バカボン一家のてんやわんや

絶対、俺様の遺伝だと思うんだけど
うっちーは電話が大好きです。

誰かと電話で話をしていると絶対割り込んできて
受話器を寄越せ、喋らせろと、とにかくやかましい。

相手がバァバや俺様など
うっちーのワガママに付き合ってくれる人ならば
私も受話器を渡してやらなくもないんだけど
関係ない勧誘の電話やら、幼稚園関係の連絡の電話やら
ちょっと代わってあげられない相手の時でも
足元にまとわりついてギャーギャーわめくのは勘弁しておくれ。

しかし、代わってやるとうっちー、一人芝居が始まる事も多くて
これがなかなか楽しいので、うっちーのそんな様子見たさに
私もよく電話を代わってやるのだけれど
開口一番「バカボンが意地悪した」とチクってみたり
聞かれてもないのに晩ご飯の粗食メニューをばらしてみたり
相手との会話を楽しむまでにはスキルアップしていないものの
ある事ない事、吹聴して回るのも勘弁しておくれ。

しまいに喋るネタがなくなってくると
相手が色々と話しかけてくれているのを完全に無視して
「うん、うんうん、あー、はいはい…」
などと、一体オマエは何様じゃい？！と言いたくなるような
こまっしゃくれた相づちをうって、一人芝居している。

相手の方は、お気の毒…（笑）





さて今日は、昨日まで我が家に来てくれていたバァバから
産直の巨峰が届いたので、お礼の電話をすることに。

余談だけれど、この巨峰が届いた時
箱にぶどうの絵がでかでかと書いてあった事ももちろんあるだろうけど
うっちーは「わぁ♪ぶどうだ～、おいしそう～～～～」と大喜び。
家に入るなり「食べたい～～～」と大騒ぎ。
どうして開ける前にぶどうだと分かったのか尋ねてみたら
「だって、ぶどうのいい匂いがしたもん」とのたまう。

まるでワンコですよ。
この嗅覚の鋭さ…（笑）





話がそれたけど、とにかくバァバにお礼の電話をするにあたって
うっちーに「バァバが出たら、ぶどう届いたよ、ありがとう、って言いなさい」と。
どうせ受話器を寄越せとギャーギャー言うんだから
最初からコイツに電話させてしまえば一石二鳥と思ったわけで。

しばらくコール音が受話器越しに聞こえて、バァバが電話に出た気配。

うっちー、開口一番。





「なんや、バァバやんか。」





なんやとは、なんや！！！
オマエが電話かけてきたんやろが～～～～～。
（バァバの心の叫びを代弁、笑）

のっけからそんなえらそうなうっちーですが
「ぶどうとどいたよ」
と、肝心な事もちゃんと伝えてくれました。
ありがとうを言うまえに「食べたい」ばっかり言ってましたが（爆）

そして、その電話を切った後、早速ぶどうを試食♪
ガツガツと貪り食ったうっちー。
食べ終わって気が済んだら、また受話器を持ち出し
バァバに電話したいと言って譲らない。

何が話たいんだろうねぇ。
きっとバァバも迷惑だと思うけど…と思いつつ
ギャン泣きまでし始めたので、仕方なくリダイヤルしてやると。

今度は開口一番






「ぶどう食べたで」






ごくろうさま……。
そんなどーでもいいことで、わざわざ電話したがる辺りが
まさにまさに




俺様ソックリよっ！！！！！！