6378 曜変天目茶碗でたまごかけごはんを食べるという贅沢
曜変天目茶碗でたまごかけごはんを食べるという贅沢漫画家という人種は猛烈なこだわりがある。今回は曜変天目茶碗にはまってしまつた。曜変天目の斑紋は奇跡と偶然の産物である。曜変天目茶碗という名の茶碗である。何万個にひとつというのが売りのお茶碗である。漆黒の地に青の斑紋が偶然と偶然の重なりで出来る事がある。重さは330g。外径ば13cm。大型で重い茶碗でもある。なんでも鑑定団で他の天目を4つ目の国宝として2千5百万といういい加減な価格を付けた。中島誠之助一世末代まで語り継がれるトンチンカン査定価格であった。日本人陶芸家にも再現を試みている者もかなりの数が居るが価格は数十万からである。僕は中国の建窯から直接輸入した。建釜は宗時代に曜変天目を製造した窯であった。だがほんの少しの間で技術も全てが失われてしまった。今キーボードの上に乗っているのも曜変天目茶碗である。たまごかけごはんなど食べるととてもリッチな気分も味わえる。漫画家でよかったと満足している。 玉地 俊雄