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2019年01月11日
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カテゴリ:牧場
今回紹介する牧場は帯広市の北、音更町駒場にある「独立行政法人 家畜改良センター十勝牧場」です。
http://www.nlbc.go.jp/tokachi/

雪中を重種馬が駆ける「馬追い運動」が行われるところで、入り口の白樺並木も観光名所。




重種馬もいますが、生産馬はばんえい競馬で見かけることはありません。
どのような牧場なのでしょうか。

十勝牧場は家畜の改良増殖を行う機関で、1910年に「十勝種馬牧場」として開場。戦後からは種苗や和牛などの部門が新設され、2010年には創立100周年を迎えました。
馬のほか肉用牛、乳用牛、めん羊がいます。また、飼料生産や家畜衛生などの研究等も行っています。馬に関しては、馬産地の保護が目的。農用馬の育種改良が行われているのは全国でここのみです。繁殖や人工授精、飼養管理などの研修も行っています。


開場した年にフランスから輸入された種雄馬が、十勝馬産に功績を残したイレネーです。帯広競馬場の入り口にある銅像の馬ですね。
そのほかには、サカノタイソンの父で、サダエリコの母父でもある武潮(ぶちょう・ペルシュロン)、ばんえい記念馬ダイケツの父で、タケタカラやカゲイサム、繁殖牝馬などが血をつないで活躍馬を出している鉄鯉(てつり・プルトン)が在籍していました。

現在、牧場には繁殖を目的とした170頭ほどの馬がいます。
あっ厩舎には猫もいました(ニャン)


ほとんどは重種馬ですが、道産子や木曽馬、宮古馬などの在来馬、アラブの種牡馬もいます。種牡馬たちは場内交配のほか、種を配布して全国に優れた能力を供給しています。
重種馬はサラブレッドと違い、人工交配も認められているのはご存じでしたか?

十勝牧場産馬の名前は皆、漢字二文字。生年と親の名前に基づいた法則があるので、チェックしてみてください。年々変わるために使える漢字が少なくなってきて、今では読めないことも多いです(笑)。左トモには、TとSを組み合わせたマークの凍結烙印が押されています。

重種の種馬はペルシュロンかブルトンの純血種がいます。
優れた子をつくるための配合としてよく「雑種強勢」という言葉が使われます。ただ、それが続くと効果が薄れてしまいますよね。そのために純血種を入れる必要があります。
一昨年11月には、2頭の新しい種雄馬が6年ぶりにフランスからやってきました。

ブルトンのファビュルー(4歳・栃栗毛)と、ペルシュロンのエラン ド ネスク(5歳・芦毛)。昨年4月、報道・関係者向けに一般公開が行われました。(その時の写真です)



2頭とも人気のようです(頭数は非公表)。今年、どんな子が生まれるか楽しみです。

そのほかの重種馬では、前回輸入されたウルマ ドゥ スーケン(ブルトン)とユネスコ ド テューレ(ペルシュロン)、以前牧場にいたラヴリー ド レトワールの仔、蛉風(れいふう・ブルトン)がいます。
かなり少数ですが、ユネスコとラヴリーの仔は競馬場でも走っていましたね。今年からは生産馬の徒作(とさく、ペルシュロン)と必説(ひっせつ・ペルシュロン)がデビューするそうです。
ばんえいファンとしては、ファビュルーとエランの仔も競馬場で見られれば、うれしいな、と思います。

繁殖牝馬は約70頭。その子たちは、主にばんえい用だけではなく、チャグチャグ馬コのような全国の祭りや、肉用馬の繁殖としても活用されます。




配布の際には、普段馬に対してどのような取り組みをしているか、今後どのように活用をしていくか、そして希望価格を全国の希望者に確認し、決定するそうです。
原則、4年間は売らずに繁殖として使う、ということが決められています。「もし、ばんえいで使っちゃったら?」と聞くと「それは契約違反です(笑)」。あくまでも繁殖用なんですね。

通常は見学不可の牧場ですが、白樺並木から展望台(夏のみ)までのルートと、1月中旬~2月の馬追い運動期間のみ指定場所の見学ができます。
繁殖、衛生目的の機関ということで、家畜伝染病の予防にはかなりの注意を払っています。馬のほかにも牛や羊などの偶蹄目もいます。
そのため、入場の際には衛生面には特に注意してほしいとのことです。もちろん馬やそのほかの家畜に触ってはいけませんし、立入禁止区域には絶対入らないでください。ゴミも持ち帰りましょう。
詳しくはホームページをご確認ください。

観光スポットの案内
http://www.nlbc.go.jp/tokachi/bokujougaiyou/kankouspot/


さて、「馬追い」は冬の運動不足解消のために、1月中旬頃からは馬たちが群をなして馬場を走ります。
運動を行うのは繁殖牝馬と1歳馬で、3、4群が2周ほどします。土日は休みなので、月曜日の馬たちは元気に走りますよ! 朝に雪が降ればなおキレイです(^^)

通常は成人式の次の日(今年は1月15日)から2月末頃までの平日が見学期間ですが、悪天候や、雪が少なすぎる場合(馬場が凍って危険なため)は行われないこともあります。2月末までですが、状況によっては見学終了が早まる場合もあります。
今年は雪が少ないので、最初のうちは周回数が少なくなるかもとのこと。
時間は午前9時半からです。短いので、せっかく行くなら9時半前に到着していた方がいいです。







馬場への行き方はわかりにくいので、こちらのトピックスの一番下にあるPDFファイルを必ずご覧ください。
車の消毒方法も書かれています。
http://www.nlbc.go.jp/tokachi/uma/umatopics/H29umaoi/index.html

入場は白樺並木側ではなく、その先を入ります。入り口の消毒では、車が真っ白になるのを覚悟の上! 牧場へは、帯広駅前ターミナル発のバスに乗っても行けます。
馬場から見える厩舎は歴史を感じるものも多いので、こちらもチェックしてみてください。



展望台は5月初旬~12月上旬に見学できます。馬は展望台付近に放牧されていますが、放牧地はものすっっごく広いので、展望台からでも見えない場所にいることが多いのです…。運が良ければ会えるかもしれません。


取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年01月12日 01時28分24秒
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