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一緒に歩こうよ。~特別養子縁組しました。~

一緒に歩こうよ。~特別養子縁組しました。~

ウチの子になるために

私達夫婦のために・そして実母さんのためにも

ラオウが産まれて2日目になった。スケジュールは
ほぼいっぱい。今日からは授乳もおむつ替えも全部
母親になる私の責任。
看護師さんは優しくそして丁寧にやり方を説明してくれて
何回か分の哺乳瓶とポット・おむつのカートを
おいて後はラオウが寝ているベッドを持ってきてくれた。
午後にラオウの沐浴の説明を受け
慣れないままチャレンジ。
まだ首が座ってないのでドキドキもの。
でもなんとか終了。
「手際がいいですね」なんて言われて
ほっとしてしまった。

新生児だから毎日のように表情が変わる。
産まれたときは左とん平みたいだったのに
ミルクを飲み始めてなんだか
朝青龍みたいに見えてきた。
毎日写真をいっぱい撮った。今日の笑顔。今日の泣き顔
そして今日の寝てる顔。
毎日十分に眠れない。2時間おきの授乳。
緊張してるのか少しの鳴き声で目が覚める自分に気がついた。
ああ・・こうやって亡くなった母も私を産み育ててくれたんだ。
感謝の言葉しかない。
生きてるうちにもっと親孝行できたのに・・
なんだかそんな気分に襲われながらも毎日はやってくる。
育児に逃げ場所はない。結婚してからは何かあると逃げていたような
そんな気がする。
だけどこれからはラオウに向かい合って
自分をぶつけて育てていかなくっちゃいけないんだ。
そう思うとなんだか自信がなくなりそうだった。

病院での日々はとても素晴らしく天国のような日々。
看護婦さんはみんな優しくて対応も素晴らしくって
そしてなによりもここでは私はラオウの母なのだから。
そして退院も決まりいろいろ用意しているときに
看護婦さんが大きな封筒を手渡してくれた。
「これは必要になるものですから」
その場では封を開けずにドアを閉められてから中をみた。

同意書が入っていた。
実母さん直筆であろう同意書には
ぱんだ夫婦の名前と実母さんの名前・住所
そしてラオウをぱんだ夫婦に託したい旨が記載してあった。
涙が止まらなかった。
看護婦さんからそれなりに若い実母さんだと耳にしていた。
実母さんの母親の年齢に近いであろう私達に
子供を託してくれたことに
同意をしてくれたことに
ただ涙が出た。
その日に北陸から同じ道を歩む家族の奥様が一人でやってきていた。
年齢は違うけどラオウと誕生日が2日違うだけ。
これからきっと何かにつけ相談したりできる仲間ができてよかった。
これからきっと同じことで悩むかもしれない。
そして同じようなことを考えるかもしれない。
その時に一人じゃない。同じ道を進む友がいるんだと
教えてあげられたらいいなぁ。
まずは子供達が仲良くなってくれたらだけど・・
住むところも遠いけどメールや電話でいつでも話ができる。
だからこれからもよろしく。

ぱんだは明日一泊予定でやってくることになった。
土曜日に来て
日曜日の早朝にこちらを立って我が家に帰宅。
これから本当の甘えることにできない育児がはじまるんだ。


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