漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2018/10/01(月)00:00

5773 イムジン河

漫画家玉地俊雄(43)

   イムジン河                              んだ                              さびづ は 良くね ! とのセリフを言うチガリ ( 津軽 ) 弁のおじさん。 彼は                              わだば ゴッホ んなる との名言と供に、 板木 ( バンギ ) とにらめっこしつつ版画を通じて日本のゴッホを志した棟方志功氏である。 あくまでもイメージであるから、 牛乳瓶の底のようだった眼鏡と其の奥にある目はバランスを保ったまま描かれている。 連載16回の月刊誌の1頁完結の漫画を描く為に、 百人以上のこういったキャラ創りの結果棟方志功氏も登場させたのであった。 気に入らなかったキャラクター達には残念を飲み込んで辛抱してもらった。 もっと辛抱してくれた編集長氏と商業紙の出版元には感謝してもし切れないほど感謝している。 手塚治虫先生は心の師であり実際に僕へのアドヴァイスとして                      玉地さんにしか描けない絵で                      玉地さんの信じる内容を                      玉地さんにしか出来ない表現をしてください と言ったので、 そのとおりのまま描いたのが漫画界に類例を見ない 酔生倶楽部の人々 であった。 鼎 ( カナエ ) との名の日本語のおぼつかないつるっとした男性は 除 家鼎 とう名の日本在住だった中国人の友人で中国式花鳥山水画のとても達者な人のイメージ。 日本人妻と娘さんとで来日していたが最後は日本に馴染めずスイーサイドだった。 決して差別の無いよう付き合ったのであった。 これらによって 酔生倶楽部の人々 が成り立っていた。 公益社団法人日本漫画家協会会員                                    玉地 俊雄

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