漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2009/08/06(木)17:28

612 ペンタックス67ツァイスマウント改造顛末奇のお話

紫煙のゆらぎ(3397)

                          PENTAX 67                くっついているのはカールツァイスのゾナー250mm                     紫煙のゆらぎ・PENTAX 67 改 2 ともかく、何でもいいから、長い間お世話になっている、 ハッセルブラッド500cのセットにある4本のツァイスをペンタックスの67で使いたい。 ライカ版感覚でハッセルブラッドのレンズ群を使用すれば、 切り取りの無い、フレームに無駄の無いフィルムが残せる。 改造するしかないので30万円ほどの費用が必要だ。 本体は20万ちょっとだがチュウチョはしない。 電池ケースは削り取る。 ペンタックスのレンズなど何一つ興味は無い。 カールツァイスのレンズ群の為だけにペンタックスの中型カメラを改造した。 ペンタックスの中型カメラには PENTAX 6x7、と、 PENTAX 67の2機種が在った。 僕は PENTAX 67 を改造した。 ハッセルブラッド同様情報量はだんぜん凄いモノが見える。 見えるが、僕は強度の近視なので視度調節レンズとアイカップをつける。 流石国産のカメラには右目にピッタリのレンズがあってよかったが、 ファインダァーが、ハッセルブラッドの時と同じように暗くてどうしようもなかった。 僕は、アメリカNYのインテンスクリーンの社長にメールを送り、直接輸入を試みた。 こくないの販売店は何処1社も輸入していなかった。 ハッセルブラッドのインテンスクリーンも半値ぐらいで入手できる。 4x5も取り寄せたが、ジナー社のピントグラスと大差は無かったが、 ペンタックスにとっては巨大断層が割れたように明るくなった。 そして、思いっくそ試写してみたが、 フィルムの試写現像ではピンが外れていたのでびっくりした。 ペンタツクスに問い合わせるわけにもいかず、 といって、インテンスクリーンに問い合わせるわけにもゆかず、 困ってしまってわんわんにゃにゃんであった。 考えられる事と思い当たる事は、必ず何処かでビントが合うのは、 4x5でも8x10でも、フラウンジの距離に問題があるはずだ。 インテンスクリーンと、ペンタックスのファインダァースクリーングラスを比べてみると、 微妙にインテンスクリーン社のほうが薄い。 バリ島から持ち帰った自動車のゴムタイヤの破片を、削ってはこすり、 こすっては磨き、250mmを装着し、無限遠より軽く、 指皮1枚半ほど戻した位置でピント調整の為の試写と現像を繰り返し、 やっとピント調整を済ませた。 インテンスクリーンの社長にメールを送ったが、ああそうかいな、との返事だった。 わははのは。 ペンタックス67改造顛末奇のお話である。 良い機器である。 社団法人日本漫画家協会会員・参与                                  玉地 俊雄 you tube ***** balitamaji ( 日本語版 ) *** sakamotoakane ( English ) http://plaza.rakuten.co.jp/balitama/

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