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2019年08月29日
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カテゴリ:牧場
7月13日、十勝の北部にある鹿追町で「鹿追競ばん馬競技大会」が開かれました。


十勝で行われている草ばん馬は旭山、鹿追、本別の3ヶ所。鹿追は十勝で唯一、草競馬も行われています。
競ばん馬、とは競馬とばん馬を合わせた造語です。

北海道和種馬=どさんこ、とポニーによる速歩レースです

会場は「道の駅うりまく」。ここには乗馬クラブの「鹿追町ライディングパーク」が併設されています。
鹿追はエンデュランスやウエスタン乗馬の施設が複数ある、すてきな馬の町。
この付近は、馬産地でよく見かける「馬横断注意」の標識もウエスタン調なんですよ。



鹿追のばん馬も一時は開催が危ぶまれましたが、5年前に「鹿追町競馬会」を発足させて存続し、今年で58回目。U字型のばん馬コースと、パークゴルフ場(十勝はパークゴルフが盛んです)の周りを走る、1周1000メートルの競馬コースがあります。


当日はあいにくの雨でした。近年は雨の日が多く……誰だ雨男!(笑)
ベニヤ板に貼られる出走表は防水加工が施されていて完璧です。

草ばん馬は手書きの出走表が貼られます。たまに貼られないところもあります。基本的には自分たちが楽しむ競馬。

雨だからなのか出走数も少なく、30レースの予定は21レースになりました。今回のレースをご紹介。
頭数の多いポニーは18レースが3つあります。
臨機応変にやっているので3Rが2つとか細かいことは気にせずに。これが草ばん馬のいいところです。

1R 1歳ばん馬決勝(牡・牝)
2R 1歳ばん馬決勝(牡・牝)
3R 十勝なつぞらレース 和種馬・ポニー速歩決勝 1000
3R ばん馬C級
4R ばん馬B級
5R ばん馬A級
11R 十勝なつぞらレース 和種馬・ポニー駈歩決勝 1000
16R 十勝愛馬会 ポニー繫駕速歩決勝 1000
18-1R ポニー1歳決勝C
18-2R ポニー1歳決勝B
18-3R ポニー1歳決勝A
19-1R ポニー2歳決勝B
19-2R ポニー2歳決勝A
20R 十勝愛馬会 ポニー繫駕駈歩決勝 1000
26R ポニーD級決勝
28-1R ポニーC級決勝B
28-2R ポニーC級決勝A
30-1R ポニーB級決勝B
30-2R ポニーB級決勝A
32R ポニーA級決勝
33R ばん馬重量決勝


ばん馬競走は6レース。1歳馬も草ばん馬に出てくる馬はそれなりのレースをしています。
これなら、1歳馬決勝大会の活躍も納得です。生まれて1年ちょっとの馬が、よくここまで…と関心します。


さて、よく見かける馬運車があってびっくり! 今年から帯広市内を回っている「馬車BAR」のムサシコマが来ていました。
マネージャーの永田剛さんによると「草ばん馬も十勝の馬文化だから、広く盛り上げたい」と参加したとのこと。
ばんえいの格好も、久しぶりでうれしい気がするのはばんえいファンだからかな。久しぶりに引いたそりはどんな感じだったのでしょう。
馬車BARのSNSを見ると騎手の鈴木御者は「コマはもう競馬を忘れてる。馬車の様にのんびり走る」と話していたそう。
来年も参加予定だそうです。いい気分転換になったかな?



A級では、オープン馬のシンザンボーイとカンシャノココロも出走していました。
現役馬も参加するのが草ばん馬の特徴。馬の気分転換や、ばんえいのルーツである草ばん馬を盛り上げる、という理由で出走します。検疫は草ばん馬に限り5日間なので、土曜に出走予定があっても、次週のレースにも間に合います。

シンザンボーイ

ほとんどのばん馬で最後に行われるのが、一番荷物の重い「高重量戦」です。「重量引き」ともいいます。
このレースに出て、勝った馬が一番強い馬、ということになります。
雨で軽馬場とはいえ、すごい重量ですね。



道具をつけるなどの作業は、参加者が自然に集まって作業を手伝います。

スタート! 手前はカンシャノココロです。シンザンボーイは出走しませんでした。
優勝したのは、草ばん馬の常連ブラックニセイ!!

左端がブラックニセイ

スピード勝負のポニーばん馬は11Rありました。旭山でも優勝したキングパワーがまた優勝!
キングパワー、8月27日の釧路輓馬大会でも優勝しました。強い!

手前がキングパワー

以上ばん馬のご紹介でした。

さて、草競馬は中標津や浜中など道東で盛んですが、今回は都合が付かず参加は十勝のみでした。
中標津と浦河で行われていた草競馬が中止になり、道内では鹿追と9月中旬に行われる別海の馬事競技大会のみ。
中でも珍しいのが、1人乗りの2輪馬車による「繋駕(けいが)速歩競走」。
繫駕は中央競馬や道営競馬で行われていたこともあります。フランスでは今でも人気だそうですね。

今回は音更からの出走だけとなりましたが、ほかにも中標津や浜中町で楽しんでいる方がいらっしゃいます。
繫駕の馬車はどうするのか聞いたところ、今回参加した方は、昔家で使っていたものを使い続けているそう。
以前道東の方に聞いたら、盛んな国から輸入しているそう。
「ニュージーランドは長く細い。フランスは太く短い」そうです。

レースでは「ポニー繫駕駈歩」もありました。繫駕は速歩だけだと思っていましたが、駈歩の繫駕もあるんですね。






午前最後のレースは「麦稈(ばっかん)ロール転がし競走」でした
夏に北海道を訪れると、放牧地にゴロンと牧草の塊がありますよね。お菓子のコロンみたいな。あれを「麦稈ロール」といいます。
こちらをかわいくラッピングしてごろごろと競走!!


レースが終わると、もちまきです。草ばん馬大会では何件か、締めくくりにもちまきをするところがあります。
私は「恐怖のもちまき」と呼んでます!なぜなら、大人も容赦なく子どもを押しのけてもちを拾うから(笑)
もちろんそんな方ばかりではないですが…笑

写真は昨年のもちまきです

北海道の草ばん馬も終盤に入ってきました。
ばん馬大会の情報は以下のページで紹介しています。ばんえい競馬と違う、でもはじまりの文化。近くでご覧になってみてはいかがでしょうか。
https://www.facebook.com/kusabanba/


9月1日は十勝で行う今年最後の草ばん馬、本別町のポニーばん馬大会です。
ウンカイを管理していた樋口さんがコースを作るなど尽力されていますので、ぜひ観戦して盛り上げてください!
「本別きらめきタウンフェスティバル」の一環で、食べ物も充実!!
今年は純烈と岡本真夜さんが来ます。すごいですよね…

取材/小久保友香、小久保巌義





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最終更新日  2019年08月29日 16時30分06秒



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