紹介文
青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平。ここでは、4人の少年少女に、自らの命を絶つ“赤いスイッチ”を持たせ、実験をしていた。極限状態で軟禁され、孤独に耐えられず次々と命を絶つはずが、この4人は“7年間もスイッチを押さない”という異例の子供だったのだ。彼らが生きたいと願うその理由を聞き、南たちは脱出を図るが、そこには非情な運命が待ちうけており―。
スイッチを押すとき【電子書籍】[ 山田 悠介 ]
久々に~。
一気読みしました。
お昼休みに読み始めたら面白くて夜お風呂入りながら(with wine
)読んで寝る前に読んで。
あぁ、シアワセ。
ってその前に蛇口の修理とかねー、いろいろやらなきゃいけないことはあったんだけどねー。
まったく家のことが何もない日ってあんまりないってどうなのよ?
┐(´д`)┌ヤレヤレ
で、この小説。
設定は、無理やり。
なのに面白い。
大体、自殺率を下げるための自死の研究で子供たちを人為的に自殺に追い込むって
本末転倒じゃね?
少子化が問題となっていて、という一節があるのにその少ない子供たちをこんな研究で殺してしまうって・・どんなバカな国家だっていう矛盾。
第一、こんな人権無視した制度、先進国としてはあり得ない。
北朝鮮じゃあるまいし。
国連から追放されるぞー。
・・というくらい無謀な設定なんですが、この小説はこの無理な設定があってこそのドラマなのでそこはスルー、というか展開が早くてそんなこと気にせずサクサク読めちゃいました。
まぁ、なんていうか、そうなるよねーという展開でしたが主人公も被実験者だったとは予想外。
ってか、この実験自体がなんかもう国家のために、とかっていうより一人のマッドサイエンティストの独断場になっちゃっててそれも(・・?なんだけどもーここまでありえない設定だったらもうなんでもあり。
第一少なくとも17年はこの実験が行われているはずで何人が対象になったかは分からないんだけど一家の中から姪、息子、娘の3人が選ばれるって確率高すぎ、被実験者偏りすぎじゃない?
別のケースでは近所の幼馴染同士とか。
予想内のラストでしたが、実験自体がもう単に変態のお楽しみになっちゃってる感があるのでそれで?このあともなんだかよくわからんこの実験続くわけ?この変態は次何するわけ?とスッキリしません。
こんなよくわからん実験で犠牲にされちゃかなわんわー。
まったく。
と、
突っ込みどころ満載だけど一気に読ませるエンターテイメントとしては面白かったなー。
でした。