蒙医学の世界 IN 遼寧阜新

2017年11月11日

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蒙医学とはモンゴル医学をいいます

モンゴル族に伝わる伝統医学です

遼寧

中国　遼寧

遼寧行政区分図

阜新 ( fu xin )

沈阳( shen yang )の西部に位置

内蒙古自治区に隣接

阜新は蒙医学発祥地です

中国針とカッピング

蒙医とはモンゴル医学をいいます

モンゴル族に伝わる伝統医学で2700年以上の歴史があります

蒙医伝統五項療法は針法、灸法、放血療法、敷法、薬浴の５つが主です

その他、草薬、馬乳療法、伝統療術、火療などがあります

モンゴル族は中国北方の寒い地方に暮らしていますが、チベット医学や

針灸、カッピングなど中医学も吸収して彼らオリジナルの

モンゴル医学に発展させました

長針

蒙古灸

薬浴

瑞应寺

瑞应寺( rui ying si )　　( チベット仏教寺院 )

所在地　中国　阜新

蒙医学発祥地

清朝、康熙（こうき )皇帝の時代１６６９年瑞应寺建立

寺院に蒙医薬学院を設置

多くの医療者を中国各地に輩出

３００年の歴史で４０００名の蒙医薬の人材を育て

中国各地の地域医療に貢献

内蒙古、北京、青海、新疆、甘肃、東北三省など

瑞应寺
４つの文字で表記されている

満、蒙、藏、汉( han )の４種

１８５１年、瑞应寺5世生仏が病気に罹患、いろいろな薬を試してみても

一向に回復しない

蒙医学の一種である放血療法によって調子がよくなり病が癒えたという

記録があります

心身ともに健やかでいることは仏の御心

蒙医

瑞应寺はチベット仏教寺院です

寺院下に設置されている組織機構は扎仓( zha cang )

扎仓とは1級組織機構のこと

寺院には3つの扎仓があります

萨尼特扎仓( sa ni te zha cang )、阿布巴扎仓 ( a bu ba zha cang)、

丁科尓扎仓 ( ding ke mi zha cang )

１７０１年ころに门巴扎仓（ men ba zha cang )が設置されました

门巴とは医者を意味します

门巴扎仓とは蒙医薬高等学府で現在の蒙医薬学院

３００年前に蒙医学を学ぶ医学学校が瑞应寺に開校されました

４０００名以上の蒙医が中国各地の地域医療に貢献しています

四部医典

著名な藏医学者、云丹贡布( yun dan gong bu )が自身の数十年にわたる

医学経験をもとにあらわした8世紀に記した

チベット医学の医薬百科全書です

この四部医典はモンゴル医学の発展に寄与しました

蒙医学理論

モンゴル医学の三元学説ですが、人体を形成する三要素

三相は希拉( xi la ) 赫依 ( he yi ) 巴达干 ( ba da gan )の3つがあります

この３種の物質が人体内で活動していますが、３種が調和されて

健康は維持できます

３種の活動が乱れると健康を害します

人体と自然の合一によって調和されるのです