カテゴリ:ブリーダー訪問
全国大会も押し迫った10月三週目の土日を利用して愛媛のらんちゅう愛好家宅を訪問してきました。
今回は今、らんちゅう界が最も注目していると言っても過言では無い、愛媛の若手軍団をメインで回らせて頂きました。 愛媛の若手軍団と言えば、少し前までは「川本智祥氏、武下喜一氏、津島洋介氏」が"若手三羽烏"として知られていましたが、ここに昨年日本一を獲得した「佐藤英朗氏」が世間的に加わりました。 この四人があまりにも強烈に、派手な成績を挙げているが、このほかにも「河本圭司氏、佐々木勝利氏、竹内誠司氏」と言った実力ある若手ブリーダーが集っているのです。 それぞれ、岡山錦鱗会をはじめ、各地で成績を残されているのですが、昨年の全国大会では7人全員が入賞を果たしている!凄いこと! 皆さんの生まれ年は佐藤氏が昭和48年、竹内氏が昭和50年で他の五人が昭和49年。 らんちゅう飼育を始めた年、きっかけ等はそれぞれ異なりますが、偶然にも同年代が揃って集い、それぞれが刺激を受け合い、切磋琢磨し、質の良いらんちゅうを創っておられるのです。 この7ショット、岡山錦鱗会や全国大会で目にすることがあるが、まぁガラが悪い(笑)。 今度の日らん時にチャンスがあればカメラに収めたいと思います! ※今回の記事は全国大会前と言うこともあり、情報操作にもなりかねないので、ハッキリとした魚の写真は殆どありません。敢えて見辛い写真を掲載してる部分もありますのでご了承ください。 21日(日)宿泊先である松山市のホテルまで川本氏が迎えに来て頂き、まず向かったのが佐々木勝利氏宅。 見事な設備。 今年は諸事情により名古屋には行くことが出来ないとのこと、既に来年の仔引きを見据えて魚も作り込まれていなかったですが、先の楽しみな魚を散見することが出来ました。 次に向かったのが河本圭司氏宅。 一度らんちゅうを辞めた時期があったそうですが、近年再開されたそうです。 二面のタタキ池のみで卵からしっかりと創り、成績を残されております。 飼育スペースに泣く愛好家が少なくないと思いますが、励みにして頂きたいです。 お気に入りの魚が少しサイズが小さいため、ヒーターを入れて飼い込まれておりました。 魚はメッチャ良かったです。 次に向かったのが「坊ちゃん」こと竹内誠司氏宅。 贅沢に日が差す好環境で飼われております。 こちらは既にサイズが充分に来ており、抜群の太身を見せる迫力満点の魚ばかりでした。かなり密な状態で飼育されていたのが印象的です。 どの魚が来るのか楽しみです。 次に伺ったのが川本智祥氏宅。 整然とタタキ、FRPの池が並びます。 場所によって日照時間が大きく違い、温度差がかなり出てしまうので、魚によって入れる池を上手く調整されておりました。 サービスショット。非常に質の良い当歳魚。親まで飼ってみたいと思わせる良魚でした。 色気たっぷりの当歳魚。 今年は春にこれまで自身が作り上げた系統を事故的に失ってしまい、相当な試行錯誤をされたそうで、「今年は本当におらん」「撮る魚いないで」と行く前に散々言っておられましたが、しっかりと魚を創り上げておられることに脱帽。 他所に散り散りになっていた系統魚を戻したり、新たな種魚を積極的に取り入れていたので、来年は更に期待したいところです。 川本氏の別池。ここではメーター超えの肺魚とナマズが飼われていた。 ナマズは近所の川で釣ってきたそう。ちょっとだけ「欲しい」と思ってしまった。。。 ここまでの四人は松山市内在住でご近所さん同士。 ここから川本氏、河本氏、竹内氏と一緒に今治へ。 今治へは車で一時間弱の距離でした。 今治では丹下氏、津島氏とと合流。昼食をご馳走になり、丹下氏の池を拝見させて頂きました。 丹下氏の池訪問の内容はまた後で記します。 丹下氏の池を後にして向かったのが武下喜一氏宅。 ご本人はお仕事の為、不在だったが勝手に?見させて頂きました。 (通り道に職場があったのでご挨拶し、許可は頂いてます。) 手前が会魚の池。病気等の対策のためか波板で隔離されていた。 外池の様子。 会用池の様子。凄いの発見! 武下家でWカワモト氏、竹内氏と別れ、丹下氏、津島氏とともに西条の津島氏宅へ。 ごっついのがゴロゴロおりました。 種魚とのことだったが、そうは見えなかった。 こちらも基本的には種魚とのこと。 こちらが勝負魚。「凄い」の一言。。 通称「下駄系」の魚達。遅生まれでサイズは無かったが魅力たっぷりの魚ばかり。 この池の中に一匹どうしても個人的に欲しい魚がおり、思わず「それ下さい!」と言ったが「"ください"は無いやろ!」と却下された。。。 この日以来、週三は「あの魚ください!」と言い続けてるが却下され続けているのです。。。 言葉にするのは憚れるかもしれませんし、生意気と思われるかもしれません。私の好みもあるかもしれませんが、愛媛セブン(今名付けました)の中でも津島氏はちょっと抜けちゃっているなぁと率直に感じました。 なんと言いますか・・・魚が揃ってるんですよね。強いはずです。 次に伺ったのは新居浜の佐藤英朗氏宅。津島氏、丹下氏も一緒です。 撮っちゃいました。 既に日が落ち始めてました。 会用の二歳魚。 こちらも会用の二歳魚。あり得ない太身。ムキムキマッチョな魚です。 こちらは会用当歳魚。 こちらも会用当歳魚。 既に当歳魚は写真の個体を含め、10匹ほどに数を絞っており、二歳も写真の二匹と昨年の日らん東大関のみで、空の舟が数面ある状態でした。 残っている魚の中には捲れていたり、曲がりがあったりと欠点のある魚もおりました。ただ、どの魚も良いんです。説得力のある魚しかいないんですよね。 佐藤氏は頭の中に理想とする魚がバッチリおり、数年先まで見据え、ご自身なりに計算された魚作りをされているのだと思います。ある意味、そうやって自分を追い込んでいるのだと思いました。 なので魚を見て軽々しくあーだこーだ言うことが出来ませんでした。 魚に説得力があるって凄いですよね。 ここまでが愛媛セブン(笑)。 飼育スタイル、魚の考え方や、創っている魚は何処か似た部分も見えましたが、基本的には七人七様でした。 凄く楽しんで見て回ることが出来ましたし、相当な刺激になりました。 カメラを構えるのが嫌になるくらいでした。 商売とか取材って言葉が途中から(ほぼ最初から)頭に無かったですね。。。 だから写真がお粗末なわけですが。。。 このほかにも三名のブリーダー宅を訪問しました。 文字数オーバーの様なので次の記事で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 30, 2012 07:29:29 PM
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