2005/06/19(日)12:39
ちまき。三味線とほーかー。
昨日出かけた河鹿蛙の美声を嗜む夕べで
地元の方が巻かれたちまきをもらって帰ってきた。
もらったちまきは、私が小さいときに食べていたものとは巻き方が違っていた。
友人に聞いたら、これは地元で「三味線」と呼ばれている巻き方なのらしい。
5枚の笹の葉を使った凝った巻き方になっている。
なんだか芸術作品のようだったので、写真を撮ってみた。
私が小さいときから食べていたちまきは、祖母が作ったものだったが
2~3枚の笹の葉を使い、三角の形をしたもっと簡単なものだった。
友人に言うと、それは「ふぉーかーという巻き方」だね、と答えた。
…ふぉーかー?
……フォーカード???
えーっと、それは何語ですか、と問い直すと
ほーかーだよ。多分、ほっかむりから来てるんじゃないかな、とのこと。
ふぉーかーではなくて、ほーかーだったか。
何度聞いても「ふぉーかー」と聞こえてしまったのは、訛りのせいか。
友人が言うには、
笹がたくさん取れるところでは笹の葉を何枚も使ってちまきを巻き
逆に笹があまりないところでは笹の葉の枚数が少ないちまきになるそうだ。
今まで考えたこともなかったけれど、なるほどと思った。
友人の地元は、私たちの田舎の中でも山の方。
私が育ったのは、田舎の中でも街の方。
ちいさな地方だけれど、
ちょっと離れた地域でちまきの巻き方にも差があるのが面白かった。
何年も地元を離れて暮らしていたので、
ちまきを食べたのは数年ぶりだった。
独特の葉っぱの香りが懐かしくて、何度も何度も香りを嗅いでしまった。
干草のような、乾いた甘い香りがする。
ちまきは、ほんのりと甘かった。