★ばりばり通信★バリBAGUSらいふ

2002.7.2　まきまきオヤジ化・・・

私は最近オヤジ化してきた。自分でも最近うすうす気づいてはいたが、認めたくなかったこの事実を、友人がひとこと、「まきさん、それってオヤジでしょ？」とあっけなく言い放った。

私のオヤジ的行動のひとつに、「仕事のあとのビール一杯」がある。そうでなくても、南国の島の蒸し暑い夜に飲むビールがおいしくないわけはないが、ましてや仕事のあとになると、こりゃもうほんとうに幸せな気持ちになるのであるよ。札幌でも、シドニーでも仕事のあとによく飲みに行くということはあったが、ひとりでバーや居酒屋で飲むということは今までなかったし、どこか抵抗があったものだ。いまでは、ひとりで外で気楽にお酒を飲めるようになった。そういうことができる年になったからか、気楽にひとりで飲めるカフェがあったからか。

私が毎晩行くのは、クタのメインストリートにある、cafe Etnik。人情長屋の私の部屋がベッドリームなら、このEtnikは、私のリビングルーム。私がここを好きな理由は、夜１時までオープンしている、静かな雰囲気、素敵なインテリア、料理が安くてうまい、そしてなにより、スタッフである。フレンドリーで、でも多くを語らず、しかし、私が話相手をほしがっているときには、話相手になってくれる。こんな気の利いたスタッフのいるカフェにはそうそう出会わない。だいたいは、やたらフレンドリーで、なにかと客と話したがるウェイター、ウェートレスが多く、中には　ちょっと良くなると、すぐ「ねー彼氏はー？」「ねー彼氏ほしくないのー？」「今度僕がどこか連れていってあげるよー」とナンパモードになるなるやつがいたりして、ほっといてくれーって言いたくなることもしばしばだったりするんだよね。

とにかく、私は、このリビングルーム　Etnikで毎晩ビールを飲んで、ほろ酔いで家路につくというのを、日課にしている。ほろ酔いだけならいいのに、最近は調子づいて、かなり酔っ払って帰るということもしばしば。しまいには、仕事を終えて帰ろうとするスタッフに、「なんで帰っちゃうのよー」としがみつき、困らせたりもする。その話をしたら，冒頭の友人の言葉である。そうか、私はオヤジなのか。自分が楽しければ、他人も楽しいという大きな勘違いをし、私は仕事しているからストレスだってたまるんだーと酒でストレスを発散させ、そうして翌日目がさめると，異常なのどの渇きと胸やけ。仕事のあとのビール一杯のはずが、ビールいっぱいになっちゃてるよ。

そういえば、この間、いつものようによっぱらって帰ってくると、ナンドとアユの部屋に友達も来て、わいわいしていた。ちょっと寄らせてもらったら、なにやら、映画の話をしている。「なになに、何の映画の話？？？えー『Lots of Drink』??そんな映画あるのー？」って口を挟むと、みんな大爆笑。『Lots of Drink』ではなく、『Lord of Ring』の話をしていたのだった。