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2005/07/24
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カテゴリ:小説
かつて世界中が戦場になった時代があった。
それから数十年が経ち、とある国の、とある場所の話。

そこには広い土地があり、大規模農業でも酪農でも、また、工場でも何でもできそうな便利な立地だった。その国は貧しくて、外国資本がそういう土地は買占めてしまう。そこもやがて、国外の資本が入った。

ところが。

数年はうまく行くのだが、なぜかどうにも立ち行かなくなって。別の海外資本に売られ、また転売されて…。

ある日。

外国の金持ちがその土地を見に来た。直接来るのは珍しいことだった。老人だった。
通訳を通じて、その土地の来歴をきく。さかのぼって聞く。それも珍しいことだった。
今まで、誰もそんなことは気にせずにいたのだ。
どんどんさかのぼって戦中まで質問する。と、土地のものたちの口が急に重くなった。話したがらない。
老人はあきらめない。
とうとう、通訳がためらいながら言った。
“よくないことがあった”
老人がさらに聞く。
“とても、よくないことがあった”
それ以上は聴き出せない。

すると。

土地に咲く黄色い花を、老人は指差した。
“あれはなにか”
通訳が訳す。
“ただの花。役に立たない。”

老人は風に吹かれて、黄色い花をながめていた。
やがて言った。
“この土地をあの花で覆いつくそう。”
通訳が訳す。
“それはよいことだ。とてもとてもよいことだと思う。”

そうして、その土地はただの野原になった。それきり、悪いことは何も起きなかった。

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黄ガーベラ20本花束にして






Last updated  2005/07/24 03:47:35 PM
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Comments

わに庭@ Re:売り切れてました!(03/24) chonakochiさん >覗いたら売り切れてまし…
chonakochi@ 売り切れてました! 覗いたら売り切れてました!サメの歯がか…
わに庭@ Re:お久しぶりです!(04/19) うわぁ、コメント放置ですみません! そう…
chonakochi@ お久しぶりです! お久しぶりです!そんな機能ができたんで…
わに庭@ Re:RSSリーダーも…(08/07) yamahusaさん えええ、どこに告知ありま…

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