『鬱の本』
84人の鬱と本についてのエッセイ。見開きなのですぐ読める。自身が鬱病だと明記する人、文中でカミングアウトはしていないが鬱病だろうと思われる人、妙に明るく爽やかで鬱でも何でもなさそうな人、有名人、市井の人達が鬱と本について語っている。この本を作った屋良朝哉氏も筆者の一人。鬱の人によるブックガイドともいえるが、シオランの本を挙げていた人が数名いたのが笑えた。本書を図書館のマイリストにとりあえず入れて置いたら、予約件数がどんどん増える。何かあるぞと思って私も予約した。軽く1か月以上待つことになった。鬱と本というテーマでプロとアマ(とはいってもハイレベル)が同時に語っているのがいい。美しい本なのでしょう。