紹介文
町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。
◆◆夏の庭 The friends / 湯本香樹実/著 / 新潮社
なんだか最近すっかり読書ブログになってませんか?
あ、ブログタイトル読書日記でしたねそういえば。
(*ノωノ)
なぜだかわかりませんがすっかり読書熱が戻っております。
結婚してた頃異常に本を読んでいたのは間違いなく
現実逃避だったんですけれども、ここにきてのこの読書熱はなんなんでしょうねぇ。
やっとこ生活が(一応)落ち着いて、さてはて今後どうやって生きていこうかと脳みそのどこかで指標を求めているのかもしれません。
な、わりに森瑤子まつりやったりして相変わらずどんな本の選び方してるねんて感じですが。
で、今回の本まつりで巡り合った本の中で今のところこれが一番のアタリ本。
一言でいえば『スタンド・バイ・ミー』。
死体も出てくるしね。
でもおじいさんとの関わりなんか、スタンド・バイ・ミーよりよかったかも。
おじいさんもね、あちら側に行く直前にこの子たちと会えてよかったね。
この子たちの大人になった姿、なんとなく想像できちゃうけど、続編もあったら読みたいな。
「オレもう、夜中にトイレに一人で行けるんだ。こわくないんだ。だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか?」
うん、いい子だよ君たち。