漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

　　　　　　　　　　　






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Forbidden は Forbid の過去分詞形




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紫煙のゆらぎ・Forbid the Beijing Olympic !







中華人民共和国的首都是北京

ちょんほわれんみんこんほぉーくぉ だ しいーたぃ しい ぺいじん

四声という４つの抑揚があって発音は難しいが、現在、文盲の、数多くたくさん、
いっぱいそこらじゅう国だらけの人民に、文字を普及させるために、
超簡略漢字もどきに変える前の中文は、見るだけで意味がわかった。

現在は、富裕層なら英語。

盲民と呼ばれる、食い詰めて上海などに大量脱出してくる人々とは、
マンガのお絵かきで話すしか無い。

上海では週に１回、トラツクに目隠し後ろ手緊縛の人々が、
どこかへ連れて行かれる様子が恐ろしくて僕に電話してきた人がいた。

「あのな玉地さんこの電話盗聴されてるけど聞いてくれへんか僕怖いねん」

魔都上海。

厳戒態勢の北京。

中国人民は、悪夢のような国家行事が早く走り去るのを心から切望している。
誰一人もの笑顔は無い。


パブロカザルスという偉大なチェロ弾きはこう言った。

私達は自由を必要とする。
人間は何よりも先ず自由が必要なのだ。

私は独裁者をいただく国家などというものを考える事ができない。
自由を失った国民は死んでいる。
街といわず、ホテルといわず、演奏会場といわず、微笑んでいる人は１人もいない。
これが自由の無い国々の住民たちなのだ。



現在各地で起こっている人民蜂起と粛清の嵐は毛沢東革命の前夜のようだ。

この、ソビエトコミュンテルンと毛沢東というカリスマが手を組み、袁世凱や魯迅や、
蒋介石たちとくんずほぐれつの争いに、大日本帝国陸軍が五つ巴になって出来た中国。

「ちょんほわれんみんこんほぉーくぉ　ちんてぃえん ちょんりぃーら」

まおっぇーとん氏のこの言葉は、畢竟、清王朝から漢民族への流血による革命を起こし、
漢民族の支配が、周辺の少数民族を略取圧制支配してゆく現在の状況は、
中国４千年の、皇帝の変わるたびに何十万人規模での、

　　　　　　　　　　　　　　　　“ 坑 ”

という大量殺戮による生き埋めが、いつもどおりに繰り返されているにすぎない。


チベットのラサでの惨状と、卑劣な中国人民軍の身の毛もよだつ映像は、
良識あるネットが世界に発信して、オリンピックの聖火リレーに、
世界中が中華人民共和国の威信に液体チッソをブッかけた。

あめにもまけずかぜにもまけずひとのひなんにもぼうがいにもまけず
ぺいじんオリンピックは強行開催される。

なにも起こらぬよう公安警察がどんどん凄い事をやっている。

なにも起こらねば良いのだが？

昔、欧州の某国であったような事が起こらねば本当に良いのにと思う。

オリンピックと政治は別だという考えはタテマエであり、
国家の威信と政治の安定度が試される事を世界中が見守っている。

日本選手団はある意味で人身御供かも知れないと思うと恐怖である。

どうか、公安警察の粛清が徹底して、無事に帰って来れますように。

しかし
一番気がかりなのは最終日のマラソン窒息死である。

これは、いかに公安警察でも手のうちようが無い。
工場も車も全てストップの禁止を最低１ヶ月前から実施したのだろうか？

工場は最近になって止まっているらしいが、高級乗用車は相変わらずであるらしい。

そんな情報が唯一信頼できる情報源であるネットから、
もっとたくさん流れてこないのが心配で夜も眠れない。


　　　　　　　　　AT THE FORBIDDEN CITY OF BEIJING .


いよいよ始まるが、浮かれ気分で喜んでは、命がけの世界の選手団に失礼だ。

重汚染度５レベルの北京での大気汚染。

外気吸入方式のエアコンも危険だ。
はたしてどれくらいの世界選手団員が、後遺症と、競技中の体調不良を起こすのだろうか。

横断幕も鳴り物も観客の統一ユニフォームも全面禁止だ！
と、会場の入場口で抵抗して、公安警察に連行される人々の末路はどうなるのだろうか。

果たして、中国にオリンピックを開催できる大人( たいじん )の器があるのだろうか。

強行すれば必ず抵抗が起こる。


「事を興せば遺恨が残る　みすみすせざれば禍根を残す」


ふぃろそふぃあぁー　Tamaji が言った有名な言葉である。

これら世界からの抗議と中傷に負けるな。



だって、僕は永遠の隣人なんだから。


永遠の隣人―人民日報にみる日本人という書籍

中国 ( 人偏に橋の右側 ) 報社刊行・中国研究書店に
赤塚不二夫、安部公房、池田大作、井上靖、金丸信、田中角栄、小泉純一郎、
そして、團伊 ( 王偏に久 ) 磨さんの前の項に紹介されている玉地俊雄氏も
覚悟しているのだから。

*************** No 48 *** 人民日報の漫画 ** と ( 漫画家の闇 )　参照

僕は本当に中国の将来を、永遠の隣人として心にとめているのだから、
ちゃんと、正確に僕の主張を受け取って欲しいし、
中国は大きな心の国だと信じているから。

ユリアテイやビダニに話しても信じてもらえない国家だと思われないように。
そうしてほしい。


中国北京はオリンピックさえ無事切り抜ければ、後は野となれ山のような喘息と
肺キャンサァーで、ほとんどの北京市民がオロク状態に戻っても良いノダ。

間に合わなければ外側に絵も書いて貼り付けているのもヨシトシヨウ。

ともかくなんとかしないと粛清されるのだから。

戦車の前に立ちはだかったら踏み越えて行った事を思い出せ。
覚悟してオリンピックをやり遂げなければならない。
あと３日。

あなオトロシや。


マラソンが一番危険で心配だ。




社団法人日本漫画家協会会員・参与
永遠の友人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　玉地 俊雄

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