものとの別れが多くて、すこしセンチメンタルになってます。でもまあ、住めば都といいますから、とりあえず、見たこともない場所に移り住んでみようと思います。新しいスタートです。どんなイントロで始めようか。

  Mar 25, 2009

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• 突拍子の無い話

  突拍子の無い話だな、でも、突拍子の無い話を持ってくるのがあなたならそれはいつものことだから、べつにいいかもしれないと　思ってしまうのです。どうにもならないと思ってたことも、案外そうでもないかもしれないと　思えてしまうのです。　いやあ、買ってしまいました。COACHの新作です。薄い、ほのかな、これぐらいのピンク色の、 この形。ええ、上の何行かとはまったく関係のない話です。昨日、帰りがけに見に行ったのは別の新作だったのに、このかばんときたらそこだけ暖かい光を浴びたように、やけに春っぽいのです。派手な色ではないけれど、やさしく明るいのです。まっ白なヌメ革部分が雨にぬれないように、慎重に、でも足どりも軽く持ち帰った夕方でした。家でさっそくお手入れをしていたら、かばん好きの３歳の娘、「これかわいー。ちょっとかして。」全身鏡の前に斜めに立ち、しげしげとながめて、「・・・これちょうだい。」無理だよそれは。大人になったら、ね、いっしょに買い物に行こう。

  Jan 31, 2009

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• まだ行ったことのない場所

  まだ行ったことのない場所がたくさんあると突然思う。まだ見たことがないもの聴いたことのない音言っていない言葉まだやっていないこと。生きているうちに、どれだけやれるだろうか。今日のうちに、どこまで行けるだろうか。・・・などと突然あせっているのは、夫の転勤が（ある程度）突然決まったからで、彼は２月中旬には茨城県へ、私たちは今年度を終えたら彼の後を追う。向こうへ行ったら娘たちが落ち着くまでは、無職の同居人だ。そのうち暇になって何かやりだすのだろうけど、とにかく今は。あと３か月、ここでやりたいこと、やるべきことが山積みだ。忙しい年明けになります。遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

  Jan 5, 2009

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• 秋の夜長

  自転車を２人乗り、なんて、子どもみたいな私たち。マンションの入り口　狭いスロープで勢いをつけて夜の広がりに放りだされて。すごい星だね。風がちょっと、冷たいね。会話する声もちぎれて　後ろへ吹きとばされるよう。でもほら、厚い背中に耳をくっつけたら声だってちゃんと聞こえるし、それに、あったかいし。大丈夫だね、私たち。秋の夜長　自転車で２人乗り、のまま、このまま、どこまでいけるだろう。今年はじめての、金木犀の匂いの出どころをつきとめようと近所を歩きまわり、駐車場の横、ちっちゃな、ちっちゃな（ほとんどがつぼみの）無数のオレンジを見つけてちょっとハイになって、そのことをまず誰に伝えるべきかと考えるうち、雨降りなのに、自転車どころじゃないのに、なんだか、ずいぶん前のことを思い出したり、したのでした。だけどなんて言ったって、秋の夜は自転車ですよね？？あ、そうだ、秋の夜長とはあんまり関係ないけど、さいきんよく見に行ってるのが、 ドランクドラゴン鈴木拓　オフィシャルブログ。そこはかとなくおもしろいです。

  Oct 5, 2008

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  空を、

  空も見えないようなスピードで走ってちゃ自分のことも見えないだろ近ごろじゃ夢も見ない久しぶりに、かばんのことを書きたくなりました。やけに気に入ったからです。JOHNSON WOOLEN MILLS 【ジョンソンウーレンミルズ】チェック ウールショルダーバッグ。秋らしいチェック。手触りよく、温かい感じのウール。この季節、そういうものを探そうと考えるだけでも素敵だ。かわいいのが見つかってしまったりしたら、なおさら。肩ひもをいちばん短くして、ウエストポーチを斜めがけにするときのような感じに背中に沿わせる。すこし野暮ったい？でも小粋でもある気がする。こういうのを引っかけて外へ出たなら、このごろやたら冷たく感じる風も味方につけて、空を、そう、空でも見上げてみようかなという気になるんじゃないかと、思うのだ。隣の部屋では、新しいかばんにご執心の母をほったらかして、６歳の娘と３歳の娘が遊んでいる。耳の長い茶色の犬のぬいぐるみを、姉の目の前に思いっきり突き出して、３歳「このわんわんは、なんのわんわんでしょうか？」６歳「う～ん・・・、ちゃいろいわんわん。」３歳「ぶぶー！！　あかいわんわんでしたー。」おいおい、どこがだよ、とつっこみを入れそうになる私、しかし６歳の姉は、「そっかぁ～。」・・・大人だ。

  Sep 26, 2008

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• 月夜の浜辺

  「月夜の浜辺」　中原中也月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちてゐた。それを拾つて、役立てようと僕は思つたわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちてゐた。それを拾つて、役立てようと僕は思つたわけでもないが　　　月に向つてそれは抛れず　　　浪に向つてそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾つたボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾つたボタンはどうしてそれが、捨てられようか？ 月夜の晩に　拾ったボタン　が私には少なくとも2つあってひとつはピアノひとつは君への気持ち97パーセント　自分のためだけに弾いてるピアノと100パーセントで想っても君を幸せにするのには　いまいち役立たない君への気持ち

  Sep 22, 2008

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• いつもの混沌を切り抜けろ

  きっぱりと始める最初の一音後はもう思いつくままに弾きまくれば良い。ありがとうもごめんねも好きも嫌いもひたむきさも不条理もすべて乗っけてご機嫌な演奏を、日常を押し流してしまうまで。そうすれば僕はすっきりと笑ってさ、いつものように　すとんとした気持ちでいつもの混沌を切り抜けられると思うんだ。必要に迫られなくても鍵盤にに向かう癖が付いていて、なんやかんや言って、ピアノ上手になってます。いつでも来い。でも、とりあえずしばらくは仕事です。週もあけたし。がんばるぞ。

  Sep 8, 2008

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• 何でもいい。

  「何でもいい。好きなことをやってごらん。必ず成功するから。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原田宗典「僕を変えた一言」（原田宗典の祖父の言葉）諸事情あって、コンサートが延期になってしまいました。コメントを下さった方々もおられたのに・・・ぅぅ・・・。でも、かわりに当日は関係者各位と、とりあえず飲みにいきました。自分は幸せな環境にいるなあって思います。そうして、冒頭の言葉。大人がこういうことを言うのは難しいけれど、だからこそ、言えるようなおじいちゃんになりたいです。いや、おじいちゃんは無理なので、おばあちゃんでいいです。さて、つぎの日程はまだ決まりませんが、いつでもいけるように練習しとかなくては。今度こそ、好きなことを成功へ導けるように。

  Sep 6, 2008

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  昼下がりコンサート

  そうすることで何かが変わるか、なんて分からないが何もしないよりはましだろう、たぶん。そう思うなら、出来る事はしてみることにしたのだ。ピアノを弾くようにくちぶえ吹くようにそう、得意なことをするように自信満々で私は君の横を歩いて　国境を越えていく。君はそんな私など眼中にない表情のまま前向いてさっさと歩いていけばいい。強引'マイウェイの伸びやかな笑顔でそう、ぴかぴかの笑顔で。暇な日に私が隠れて弾いていたピアノをたまたま耳にして、気に入ってくれた人、何かしようと司会やらチラシ作りやら役目を決めて動いてくれている人、ほかにも楽器を演奏してくれる人、なんだか、信じられないほどの行動力を持ち合わせた、すごい人たちのすごい力添えで、あれよあれよと言う間に職場でミニコンサートみたいなことをする運びとなりました。これはもう、ありがとうと言うしかないです。きっとこの場所、関係者は誰も見てませんが。ありがとうございます。それにしても、職場でピアノ。なんだか、カフェでさかだち、みたいな唐突さがありますが、それにはっきり言って、一人で弾くっていうのは高校生のときのピアノ発表会以来だと思いますが、やっぱり、わくわく。自分としては、こういう気分をきっかけに、今までよりもほんのちょっと、やる気ある態度で普段も生活していきたいと思ったりしているところです。本番は、９月５日。曲目：My Grandfather's Clock　(山下洋輔バージョン)Promised　　　　　 　　（オリジナル）Night River　　　　　　 (松永貴志)ほか、みんなで・・・みたいな感じで。 （トッカティーナ、間に合わず。）

  Aug 23, 2008

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• 夜の雨

  夜に強まったた雨は街を　くん、と冷やしてちいさい　ちいさい水音の粒がずっと　遠くまで想像の続く限り遠くまでたぶん君のとこまでも　足元を煙らせている信号の光をはじき返す無数の無責任な垂直落下に降りこめられて心までこんなところで　止まってしまうのか　　　　　　　　　押し込めた気持ちは　　　　　　　　　見えないけれど　嘘ではないのに夜は伸ばした手の先から続く夜はこんなにも広がっているというのに僕は、その端っこにさえ言葉を吐けない僕は、次なる日記と表裏一体の気持ちです。二重人格ではなかろうか。

  Aug 23, 2008

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  シンガポール。

  光りは夏の夕暮れの澄んだ色。ファンタ・オレンジほど深くはないが、バヤリースよりも濃いくらい。アスファルトをわたってきた風には、昼間の熱気がふくらんだまま残っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石田衣良「魔法のボタン」 暑いところだと思っていた。実際、晴れれば陽射しを痛いと感じる。でも、風は涼やか。だから日陰に入ってしまえば、それから陽が落ちてしまえば、むしろ、さいきん熱帯雨林気候の大阪よりは涼しかったりして。こんなにも、街なのに。例によって、勝手な印象でシンガポールについて綴ります。街なかの空。徒歩、地下鉄、リバーボート、バス、タクシー。あらゆる移動手段を利用したが、一番気に入ったのが地下鉄。初乗り料金、９０セント。安いし、きれい。切符は紙ではなくて、プリペイドカードみたいなやつ。戻すと１ドル返してくれる。 ９０センチ以上の子どもに料金がかかることを、こんなにかわいく主張。（ママ、私９０センチ以上だから切符が要るわ。）アジア人が多いのでなんとなく安心して歩ける。でもほとんどの人が英語で話しているのが不思議だ。とはいえ、ふつうの工事現場にこんな表示があるのを見ると、「多民族国家」っていう感じがする。４ヶ国語で「危険です」。それにしても、自分がこれほどマーライオンを気に入ろうとは。青い空にすごく良く似合うまぶしい白。同じような写真をとりまくってしまう。 マーライオン。同じような白なのがラッフルズホテル。本当に、気候によく合う色をしていると思う。 ラッフルズホテル入り口。 ラッフルズホテルの空。中庭にて。今回滞在期間がたまたま独立４３年記念に重なっていて、イベントをたくさんやっていたが、スタッフのほとんどが赤いポロシャツ。これもまた、強い陽射しによく合う。国旗の色っていうことなんだろうけれども、ほんとうに赤をよく目にした。いちばん気に入った空。高層マンション、ベランダからつきだした洗濯物がはためいてる。 もう一枚。クラークキーで、環境について啓発する内容の展示周辺。壁に描かれた樹と、通路に描かれたその影。とても良く出来てるけど、よそよそしくない。この夜、この付近の広場ではたくさんの人が集まって、北京オリンピックの開会式のテレビに拍手。なんとなく加わってしまう。この街では、私だってたまたまそこに立ってるフェイク。でもはじかれている感じはしなくて。 また行きたいなあ。できればまたマイルためて、ビジネスクラスで、「オレンジジュースをシャンパンで割ってください、」などと頼んでつくってもらった、ミモザとか飲みながら。

  Aug 11, 2008

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• おはようございます！

  　・・・なんだか　久しぶりに、　四角くない空　見上げた。 　あたらしい空は、ねえ、どんな色だろう。今日からシンガポール行ってきます！夫がためたマイレージで、初めてビジネスクラスに乗ります。オレンジジュースとシャンパンで、ミモザ作って飲もうともくろんでいます。向こうに着いたら元祖シンガポールスリングを飲むのだ。ふふふふふ。

  Aug 7, 2008

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• Toccatina

  寒くないから窓を開け放つ夜を走る電車の音がすぐ近くでするとどかないから口笛吹いてみるすっかりほどけた風の匂いがするどうせならばと鳴らしたピアノ音は粒になってあの角　ぱちんと消えていくこの夜の澄んだ輝きに何の関係もなく　自分がここにいるここにいるここにいる、ことと君がどこかにいることに、同じ重さがあるなんて信じられないやうへー、また酔ってます。サントリープレミアムモルツのシールをいっぱい集めて懸賞に応募したら、「青いカーネーションとプレミアムモルツ２４缶セット」というのが今日届いて、それを祝して。以前にも発売前のモルツの黒ビールが当たったことがあって、これまでの人生で懸賞に当たったことなどほとんど無かったので、びっくりしているところ。そうそう、ピアノ、このごろよく弾いています。Kapustin Etude Op.40-3 "Toccatina"。弾きたい曲はこのところずっと耳コピだったのに、何年ぶりだろ、楽譜を購入してしまったので。完成までにどれくらいかかるだろう。

  Jun 17, 2008

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• 考えるよりもはやく

  まわりは反対した。よく考えろ。しかし考えたって分からんことは考えないのだ。人生において、考えて考えて考えて考えて答えの出ることは意外と少ない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　飴屋法水「キミは珍獣と暮らせるか？」「どうせ人間いつかは死ぬんだ。放っておいてもそいつはやって来る。死のことを考えるのはそのときでいい。・・・（中略）・・・だからな、今までの悲しいことやつらいことは全部机の引き出しの奥にしまっておけ。そういうものが引き出しにいっぱいになって、いつかこぼれるかもしれないけど、それまで忘れていろ。そして未来にどんな自分がいるのかを、楽しみに生きろ。どんな将来を選ぶかを、楽しんで探せ。どんな道でも選べるのはお前たちガキの特権だ。余計なことは考えなくていい。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　小路幸也　「高く遠く空へ歌ううた」 最近、考えるよりもはやく動き回っているような、なにやら忙しい毎日で、電車で読む文庫本のなかの、こういう言葉に救われたりしています。じっくり考えるのも嫌いではないのですが、考える前に押し流されてしまうぐらいなら、自分でちょっとでも動いておきたい。あさってから出張です。長野県、白馬。晴れるといいなあ。

  May 20, 2008

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• 桜

  こんなにも　あかるいのはどうしてだろう公園の青空の下でも夜が落ちた町角でも桜へんにまぶしくてとまどいつつ　たちどまる咲き誇っても風が散らしても桜はかなくてはかないからよけいに　きれいでだからなんとなく思い切り首をそらして見上げても不安にならない葉桜が好きだったりする夏に向かい、枝葉を広げほかの木より断然、目立つって事がなくなってもやっぱり桜、だし

  Apr 3, 2008

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• ここから

  ひらリ　とびこえてきらり　そのさきへ身軽に　一直線に風も追いつけないぐらいにすんなりとでも　足もとの小さな花を　踏まないように気をつけてね名前なんて　なんだっていいけどさもったいないぐらいに　春なのはそこいらじゅうに散らばった　見落としそうにちっちゃな白やみずいろや黄色なんだってだから　どうせなら２ミリぐらい　浮きあしだって進んでいこうよここからは

  Mar 24, 2008

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• 宵の雨

  ぼやけた春の空気を洗う宵の雨まっすぐな道に沿ってよく出来た写真のように冴えた信号機の緑、緑、緑、その向こうの赤、赤、赤、が冷たく磨かれたアスファルトに落ちてはじけて右へ左へ　遠心力に逆らいながら光速で辿っていけば　たぶん見知らぬ町まで慣れないあの小さな曲がり角まで残像を残して途切れることの無い光の連続が私を　さらって行ってしまうだろう振り飛ばされないようにこのスピードに　身をまかせてみようか振り飛ばされないように細心の大胆さで転勤先が決まりました。４月１日から違った環境でスタートです。あいかわらず飲んだくれている私ですが。

  Mar 23, 2008

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• 全肯定で

  急ぎ足で向かう職場への道信号だって無視してやる。でもこれだけ冷たい風が吹いてても、ほら、空は快晴であふれんばかりの光が降り注いでる。要はそれに気づいてるかどうかって話なんだ。適当に街路樹の植わった道はまっぐに続いてる。そこをどんな速さで進むかなんて結局は自分次第なんだ。光速でぶっ飛ばそうがほとんど止まっていようがそれが自分にあってればいいのさ。たとえあっていなくたって、そんな自分を全肯定できるならいいのさ。そうして全肯定できるのはたぶん自分しかいないのさ。だから、これでいいんだって思えるなら、これでいいんだ。

  Mar 6, 2008

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• 風に怒りをぶつけても

  陽が射して真上の空はあざやかに遠くの空は淡い色して２月に入ってから、関西でも雪が降ることが多い。たいして積もらない日でも、アスファルトがうすぼんやりと明るくなっていく降り始めなんかには、やったあ、というほどの高揚感もないけど、もちろんサイアクだと思う理由もなくて、ただただ町じゅうが白に沈んでいく、という感じがおもしろくて、普段文庫本から目を上げることなどない通勤電車の窓から外を見たり、どれぐらいの人が同じように雪に気をとられているのかなあと考えたりする。うちの小さいほうの娘・２歳は最近、朝、玄関のドアを開けた途端に「い～や～よ～！！」などと言ってしゃがみこむ毎日だった。６歳の娘が意地悪をしているわけでもなさそうだし、「なに、おこってんの？」と問うと、「おかあちゃんにゆうてるんちゃうわ～、かぜさんにゆうてるんや～、」と逆ギレ。要は、目深にかぶっている赤いコートのフードを吹きつける六甲おろしがめくろうとすることに対してお怒りになっているのだ。でも今朝は、冷たい雨に一晩冷やされているはずの空気がそれほど尖っていなくて、娘もなぜかふつうに靴箱の横を通り抜けた。風に怒りをぶつけてもなんにもならない、と気づいただけかも知れないが。結局は今日も夕方、みぞれ混じりの雪がちらついた。それでも、なんだろ、ちょっと、春に近づいてきたのかもなあ、と思う。だって、空がなんだか、あいまいに水色だし。この前の晴れた日、一瞬だけど、ぬるんだ空気に光と土の香りが混じっていたし。・・・いや、細かいことはどうでもいい、今週末には３月になるのだ、そうすればもう、いくら寒くても春だ。

  Feb 27, 2008

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• ビルの上の群青

  ビルの上の群青細く切り裂いた月　下向き空の一部がにいっと笑ってるみたいあしたも休み　を噛み締めている夜の入りぐちに ぽかんとつっ立って　　　　　　　　　　　　　　　※そうしてこれから飲みにいくのだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　いつもの店、いつの間にか気に入り始めたジン・アンド・ビターズ。 　　　　　　　　　　　　　　　　　道端にほんのすこし残った雪をしゃくしゃく言わせて。

  Feb 10, 2008

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• その手前

  重たい空に　押し込められた心、ひきずってくん　と冷えた風にマフラー巻いた首をひっこめて歩いているときふと　道端の木を斜めに見上げるとちいさな　ちいさな新芽がたくさんいちばん寒そうな枝先に光っているのさ春になっていっせいに緑の両手を広げるためジャンプする直前一瞬　重心を落とすように君の気分がすこしだけ沈んだなら　それが伸びやかに動きだす　あしたのためでありますように

  Jan 21, 2008

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• 鈍色の空の下

  降水量１mmなんて予報に「雪が降る」という言葉は似合わない。けど、それでも、つもらないかなあ、などと思ってしまう。鈍色の空の下道路も建物も線路も職場もみんなうすく白く染まっているところを思い描いてしまう。雪に降り込められて止まってしまう明日を、その中でぽつんとでも　ほっとして突っ立ってる自分を、こんな日曜の夜には。

  Jan 20, 2008

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• 

  沖縄

  地球の歩き方など存在しない。あるのは自分の歩き方だけだ。星野博美　「謝々！チャイニーズ」　 なんだかさいきん、旅心が募るなあと思っていたら、オーストラリア旅行 からもう、一年以上も経っているのだ。一雨ひとあめ、底のほうから冷えていく灰色がかった町を抜け出して、どこか明るい、あたたかいところへ行きたいぞ、というのは、子どもの頃から冬になると必ず考えていたこと。そうして、大人になった今はチャンスがあればすかさず実行してしまう。今回はオキナワ、石垣島を拠点に周辺の島々へ。石垣島へは関空から乗り継ぎなしで行けてしまう。やや小さな飛行機。６歳の娘は「これ飛ぶの？」と。私は答える。「たぶんね・・・。」小さな飛行機は揺れるのじゃないかと顔に出さずに心配するが、ごく自然に空に駆け上がる。小さな窓から、雲がその種類ごとに、違う高さに住み分けているのが見える。雲のうえはいつも青空。傘を差して街を歩いていたりすると信じられないけど、そうなんだよなあ。島に着いてしまうと、むこうも冬とはいえ、服を着込む数が確実に一枚少なくて済む。それがぶあついコートなんだから、一枚ぬぐだけで身体も心も軽くなる。「うりゃうりゃ～」などと叫びつつ走りまわる娘はそれでは済まず、着いた途端に半そで１枚になってしまう。陽射しがあたるとそれでも暑いと言う。木陰に入ったり、太陽が雲で隠れたりするとちょうどいい具合だ。バスや船に乗ると寒い。と思ったら、冷房が入っているのだ。荷物といっしょにコートを部屋、というか小屋に放り投げて砂浜へ出て、異様に澄んだ海が夜の青に溶けていくまで夕暮れ散歩。娘は、あちこちで波に打ち上げられたサンゴのかけらを拾い集めて、かちかちと打ち鳴らして遊ぶ。うまい組み合わせなら、涼しく澄んだ音がする。それにも飽きていつまでも夜の来ない海岸の風に吹かれてほうけた横顔。良い。１日目にほんとうに驚いたのだけど、沖縄は日の入りが異常に遅く、朝が来るのも遅い。本州よりもずっと南にあるだけではなくて、ずっと西にあるからだ。２日目、３日目と遊びに行くために朝７時前に部屋を出ると、頭上には冴えた月と満天の星が瞬いていた。２泊３日でわりとあちこちまわったんだけど、以下、印象に残ったところだけ。日本最南端の島、波照間島。石垣島から１時間の高速船は波の高いところも通るため、「ジェットコースター並みの揺れ」、「酔わない人はほとんど無い」、など、ネット上にはものすごい感想が並んでいたが、けっこう平気で着いてしまう。前日から早く寝て、朝早く起きてご飯を早めに済ませ、はじめから酔い止めを飲み、一番後ろの席に陣取り、船が揺れだす前にぐっすり寝ていれば、だけど。島に４つしかない売店のうちの、ひとつがあるところが島一番の「繁華街」。小学校の門の裏手、公園を囲んで集会場とガソリンスタンドと診療所もあるところ。「日本最南端の」コカコーラの自動販売機も一台。・・・だけど、なんていうか、あとはただただ美しい海だけ。な―んも無い。でも、食べられる草や木がどこにでも生えているし、干潮になれば浅瀬がみな干潟になって、海産物の取り放題という。なんだかうらやましく感じてしまう自給自足ぶりだ。西表島から由布島へ海の浅瀬を渡る水牛車。これに乗りたくて、写真で何度も見てイメージトレーニングをして行ったのだが、それでも現実感をなくすようなのんびりぶり、４００メートルを１５分かけて渡る。牛のトイレと化している干潮のときでなければ、むしろ牛になって歩いて渡りたい感じだ。日ごろ小さな水溜りでも注意深く避ける私とはやはり、気の持ちようが違うのだろう。赤瓦の屋根にサンゴ石の石垣、といった家並みの続く竹富島も水牛車でまわる。家の前の目隠しの塀なんか、みんなサンゴを積んで作ってある。赤いかわらの屋根が天気の良い空に映え、あちこちに季節はずれのブーゲンビリアが咲き乱れている。人が暮らす南の島、という雰囲気そのもの。それにしても、なぜあんなにも道が白いのだろう。島を離れても、まぶたの裏側で白い道の残像がゆらゆらと揺れている。 とはいえ、神戸空港から、うちに帰れば変わらぬ日常。・・・と、ならないのが冬休みの良いところ。年末年始は夫の実家へ旅立っています。異常に天気が荒れるそうで、雪に阻まれなければですが。タイムリーには言えないと思うので、「みなさま、本年も大変お世話になりました。良いお年を。」いやほんとに、見えないつながりに心救われているときがたくさんあることを感じた一年でした。 波照間島。ただただ、美しい海。 すましてみたりもするが、 水牛化してみたりもする娘。※ なお、上の写真は、はじめにアップしたときには　ほんとうに、ものすごい、画面からはみ出すほどの大きさで、　「大きすぎるがどうしていいか分からない。」的な言い訳を書いてお茶を濁していましたが、　その後かなり修正しました。　以下、６個目までのコメントは、写真が異様にに大きかったときのものです。

  Dec 28, 2007

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• 緊急・バトン

  えっと、人ごととは思えないので、及ばずながらうちにも貼り付けます。＜お願い＞「　緊急！みなさんの力をお貸し下さい！ 」〓『◆捜索願いです◆』〓 12歳の男の子が、12月6日(木)から行方不明です... 横浜市都筑区東山田 (港北ニュータウン)在住 岩田和輝(いわたかずき)君 皆様の力を貸して下さい。 お願いします... ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 良かったら、この日記をコピーして、貼り付けて日記を書き、 バトンのように回して頂けると、捜索出来る範囲も広がると思いますので、皆さんご協力を！ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 詳しい内容は以下のHPを見てください。 こちらのHPです。都筑警察署：生活安全課：ＴＥＬ045-949-0110皆さんのご協力、宜しくお願いします。　」このブログというネットワークを通じて皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願い致します！！ちょっとでも早く見つかりますように。というか、もう見つかってるといいなあ。

  Dec 25, 2007

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• 今朝の夢

  なぜかグラウンドが真下に見下ろせる部屋に引っ越す。広々としているけど、学校の一部なのかな。なんだかがらんとしているし。教室と同じ、がさがさしたベージュのカーテンの揺れる、大きくて四角い窓際でピアノを弾こうとしたら、鍵盤にほこりが積もってる。払いのけもせずに弾き始めたら、今日はやたら調子がいいんだ、適当につなぐメロディーの端っこが、やけにジャズっぽかったりしてさ。コの字型の校舎に切り取られて、さっきまでなんだかカクカクとして見えていた空も、晴れてることに気がついた。なんだか脈絡が無いけど、今朝の夢、今の閉塞感と、あすへ向けた根拠の無い期待を表しているみたいで、でもほんと、いい感じの即興演奏だった、と思うのだけど、起きて鍵盤を前にすると、何を弾いていたのかまったく思い出せず。なんやかんや言ってるうち冬休みが近づいてきて、初めて沖縄に行く計画を立てています。石垣島とその周辺。楽しみです。でもその前に、子どもたちのサンタさんをしなくては。６歳のほうはなんだかものすごい数の色鉛筆のセットを欲しがっていて、２歳のほうは「あんぱんまんのけいたい。」だそうです。

  Dec 14, 2007

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  じっと手を見る

  がんばっているんだけどないつまでもこんな調子だじっと手を見る 一度でも俺に頭を下げさせたやつら全員死にますように　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　枡野浩一　「石川くん」もともと、何年も前にインターネットで連載されていた、石川啄木の短歌の現代語版＆生活についてのエッセーが単行本化されたのち、文庫化された。だからもしかしたら、以前すごくよく知られていた、という事かもしれないけど、私は初めて目にして楽しく読んでいる。石川啄木が怠け者だったとか鬼畜だったとか、思い切った物言いも愉快な感じがするけど、何と言っても、短歌の現代語版というのがおもしろいと思う。文字数やリズムの制限があるから、どこかにアクロバティックな変換が必要で、これがなんだか興味深い。たぶん、やる人によってずいぶん感じが違うものになるんじゃないかなあと思う。上の２つは両方とも、どこかで目にした感じのする短歌、「はたらけどはたらけど猶わがくらし楽にならざりぢっと手を見る」「一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと」。ほんとうは縦書きだったりして、もっと難しい漢字が使われていたりして、でも、話し言葉っぽい流れで読むと、なんだか、「詩」だよなあという感じがして面白い。＞短歌なのに「当時の普通の言葉」がつかわれていたり、詩みたいに「三行書き」になっていたりしたことで、「すごく実験的な作風として人々を驚かせた」ときの空気感が伝わってくる気がする。読んでいるうちに、「短歌を現代語訳」っていうのをやってみたくなって、でも私が知っているのは高校で覚えた百人一首ぐらいで、気にいっていたものを思い出しては、失礼な遊びに思わず没頭してしまう。あてずっぽう折ってみようか白菊が霜とおんなじ色で見えない（心あてに　折らば折らむ　初霜の　おきまどはせる　白菊の花）寂しくて部屋を出たけど結局はどこも同じだ秋の夕暮れ（さびしさに　宿を立ち出でて　ながむれば　いづくもおなじ　秋の夕ぐれ）うまくはいかないけど、これ、楽しいです。 （↑秋の夕ぐれ）

  Nov 29, 2007

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• 最初の１行

  夕方になり、あたりがすっかり青くなると、食堂から主人がぬっとあらわれ出た。吉田篤弘「フィンガーボウルの話のつづき」 最初の１行で、小説の世界に引き込まれてしまうことがある。たとえばこの部分で私は、夕方、暗くなりきる一瞬前の、知らない町の道ばたに連れ去られ、ちょこんと置き去りにされてしまう。でも心細くはないのだ。だって町は蒼でも藍でもなく、「すっかり、青」なのだから。その青のなかでぜんぶの色がきっと、一日の最後の陽をうけて薄く光ってる。今日は久しぶりの、平日の代休だった。田毎の明太うどんとふれかんてのクリームチーズパフェを食べに三条周辺に行く。別に目的がなくたってたまには行く。なんやかんやと理由をつけて行く。今住んでいる町から、去年まで住んでいた町を通って、子どもの頃住んだ町を抜け、京都へ。この、京阪電車のお出かけが、私は大好きなのだ。帰り道、窓際の席で単行本を開く。１行目で、すぐそこまで来ている夕暮れに、一瞬早く心だけ搦め捕られ、窓の外、ひらけた景色のなか、本物の夕方を町の端に探す。雨が降ったりやんだりだった今日の空は、たとえば夕立のあとなんかと同じで、弱い金色の光をすべての建物に斜めに投げかけている。手前側の光と、向こう側のくっきりとした影。その連続。だけど、あいにく町が青に染まる前に、最後の光は雲にさえぎられてしまう。でも、・・・まあ、いいか。秋の夕空に包まれるチャンスはまだまだある。ただ、ちょっと困ったのは帰りの京橋で、なんだかものすごくかわいい、渋い赤のエナメルバッグを見つけてしまったことだ。どう見てもふつうに使うには小さすぎるのだけど、でも、迷っているうちに荷物の少ない誰かが買ってしまったらどうしよう。

  Nov 12, 2007

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