ばみの乱読日記 と猫雑貨。

2017/02/17(金)00:00

どこまでも殺されて 連城三紀彦

本のこと(732)

紹介文 「どこまでも殺されていく僕がいる。いつまでも殺されていく僕がいる」七度も殺され、今まさに八度めに殺されようとしているという謎の手記。そして高校教師・横田勝彦のもとには、ある男子生徒から「僕は殺されようとしています。助けて下さい」という必死のメッセージが届く。生徒たちの協力を得て、殺人の阻止と謎の解明に挑む横田。周致な伏線と驚愕の展開に彩られた本格推理長編。 【中古】 どこまでも殺されて /連城三紀彦(著者) 【中古】afb 前に一度絶対に読んでいるのですが感想を書いていなかったようで。 ストーリーというかどんでん返しの内容は覚えていても、そこそこワクワク再読しました。(途中までは) どこで手に入れたかも忘れたけれども、本の状態が悪かったのとなんだか古臭い表紙デザインのために30年位前の作品だと勝手に思ってましたが。 調べたところ1990年の作品だそうで。 で、一瞬なんだ、つい最近じゃん。と思いましたが1990年って27年前なのねー。 ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル あー、びっくりした。 ところでなぜに途中までワクワク再読だったかというと、高校教師・横田と美人の教え子・直子がこの助けを求めている生徒はだれか?という推理を始めるのだけれど、一介の教師が教え子一人にばかりかまけすぎ。 放課後の教室、屋上での待ち合わせでひそひそ話なんかしてたら速攻PTAから苦情きそうだけど? その上、直子の門限過ぎた夜10時過ぎてから家に電話して 問題にならないなんてたとえ舞台が30年前でもどうかと思うわ。 しかも直子がしっかりしすぎて横田まぬけすぎ。 アナタ本当にJK? なので、終わり3分の1くらいはイラっとしまくり。 冒頭から読ませる文章なのはいいのだけれど、『助けて』と横田にメッセージを送る教え子も助けてと言いながら自分はだれか明かさなし。 結局それは自分の父親を告発して自分は死のうとしていたけど決心が弱ったから、的な説明がされていたけど動機としては不自然すぎ。 それに、だれからも嫌われて生きてきたという『僕』、実際には結婚までしてるんじゃん? その奥さんってのもかなり冷たい人間として描かれてるけど相当な変人ってこと? それなのにその息子は普通の心の持ち主だと。 そりゃーつらいわね。 なんだかねー、詰めが甘い気がするし、最後もどうかと思うけどなんとなく印象には残る小説でした。 そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照) よろしければポチっと☆

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