旧:無菌室育ち

2004/07/04(日)15:01

昨日の日本テレビ「ズームインサタデー」

見た人によると、 ”漁師がウバザメを捕獲しようとしている映像の後に、コメンテイターの一人が「これからの海水浴シーズン、こういた大きなサメが日本近海にいて危ない」といった内容の発言” をしたらしい。 サメマニアの間では「無責任報道」と話題になっている。 ウバザメはワシントン条約で保護されている。 ただし、日本はこれに対し拒否を表明したので、肝油を目的とした、突きん棒漁業が極少数だが行われているらしい。 乱獲により、一時急激に減少した魚なのだ。 個体数減少の危機があるので、ワシントン条約で保護されているが、それに対し、日本は「絶滅の心配はない」という意見を表明したわけだ。 ウバザメ捕獲の是非を問いたいのではない。 問題は「ウバザメが危ない」という誤解を招く表現である。 ウバザメはプランクトンを食べるサメで、世界第2位の大きさの魚。人間をハンティングすることはないのだ。 大きいから危ない、と、言う点は、マンタやイルカも同じではないのかな?マンタやイルカは性質が大人しいから危なくない、と、言うのなら、ウバザメも危なくない。 イルカはウバザメより小さいから、比較にならないだろうか?マッコウクジラはウバザメより大きい。マッコウクジラは危険なのか安全なのか…。 今回の場合「サメ=危険」という固定観念しかなかったから、よけいな恐怖心を煽ることになってしまったと思う。 もし、ワシントン条約を知っていたら、「ウバザメは保護されているはず」と、漁業関係者にとって間違った報道になっただろう。 テレビは、訂正はきかないメディアだと、私は思う。 一度流されてしまった情報を、後から訂正するのは非常に難しい。 特に報道は、不用意な発言をしないよう注意して欲しい。 自分があまりよく知らないことは、コメントを付け加えなくてもいいんじゃないか?

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