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カテゴリ:手塚治虫 玉地俊雄
![]() 手塚治虫 玉地俊雄 ・ 手塚治虫ピアノリサイタルと15円切手 手塚治虫先生が嬉々としてピアノを弾く。 この場に居た大勢の漫画家さん達は、 モーツァルトのピアノソナタ第11番 Kv331.A majorの3楽章に興味がありません。 ア・ラ・トルカはアレグレット・Allegrettoという軽快な速度で弾かれます。 3分30秒ほどの音楽です。 世界中のダレモガ ああこの曲は イッツァ チャーミング と、 必ず笑みをうかべて感想を述べる名曲です。 ![]() しかし、 床に置いた椅子の上でラーメン1ハチを2人がかりで食べる人々。 手塚治虫リサイタルを聴く人はいません。 手塚治虫モーツァルトリサイタルを真剣に聞いているのは僕だけなのでした。 新宿ゴールデン街の某バーの中は渾然としてピアノ演奏とは場違いの感じもありました。 僕はモーツァルトが大好きです。 演奏しているのは手塚さんです。 ![]() 手塚治虫先生は僕が真近に立ち、 かがみこんでアップライト型ピアノの音楽を聴いているのにとてもご満悦のようすでした。 KAYAIのアップライトでした。 YAMAHAではありませんでした。 とても古いピアノでした。 ![]() ぼくがこうして新宿ゴールデン街の某バーで、 手塚治虫リサイタルをヒトリジメして最善席で立ち聴き出来るのは1通の手紙から始まった。 昭和45年の消印があります。 切手代金はなんと 15円 の時代でした。 手塚治虫先生直々の手紙でした。 つづく 公益社団法人日本漫画家協会会員 玉地 俊雄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.12.04 17:45:14
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