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会社に約1000万円の請求が来そうな事態が発生
原因は通勤時間中に発生した人身事故

事故の加害者は社員45歳男性
会社へはバイク通勤をしており、任意保険未加入
昼ごろ交差点にてバイクが左折する時に
歩道で信号待ちをしている女の子（12歳）を巻き込み、顔や体に大怪我を負わせた

通勤時間中は業務時間外であっても拘束時間に含まれるとの事で
すぐ会社に連絡が入った

第一声で問われたのは
○バイク通勤を認めていたかどうか
○公共交通機関では通勤が難しい時間に雇用をしていたかどうか

その社員へはバイクのガス代を支給していて、出社時間は深夜0時
つまり、バイク及び車での通勤を強制していたと判断される可能性があると言われた

その社員にバイク通勤の許可を出した当時の人事社員は
任意保険があるかどうか確認したが、コピーを持っていないと言う
どうせ「（任意）保険は入っているか？」「はい、（自賠責）保険は入っていますよ」
みたいなやりとりだろう・・・
これはもう企業としての管理ミス
年に一度でも良いから全社員分の任意保険と通勤許可書に目を通しておくべきだった・・・


結局その病院には、最後まで加害者の社員は一回も来なかった
法とかそういうのは一切なしに、一人の人間としてその社員を疑う
正直そのまま感情論にまかせ解雇にしたいところだが、それではただの不当解雇だ
しかし、このまま雇用を続けたところで、俺個人としてその社員を信頼できる自信はない
何故病院に来なかったのか、俺が納得する理由をあとで聞きたいものだ

検査の結果、女の子は右足の骨折と左頬骨の骨折
そして左目から顎にかけての皮膚の再生の見通しはつかず
さらに、左目の視力が著しく低下し、将来は視力を失う可能性がある

聞いただけで悲しくて涙が出そうな結果だ
もしも自分の娘にこんな事が起きたら、加害者を○したくなるだろう
法や家庭、社会的立場とか一瞬でも忘れれば余裕で○せる

そんな事を自分の企業の管理ミスによって犯してしまうとは・・・・


しかし落ち込んでいられる立場でもない
早急に二度と繰り返さないように社員教育から危機管理に至って見直す必要がある
まず、通勤時間とも言えども、社員であり、社会人であるという自覚を持ってもらわないといけない
「家に着くまでが遠足です」　この言葉は奥が深い
その自覚を持たせる為には
通勤経路や手段を再確認をし、再提出させ、危険を伴う通勤方法は認めない方針に切り替える
任意未加入などは論外だ


さてさて、問題が三つほど起きた
《問題１》
まずは社内的なことだが
任意保険の無い社員を7名だけ見つけた（もちろん全員バイク）
うち5名はファミリー特約（普通車の任意保険のオプション保証）があってセーフ
残り2人（うち一人は事故加害者）に任意保険に入ってくれないかと頼んだところ
「会社で強制するなら、保険料を出してくれ」と反撃が来た
二輪車の任意保険なんてのは、今は非常に安く年間で2万（月々1700円）程度で対人対物無制限・搭乗者1名100万まで付く
出すのは簡単だが、出してしまうと、自力負担で保険加入している他の社員からクレームは来るだろう
会社というのは社員の公正性を非常に大切にしなければならないので
普通自動車も含め全社員分の任意保険を負担しなければならなくなる
また、その車両でプライベートの事故を起こされたときに会社が負担するのはおかしい
「通勤と言う社会的目的で使用するなら、社会人として任意保険に入れ」
「任意ってのは入らなくても良いから任意だろ、だいたいバイクで任意入れなんて初めて聞いたぞ」
「バイク通勤を任意保険なしで認めてる会社があると思うのか？思うなら探して来い」
「じゃ深夜タクシーで毎日通勤するからタクシー代を出せ」
とまぁ　予想通りの展開になったわけで・・・
人身事故起こしておいて、見舞いにも来ないで、任意保険まで拒否するだと！！！
と心の中で大きくシャウトした
次に俺が「じゃぁお前来なくて良いよ」という言葉を出そうかどうかという時に
たまたま、お客さんから携帯へ電話が鳴ったのでなんとかその場は流れた
しかし、爆発寸前ではあった

《問題２》
事故の当日、その社員は朝8時に会社を出たのだが
事故発生時間は正午だった
大田市場からその事故現場まで通常ならば20分程度で到着する
その社員には謎の3時間があるのだ
他の社員に聞くと、その社員はパチンコ三昧の毎日で、会社帰りのモーニングは欠かさないという
パチンコ店に頼んで防犯カメラを確認してみるとしよう
もしも本人が写っていれば、それはもう通勤とは言えないのではないだろうか？
もちろん、その約1000万だろうが、2000万だろうが、ご家族の納得の行くお金は出すつもりだ
しかし、その一人の社員の不注意や自覚の無い行動によって
他のまじめな社員と一緒に稼いだお金が会社から消えていくことは納得がいかない
【この事故の責任は　会社にあるのか、個人にあるのか】
当初、責任というのは双方にあるもの　と考えていたが、帰宅中にパチンコ店によるような行動までは
企業で責任は持ちきれない
非常に嫌な仕事ではあるが、今日はその社員の行動範囲内にあるパチンコ店に問い合わせてみるかな


《問題３》
そして、もう一つというか問題２の続きみたいなものだが
その社員はパチンコ三昧で常に人から金を借りている状態
独身であり頼れる身寄りもない
つまり、支払能力が無いから会社に連絡が来たわけであって
たとえ個人の責任となっても、本人や身内にも支払える力がないので
結局は会社が負担せざるを得ない
そうなると、長期戦になるわけで
一度会社で支払った後、その社員の雇用を確保しつつ
給与からの相殺で年月を掛けて返済という可能性がある
事故当日、病院の場所を知っていながら、見舞いすら来ない社員を
今後何年も雇用し続けなければならない可能性もある

しかし、元々の発端はその社員を雇用してしまった会社にも責任はある
苦渋を噛む選択をしなければならないかも