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テーマ:■南の島の過ごし方■(814)
カテゴリ:バリ島について
ずいぶん前の話になるけど、お正月にオランダとパプアニューギニアのハーフの女の子からグリーティングカード
が届いた。 以前バリで2ヶ月いたときに泊まっていたホテルに、その女の子も家族で3週間泊まっていた。 名前はイルベル。5歳。 ふわふわカールの髪の毛でお人形のような顔をしていた。 私は、最初イルベルのことがあまり好きではなかった。 ホテルでいつもかんしゃくをおこして泣いていたし、 とにかく、わがままでホテルのスタッフまでも困らせていた。それを見ていた私は関わらないように話しかけたりさえしなかったのだ。 そんなある日、私は風邪を引いて寝込んだ。次の日も熱が下がらないので病院へ行くことにした。 フロントで病院の場所を聞き車の手配をしてもらい、病院へいった。 次の日、すっかり体調も良くなりホテルのレストランで朝食を食べていると初めてイルベルが寄ってきて私にインドネシア語でこう言ったのだ。「なみ、病気で病院行ったの?」 まず、私の名前を覚えていたのに驚いた。 病院へ行ったことも、スタッフの会話を聞いたのだろう。 勝手だけど急にかわいいな~と思った 笑 それからイルベルは急激に私になついてきた。 面白いことに私の前ではわがままやかんしゃくは起こさなかった。イルベルを連れてご飯を屋台に食べに行ったり インドネシア語を教えてもらったりした。 ある時私の部屋で日本から持ってきたどんべえを作ってあげたことがあった。お湯を注いでフタをしたそれを、彼女はなぜか冷蔵庫で冷やそうとした 笑 トイレに行きたいと言い、大をした後、「お尻を拭いて」 と言い、その後シャワーでお尻を洗わされたこともあった 笑 これには子供の世話をしたことがない私は戸惑ったけど 笑 とにかくとてもかわいかった。 イルベルが帰る日の朝早くに、彼女は寝ている私の部屋のドアをたたき「りんご一緒に食べよう」と1つのりんごを持ってきた。「今日帰るんだよね?」と言う私の質問に、 「今日帰らないよ。ずっといるんだもん」と嘘をついた。 それでも帰る時間はやってきて、お別れを言うイルベルは 私の前で初めて泣いた。嫌だ嫌だとだだをこねた。 大泣きしながらオランダに帰った。 私のかわいい5歳の友達。 グリーティングカードに写っていた彼女はとてもかわいい笑顔だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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