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カテゴリ:牧場
3月末に、引退したキサラキクに会いに行ってきました。
繁殖入りしたキサラキクがいるのは八雲町熊石地区。旧熊石町は日本海側にある漁業の盛んな町です。 今回牧場に行ったのは、海岸沿いをそり引いて運動していると聞いたから。昔の映像や絵で見ていて、憧れの風景だったのです。種付け後は海岸で運動をすることはないと聞き、帯広から5時間ほどかけて道南へ向かいました。 国道5号線を南下して、八雲町の市街地から国道277号で太平洋側から日本海側へ。突き当たりとなる国道229号を南下してすぐ、道路沿いに牧場があります。通るたびにいつも馬の存在が気になっていた場所が、キサラキクのいる大竹武さんの牧場でした。 馬主さんとの縁で、こちらに繁殖入りすることになったそうです。大竹さんの牧場には繁殖牝馬は4頭。生まれたばかりの仔馬もいました。 午前8時ころ大竹さんの牧場に行くと、海岸には50人ほどの釣り人が!今はサクラマスの時期だそうで、ある日は「馬小屋近くが釣れる」と目印にされたこともあったとか。 引退式以来のキサラキク。すぐそばにいるのが不思議です。 キサラキクは馬運車に乗り、海沿い2~3キロ走って調教場所まで向かいます。 夫が「浦河の育成牧場がBTCまで行くみたい」と。そう考えると、なんかかっこいいです(笑)。 海岸沿いに置かれたそりも、通るたびに気になっていました 草ばん馬のスタートゲートのような棒があり、そこでそりをつけて、出発です。 片道1キロ以上はあるでしょうか、キサラキクはその先の小川の手前まで、軽々と進んでいきます。 釣り人は慣れたもので、後ろを歩く馬も気にせず。ぜいたくですね。逆に、釣りざおがムチに見えて驚く馬もいたそうです。 私も撮影のために砂浜を歩きましたが、脚を取られて疲れる…。まさに、重馬場です。 なので、できるだけ海に近い濡れた砂浜を歩きます。軽馬場と同じしめった馬場だと歩きやすい。 これが、雨が降るとタイムが速くなる理由ですね。 運動は2往復ほど。わざと海水に入って脚元を消毒し、冷やします。 帰りには、横を流れる川(真水)で脚を洗います。 自然とうまく共生しているのですね。 終わって一休み 海岸調教は今でも熊石のほか、年明けに江差町で若馬の調教を行うことがあるそうです。 この時はキサラキクの最初の結婚相手を誰にしようか悩んでいたのですが、インフィニティーに決まったようです。同厩舎の先輩ですね。楽しみです。 ちょうど今十勝に嫁入りしているようですよ。種付けを終えたら道南に帰ります。 熊石から南に約20キロのところには、以前訪れたフクイズミがいる牧場があります。 今年はクインフェスタもやってきました! センゴクイチと3頭でのんびりと過ごしています。 そろそろ出産というクインフェスタ。 心配してセンゴクイチがのぞいているのかと思いきや… ご飯を横取りしているだけでした(笑)。 取材/小久保友香、小久保巌義 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月31日 00時06分46秒
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