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ばみの乱読日記 と猫雑貨。

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本のこと

Jan 13, 2020
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カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。


白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫) [ 湊かなえ ]

映画にもなってるんですねー。

すごい美人で腹黒い被害者の典子役は菜々緒かー。
沢尻エリカのほうが全然イメージですけど。
菜々緒はもう猫かぶった腹黒女っていうよりも、見た目からして性格悪そうな美女ってほうがイメージだもの。(褒めてます。菜々緒さん、結構好きです)

まぁ、現実的に女の子一人で睡眠薬のんでぐだぐだの大人一人を運べるのか、とかちょっと設定には無理があるけどそんなことよりもいろんな人が勝手なことを言うネット社会というかネット社会ってこうだよねー、という嫌ぁーな感じを満喫できます。

私は味方!とかいいながら犯人と疑われた元同級生を実名でネットにさらす友人とか。

しかし、犯人だと疑われてしまった彼女、もう普通の生活には戻れないわよねぇ。
ってかもう人を信じられなくなるんじゃないかしら?

しかし、親も・・・。
美姫、なんて名前よっぽぢ自信がなかったら普通つけないわよねぇ。
しかも苗字が城野だよ?
白鳥麗子なみのすごい名前だよねぇ。

とにかく。
情報ってーやつは自分の目で確かめたものしか信用しちゃいけません。



       ​​下矢印ネコ型ボトルの日本酒・・・!!!下矢印​​








Last updated  Jan 13, 2020 12:00:12 PM
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Oct 17, 2019
カテゴリ:本のこと
下矢印紹介文下矢印
97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる姉弟とパーティで出会っていた。そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。激しい愛が生んだ奇跡を描く、吉本ばななの傑作長編。


【中古】【角川書店「NP」著者:吉本 ばなな】中古:ほぼ新品

吉本ばななの本の中では結構好きな本です。

何回も読んでるはずですが今回再読。

なんで好きなのかって言ったら主人公が夏大好きで、夏が始まるワクワク感とか夏の高揚した感じや夏の夕方のムッとするくらいの濃厚な空気がそこここに挿入されているから。
ストーリーもほかの本に比べて登場人物がちゃんと働いているまっとうな人々なのでイラっとしないし。

あなた達、結局くっついちゃうの?ということをにおわせた終わり方は残念だったけど。

あと、ハーフで美しい双子と外国育ちのその異母姉という強烈な個性を持つ人たちが揃いも揃ってとりたてて特別なところがあるとは思えない主人公に魅かれて心を開くってのが突然すぎるきらいがあるので主人公ももっと魅力的な人だって描写があったらよかったなー。

文章中にもあるけど、18歳の夏のような強烈な夏の思い出的な一冊。
激しい愛、なのかどうかは伝わってこないんだけど残念ながら。
でも夏休みに読みたい一冊です。

しまった読むのちょっと早すぎた。(まだ春)



             下矢印こーゆーセンス好き









Last updated  Oct 17, 2019 11:00:08 AM
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Jul 30, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
三十四歳の加世子に、人生のさまざまな風が吹きぬける。愛や苦痛をはらんだ、実にさまざまな風が――建築家の夫との別居、新しい恋、その恋人の海外赴任、自分自身の仕事への復帰、親友の自殺未遂、それに端を発した親友と夫の裏切りの発見、離婚――。今度こそ幸せをつかもうと、ひたむきに正直に生きる魅力的な女主人公の不安と嫉妬と心の緊張を、見事な風の情景描写で鮮やかに浮きぼりにした、話題の長編小説。


風物語【電子書籍】[ 森 瑤子 ]


タイトルの「かぜものがたり」ってうったら「風邪物語」って出てきて笑っちゃったわ。
本当、物語かけちゃいそうなくらい風邪大流行中@シドニー。

ちょっと久々の森瑤子作品です。

続けて読むと胸焼けするからねぇ。

まぁ、この本ももれなく中年恋愛物語なんですけれども。

主人公は性格の不一致で別居中だけど娘は実家に預けてステキな恋人と半同棲中。さぁもう一押しで結婚よ!だけど旦那がなかなか離婚してくれないの・・。
からの~

なんと!恋人ロンドンに単身赴任
からの~

寂しいから仕事でも再開したら(いままで恋人に養っててもらってたってこと?)なんかモテモテなんだけどぉ、と調子に乗ってたら今度は旦那に恋人ができて離婚を申し込まれた。いままで離婚したら恋人と結婚できる!とウキウキしてたくせに旦那から言われると面白くなくてなんだかんだと離婚しない主人公。
からの~

なんと単身赴任中の恋人がただの〇フレさーといいながらロンドンでほかの女と同棲中。しかも正月休みにその女同伴で帰国してくるし!頭に来るからこっちだって上司と浮気よ!
からの~

なんだか気抜けしちゃったから離婚するわ、ワタシ。娘も旦那とのほうがうまくいくと思うから手放すわ。上司はまだ言い寄ってくるけどなんだかんだ言ったって来年恋人は帰ってくるんだしこれでようやく大船に乗れるわ。
からの~

娘家出、家には恋人からの分厚いエアメール。嫌な予感・・・。


ってところで終わってます。

いやーん、結末知りたーい!
ってか結局恋人は現地妻を選んで主人公は捨てられたけど今度は上司に乗り換えて安泰安泰ってことに落ち着きそうだけど。


ここに書いた以外にも実はまだ同居してた時から主人公の親友と旦那が浮気してたと後から知ったり、旦那がほかの女と結婚すると知ったらその親友自殺未遂計ったりまぁどいつもこいつも何やってるんだか。

でも、一番かわいそうなのは娘であることは間違いない。
ワタシだってまだ女だもの、っていう生き方もあるんでしょうけど子供が小さいうちはやっぱり母優先にしてもらいたいなぁ。
せめて高校いくまでは何が何でもあなたが一番!って言ってもらいたいなぁ。
それがあって子供って自己肯定身に着くんだと思う。
多分ね。

大体ねー。
主人公、仕事できるなら別にもう結婚しなくてもいいじゃん。
もう一度幸せをつかむ!とか力入ってるけど仕事して自分の生活確立してついでに恋人がいるくらいではいかんのでしょうか?
また子供が欲しいってんなら別かもしれないけどさーアンタ、母には向いてないみたいだし。



ということで登場人物誰にも共感できない、そしてどいつもこいつも愛だのなんだの言っておきながら自分勝手なことしてるお話でした。




下矢印主人公、やたらとコーヒーを飲むのですがコチラはアールグレイです。猫好きさんへのギフトに最適(だれかちょうだい)下矢印







Last updated  Jul 30, 2019 10:30:06 AM
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Jul 26, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
横断歩道に落ちていたミョウガ、消えたカミソリの刃、失われた指先、かんぬきを掛ける男。何でもない日常の事物にふと目をとめると、そこから世界は変容し始める。そんな違和感を描いた表題作「あるべき場所」。友人がタイから持ち帰ったいわくつきのナイフ。それを手にした者は誰を殺すのか。人間の心理に潜む恐怖をえぐる「飢えたナイフ」など、奇妙な味わいの5編を収めた短編集。



【中古】 あるべき場所 新潮文庫/原田宗典(著者) 【中古】afb


奇妙な味わいの短編集。

まさにコピー通り。

でも結構好きです。

表題の「あるべき場所」は道路に散らばった鶏の足に始まり、あるべきところが欠けている主人公の指の先を切断してしまったときの話、隣に住む変人の話と3本立てですがどれも日常のちょっとした違和感を不気味に書かれてます。
結局隣人が取り付けた外からかけることしかできない(中から開けられないようににするのみの閂)は何のためだったのでしょうね?

怖。

最後の「飢えたナイフ」はこぎれいにまとめられたイヤミスです。
愛する人を殺してしまうという呪われたナイフ。
後輩のSがそれを持った時、死んだのは自分の妻だった。
うーん。
ってことはそのナイフ、主人公が保管するのかしら?
殺されたものの家族が保管するしきたりらしいので。

「なにもない浜辺」は自分の娘が妻の不倫の果てに生まれたのだ気が付いた主人公、気が付かれたと知っているそして足を怪我した妻が海に娘を探しに行くように仕向けた後(溺れたらしい)人気のないところに娘を連れだすところで終わってるのだけど・・。
どうなっちゃうのかなぁ。
ってやっぱアレだよね。
っていういやーな感じで終わってて印象的。
復讐は妻だけじゃダメなのかしら?

サクッと読める短編集ですが、結構どの作品も印象深かった濃い本デス。​











Last updated  Jul 26, 2019 10:30:07 AM
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Jul 25, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
飲むほどに陶然としてきて、幸福になり、虚しくなり、実に淋しい。「ジン」は恋の味――。35歳で小説を書きはじめて10年。仕事のペースもつかみ、遊びのコツも心得、家族とも上手く折り合いをつけ、女として最も美しく洗練された季節の中にいる。充実しているが波乱もない。そんな日常では、ジンが内蔵をこがし、太陽が皮膚をこがすように、恋に身をこがすことは不可能なのだろうか? 女ざかりの季節の中で、こだわっていること、ものについて語る、オリジナル・エッセイ集。


ジンは心を酔わせるの【電子書籍】[ 森 瑤子 ]


​これも割と初期のエッセイ集ですね。
なのに、すでに何度も同じ話が繰り返されています。
本当に常にネタ切れなほどエッセイ量産してたのねぇ。

しかし、夫のことを”典型的な”イギリス男、としておりますけど・・。
・・世代が上なのでよくわかりませんが、普通というよりもちょっと変人ぽくないですか?
それとも現在80代以上の”典型的な”イギリス人は日曜日でも朝からネクタイ締めて朝食を食べてたんですかねぇ?
この国にもイギリス人たくさんいるけどそんな人見たことないわ。

エッセイの中でイギリス留学に行くことになった”おしゃべりで浪費家で甘やかされた”と書かれていた長女は現在インテリア・デザイナーとして活躍されているんだそうです。
そして、母・森瑤子のことを、
「母の海外取材に同行できたのは貴重な経験ですが、自分たちのことを書かれるのはすごくイヤでした。良いことを書いてくれればいいのに、面白おかしく、大げさに書いてしまう。文句を言うと『あなたはそのおかげで英国の大学に行かせてもらえたでしょ』と反論されました」と近年語っています。

詳しい記事はコチラ下矢印

作品から感じた母の思い ヘザー・ブラッキンさん

このエッセイでも相変わらず夫婦の危機やら不倫論やらアタシは旦那に文句言われながらもやることはやる女、的な思わせぶりな文章ですが娘さんはお父さんに関して「日本語が読めない父は、母の作品について他人から聞いて傷つき、何度も母と衝突していました。ドラマ『マッサン』が放映され、竹鶴夫妻をモデルにした母の作品『望郷』が復刊したので、英訳して父に渡しました。父は初めて私を通して母の小説を読みました。とても感心していました。安心したと同時に見直したんじゃないかな」とも言っておりますからアイヴァン氏にも同情すべきところはあったんでしょうね、って普通そうですよね。
妻があたかも自分が主人公であるような設定で不倫の小説やらエッセイですら彼氏?ふふふ、恋っていいわよね、なんて書いてたら。

作品中何度も出てくる読んでて恥ずかしくなるほどべたべたにほめまくられている俳優ってのは近藤正臣さんらしいですがご本人は恋人ではなかったと証言しています。
でも事実があったにせよなかったにせよあったような小説やエッセイ、あんだけ書かれてたら営業妨害ではなかったのかしら?
ってかアイヴァン氏じゃなくても面白くないでしょうねぇやっぱり。

時代が時代でしたのでうっかり小金を手にしてしまった女流作家が男を侍らすバブリーな図も桁が違うようで。

コチラの記事も興味深く読みました。

森瑤子の帽子

いずれにせよ華やかな時代も、森さんももうこの世にはなく。
諸行無常。


              下矢印ネコ仕様のジン発見。超欲しい。下矢印







Last updated  Jul 25, 2019 10:30:07 AM
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Jul 11, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
―優しさに込められた惨酷、惨酷に秘められた哀しみ―少女から女へと華麗な変身をとげる美しくも多感な蝶たちの青春。好奇心ではなく欲望を、少年ではなく男を愛することで、美しい女友達の枷から逃れようとする心の道筋を、詩的緊張を込めた文体で描く。第96回芥川賞候補作。


【中古】 蝶々の纏足 / 山田 詠美 / 河出書房新社 [文庫]【ネコポス発送】


なんかねー、生理的に受け付けないお話でした。

自分を引き立てるために地味な主人公を常に侍らせることを「友情」だとおもっている美少女と彼女から逃げ出したいという自我がめばえつつある高校生の主人公。
この関係が気持ち悪いんではなくて、いや、人口の香りづけされた安いお菓子みたいに気持ち悪いったら気持ち悪いけど生理的にダメって程ではないのだけれどもアイスクリームのくだりダメでした。

ここに書く気にもならないので(気持ち悪くて)興味ある人はググってください・・。


しかしそんな美少女との関係を断ち切るために先に経験しなきゃというよりも、主人公とても早熟なようで彼氏とのエッチに夢中です。
うーん、私の高校の時なんかおててつないでグループデート的な可愛いもんだったんで、そりゃーまわりから浮くだろうねぇそんな早熟じゃ。
ま、それもたった何年かのことで二十歳過ぎればみな同じヒト、なんだけどね。

実際この美少女も高校卒業してすぐに結婚してるところ見ると自分を引き立たせる、自分をよく見せることに長けていたにもかかわらずごく普通に収まってしまっているし。
せっかく無邪気にあくどいんだからもうちょっと高いところを目指せばいいのに。






Last updated  Jul 11, 2019 10:40:08 AM
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Jul 10, 2019
カテゴリ:本のこと
紹介文
何者でもなかった。ゆえに自由だった――。1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。なぜ?誰が? 無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。歴史に刻まれた一家の流浪と決断の軌跡。満票決着「20年に一度の傑作!」(北方謙三氏)。第153回直木賞受賞作!


流【電子書籍】[ 東山彰良 ]



面白かった
です。

いやもう。
ワイルドというかなんというか。

主人公、よく死なないわねってくらい日常でフルボッコにされます。

でもなんていうか、舞台は台湾の話で70年代くらいの話なんですがちょっと私の生まれるちょっち前の昭和を感じさせるお話です。
戦後の混とんとしていたあたりの日本みたいな。(その時を経験したわけではないけれども。本当に。)

3丁目の夕日・台湾版みたいな。

ちょっとね、幽霊出てきたりファンタジーなところもあるのだけれどそれで興ざめってことでもなく読み進めました。
祖父を殺した犯人はまさかの人なのですが、いや、そういうこともあったのかもこの時代って思うくらいこじつけや無理なところがなかったのがスバラシイ。

国中で国民党と共産党に分かれて昨日までの幼馴染や隣人が二手に分かれて殺し合ったくせに30年たったら老人が
”馬爺爺は碑に果物を備え合掌した。すると、いづこからともなく自転車に乗った年寄りがやってきて、あんたは葉尊麟(主人公の殺された祖父。この地で共産党に通じていたと思われる村人を生き埋めにした)の知り合いかね、と尋ねられたそうだ。
「ああ」馬爺爺は落ち着いてうなづいた。「ガキのころからな」
「そうか」と、歳よりは言った。
「わしにも竹馬の友がおったが、ここで葉尊麟に殺されたよ」
「わしら下っ端にしてみりゃ、あの戦争はガキの喧嘩みたいだったな」
「まったくだ。右も左もわからんガキが鉄砲持って撃ち合ってただけだ」
「それもみんな昔のことだな」
「ああ、みんな過ぎたことだ」
それだけだった。
年寄りはまた自転車を漕いで荒野の彼方へと消えていった。”

ってのは、いやもう、中国すげーというかさもありなんというか。
なん千年も歴史があるのに過去から学ばないというか過去を振り返らない主義というか。
中国人の国民性でしょうかね?
皆が皆ではないでしょうが大陸的というか小さいことは気にするな!(byゆってぃ 古くてスミマセン)っていうか。

ところどころに「油化街」とか知った地名が出てくるのもちょっと嬉しかった。





こんな建物の2階に狐様の御宮あったのかなーなんて。
そういえば油化街じゃないけど普通のビルにお寺っぽくしてるところあったから、きっとあれも私設お寺だったのね。

これから行くところ、行ったところが舞台の小説読むの結構好きです。






Last updated  Jul 10, 2019 10:20:07 AM
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Jul 9, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。


閉鎖病棟(新潮文庫)【電子書籍】[ 帚木蓬生 ]


読むのは2作目の帚木作品。

1作目は今思い出しても壮大な駄作だったと思いますが、同じ著者とは思えないくらいこの作品は”地に足がついている”読み応えのある作品でした。

山本周五郎賞、さもありなん。

ってか、これが山本周五郎賞じゃなかったらどの作品が山本周五郎賞なんだ?ってくらい山本周五郎賞のにおいがプンプンで山本周五郎賞が(以下略)

キャラクター多いですがどのキャラもちゃんと現実にいそうなキャラで。

ワタシ、この鍵のかかる空間で働いてたことありますんで本当にねー、なんかよくわかるわ。
作者の方もきっと取材に行かれて書いたんでしょうね、閉鎖病棟。
空気感がよく出ています。

ひとつ、そりゃないだろーと思ったのは、この現代に、いや文中で30年前ってなってるから戦後のことかな?
そうそう、戦争から帰ってきた父親を追い詰めて自死させたことに怒って母と再婚相手の男と連れ子二人を殺した罪で死刑になったんだから戦後10年後くらいのことかしら?
にしても死刑に失敗されてその日の午後に風呂敷一つで放り出されたって・・。


マジですか?Σ(゚д゚lll)ガーン


その後戸籍もなくってことは健康保険証もなく、いくら院長の好意とは言え長期入院できてたなぁ。
それにしても連れ子二人まで殺さなくてもよかったのに。

ってくらいがちょっと違和感があったところであとはちゃんとリアリティがあって山本周五郎賞でした。(しつこい)


あと、この生き延びてしまった元死刑囚が言う「人の人生は一続きに言えるからこそ安定しているので、これがはじめから細切れになると、意味を失うのです。」
っていうのはよくわかるような気がします。
明日どうなるかわからないのに本を読んだり何かを覚えたりすることに何の意味があるんだろう?って思うのは当然だもの。
それでも死刑囚じゃなくても寿命を宣言されてしまった人の中には学校に行ったりなにかをしようとされている人たちもいてすごい精神力だなと思います。

関係ないけど先日若いのにあと半年の命と言われてしまった、という投稿に今できることを楽しんで!買い物とか、なんてアドバイス書かれているのを読んだのですが。
あぁこのアドバイスしてる人、自分がもうすぐ死ぬなんてこと考えたことないんだろうなぁっておもいました。
悪気はないんでしょうけどね。
もうすぐここからいなくなるかもしれないって時に欲しいモノなんてそうないと思うんですけどね。
宝石も高級ブランドの服もあっちには持っていけないのだし第一それを使うのもあと何回か‥なんて考えたら買い物が楽しいはずがない。


話はそれましたが、この本偶然解説がこの間読んだ「百舌の叫ぶ夜」の逢坂剛氏で。
なんだか作家しりとりしてるみたいだわ。






Last updated  Jul 9, 2019 10:30:08 AM
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Jul 8, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
幼稚園児、女子大生、主婦、キャリア・ウーマン、ハイ・ミス…etc.様々な女たちの生態と心理を、「女の友情」を軸にスルドク描いた短篇小説集。著者独特の的確な観察眼、超リアルな描きっぷりはますます快調!ジタバタしながらそれなりに懸命に人生を送っている女たち。その奮闘ぶりには、身につまされたり笑ったり。表題作はじめ10篇を収録。


でも女 (集英社文庫) [ 群ようこ ]


向上心も競争心も全くない、他人と比べて特に秀でるところもなく努力も嫌いで「どひゃどひゃ」(ワタシ、お上品ぶってるわけじゃないけど、これは下品だと思う。せめてきゃはははとか。ほほほー。)と笑うことが好きで、自分では”ごく普通”だと思っている主人公たちの周りに現れる変わった女たち、といった感じでしょうか。

タイトルの「でも女」はごく普通の出自のくせにやけに上から目線な同僚のオザワさんの話。

誰かが「あの人美人」といえば「でも歯並びが悪い」。
レストランに入ればカーテンが汚れてるだのウエイターの顔に品がないだの並べたて、みんなで集まるってことでエスニックに誘えばイヤなら来なきゃいいのに臭いだのまずいだの。

いるいるー。
ワタシの周りにはありがたいことにいないけど、いるよねーいちいち文句付けなきゃだめらしい人。
何が目的なのかしらねー。
ただただ、自分以外の人や物が気に障って仕方ないのかしらねー。
それはそれで可哀そうな人だけど、身近にいたらこっちの生気吸い取られそうでいやだわ。

あ、最期の「お茶の味」は主人公そのものが困った人でしたね。
学校を出てお嫁に行くのが一番、という両親のもと就職もせずえり好みしてるうちに45になりました、という女が気を利かせて自宅で鍋パーティーをして夫の同僚を紹介してくれたというのにアパートの部屋が小さい、広い実家に暮らしている私にはこんな生活無理!苦労するくらいなら結婚なんかしなくてもいいと言い放つ。

ま、本人がいいならいいんでしょうけど。
毎日家にいるだけ、テレビを見てぼーっとして45歳って・・。
将来親の介護をするつもりらしいけど、経済的に大丈夫だとしてもちゃんと自分の人生歩まなかったらちゃんと死ぬこともできないとおもうのよ。
この主人公、この本に出てくるかかわりになりたくないタイプのナンバー3に入るけど可哀そうっちゃ可哀そうよね。

ワタシ、群さんの本、相性悪いんでしょうかねぇ。
昔は何冊も読んだときにはそう思わなかった‥と思うのだけれど、最近は読んでてイラっとするのよねぇ。

群さんの最近の作品は読んでないけど。






Last updated  Jul 8, 2019 10:20:05 AM
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Jul 5, 2019
カテゴリ:本のこと
ノート紹介文ノート
父の愛人・カオルの店で過ごす時間は、19歳の万穂子にとって唯一くつろげる時であった。またそれは、父と秘密を共有することも意味していた。19歳、27歳、32歳―、自らの愛の局面で、知らず知らずのうちに誰かの切り札を演じてしまう万穂子。そのことはいつも誰かを救ったが、どこかで誰かを、時には自分をも傷つけた―。祈るような人間へのいとおしみをクールにそして暖かく描く、初の連作長編小説。


ジョーカー【電子書籍】[ 藤堂 志津子 ]


美人ってだけでうっかり結婚したのはいいけど生まれた子供の父親を疑うくらい妻のことを信用してもいず愛してもいない上浮気三昧な父親。
母親のほうは姉を溺愛し(でもその姉にお父さんはアンタのことを自分の子じゃないと思ってるとか言っちゃう毒母だけど)愛のない夫の子である主人公には冷淡。

という、境遇の主人公がこの毒親たちと姉に振り回されるお話です。

まぁ、この両親、そもそも結婚に向かない人たちだったのじゃないかしらねぇ。

父に至っては母をゆるすでなく信じるでもなく寄り添うことも理解しようともせず愛人つくりまくりで、最期の愛人に至っては子供まで作ってるのに頑として自分の子ではないと言い張り遺書にも財産分与なしと明記するほどの冷淡さ。
この人、本当のところの愛情って持ち合わせてないんじゃないかしら・・と主人公も30超してちょっと気が付いている模様。

しかしそこまでされて子供の父親が必要だからなのか何なのか別れない愛人もねー。
なんだか。

ま、二人そろって事故で亡くなってしまうんですが。

結局この育った環境のためか性格か、”オカタイ”感じに育ってしまった主人公ですが結婚に夢も見られず、付き合った男に心を開けず、だけどその男を姉に取られて初めて”やっぱり愛していた”と気が付く不器用さ。

それにひきかえ、その男(ちなみに大金持ち)のパートナーとなり妊娠したところで男がころッとなくなり直後以前から自分に恋心を描いていた若手フォトグラファーとサクッと結婚し子供を産み育てる姉っておいしいところ持っていきすぎー。
しかも新しい夫、子煩悩なんだってよ?
あ、子供の名前、前の男の名前だってよ?

そんな男、小説の中にしかいませんけどねー。(当社比)

ま、美人はトクだって話ですかね。

いやいや、主人公、べたべたな普通の夫婦は無理でも必要な時には頼れるパートナーを手に入れた模様。
例の父のの隠し子引き取って家族ごっこも始めたところで話は終わりですが。
でもねー。
ワタシ悪い予感しかしないんだなぁ。
この年下のパートナー、今は目新しい家族ごっこに夢中だけどそのうち目移りするんじゃないかなぁ。
それで男なんかみんな同じよ!的に主人公ますますお堅くなってしまうのか。

なんにせよこんなにいろんな経験しててもまだ34歳。

人生まだまだこれからだわよね。

若いって素敵だわぁ。






Last updated  Jul 5, 2019 10:20:07 AM
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