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漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

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2015.01.27
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カテゴリ:ウブド通信


劫火







ウブド通信 ・ ヴブドの真昼間の火葬イベント ブラフマナ・サトリア編 7








ガソリンをブッかけると炎がたちまちメラメラとたちのぼる。
ウエルダンではダメである。
もともとほぼ乾燥状態で骨だけになっているとはいえしっかりと焼く。

インドのバラナシでの火葬は、
布で包んだ比較的フレッシュな遺体をガンジス川の直近で焼く。
火葬の為の火が其の為専用のカースト人によって歴代延々と火が守られて売られている。

イギリス統治下で土葬にせよとの命令が出たが火葬の火は地下へ潜った。

ヒンドゥーはほんの獄いちぶのハイカースト以外は貧しいとぼしい惨めな生活を過す。
来世もローカーストに生まれる運命がどうどうめぐりするのはツライ。

ガンジス川には命をまっとうできなかった子供や罪人は火葬されずに流される。
薪をキャンプファイヤのように組んで焼かれた体は、
1発で成仏し輪廻転生の苦しみから解放される条件が、
ガンジス川に出来た火葬して流す為の町 バラナシ であると誰かが何時か決めた。



黒い心棒



イギリス統治下での 火狩り はとうとう失敗に終わった。
本国に 

         バラナシは火葬の為だけに出来た町であるからイギリスの命令は聞かない 

と報告書に書いて送った。
遺体は焼いて川に流す。
遺体はたましいのぬけがらでしかない。

だから墓石が無い。
49日とか3回忌なんて無い。
毎日毎朝お供え物の入れ物をバナナの皮で100ほど作り敷地内のシバと先祖に置く。

ウシ型の腹が燃えて棺桶の心棒が黒くこげている。
心棒の下には竹で編んだカゴがある。



追分



しかし遺族・親族はその竹で編んだカゴの中身に興味を示さない。
かなり離れた場所でみんなで日本の追分のようなメロディ~で歌っている。

沖縄民謡か。
ハイサイおじさんでは無い。
こきりこのうたにも通ずる気分的な不思議に満ちた歌である。

テンプラ坊主が座布団の上に座ってなどいない。
これはこれで焼かれて黒炭になってゆく故人への追悼のオンマニペームフンかも知れない。



黒い塊り



僕は手塚治虫先生の骨を見たくなかった。
いっ親等の3人の骨も見なかった。

このウシ型の棺桶の心棒の左下側にいまにも落ちそうになっているものは何か。
こんなに冷静になって撮影しているのは何故か。
家族・親族は是に目もくれない。

真っ黒な塊りだ。
直ぐ落下する。


つづく







                                 玉地俊雄






最終更新日  2015.01.27 09:48:28



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