紹介文
誘拐犯の自宅に監禁された十七歳の女子高校生はいかにして性の虜となったのか?しかも逃げる機会はあったのに、少女が逃げなかったのは犯人への恐怖か、憐憫か?「淫獣」とまで呼ばれた中年男の克明な犯行日記をもとに、親子ほども違う疑似カップルの半年間の異様な同居生活とそれぞれの不可解な心理の謎に迫る衝撃のノンフィクション力作。 何年か前の新潟監禁事件のことかな?と手に取ったのですが大はずれ。
これはノンフィクションなんて呼べる代物ではありません。
事件は実際にあったものですが(新潟監禁ではありません)
この本はただ興味本位で書かれたとしか思えません。
ほとんどの部分は憶測と妄想で書かれたポルノ小説。
実際に被害にあった少女の関係者が見たらなんと思うことか。
最後のほうに少女のその後の記述がありますが、
「高校中退後、20歳のときに親戚の口利きで見合いをした。
相手は地方出身の7歳年上のサラリーマンで事件のことは
まるで知らされていなかった。
現在は課長に昇進した夫とともに、都内のこぎれいなマンションに
親子3人で暮らしている。
趣味は英会話。海外転勤を想定しての準備でもある。」
なんて、あたかも
"こんなにイヤラシイことしておきながら、
それを隠して
結婚してのうのうと暮らしてますよ~。
まんまと海外転勤になりそうなだんなさん捕まえて
こぎれいなマンションに住んで。
もしかして、アナタの隣の奥さんがそうなのかも?"
とでも言いたそうな。
"まるで"とか"こぎれいな"とか
悪意さえ感じます。
・・・間違ってませんか?
少女はあくまで被害者なんですけど。
このヘンタイ男が出所してのうのうと暮らしている、
こんな男を野放しにしておいていいのか?
っていう投げかけならわかるけど。
性的被害を受けて、アンタも好きでやってたんじゃないのぉ?
被害にあうほうにも問題があるんだよねぇ、なんて
いやらしいオヤジが言いそう。
この著者、一応女性なのにこのオヤジ視点は何なんでしょう?
関係ないけどこの著者、松田勇作の元妻なんだそうです。
むかつくこと請け合い、最低な本です。