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2021年07月29日
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カテゴリ:牧場
今月、訓子府町の岩渕寿和さん(71)の牧場を訪ねました。ここには種牡馬として大活躍中のレットダイヤがおり、会うのを楽しみにしていました。
帯広から北上し、陸別町を過ぎると訓子府町です。玉ねぎなど畑作が有名。ご当地グルメは「訓子府たれカツ丼」です。
岩渕さんは馬の生産のみ行い、息子さんは畑作農家さんだそうです。




牧場に着いて岩渕さんにご挨拶すると、目の前にいた馬を差し「シリウスだよ」。
2015年の黒ユリ賞、ばんえい大賞典を制したシリウスが繁殖入りしていました。仔馬はまだのようですが、種馬を見るたびにヒヒーンとアピールしていました(笑)。元気そうです。




まずは1歳馬たちにご挨拶。「これから高柳さんも来るって」と、レットダイヤの競走馬時代のオーナーであり、アルジャンノオーなどの活躍馬を持つ高柳稔オーナーが隣の北見市から来られるそう。恐縮しているいると「毎日来てるから(笑)」と。いつも馬を見に来られるのですね。

1歳馬は7頭。レットダイヤと、もう1頭の種馬フクノカミカゼの子らが、ちゃつ(小さな放牧地)元気に遊んでいました。1歳にしては大きく感じます。前日、頭に装着する「もくし」を全頭につけたそうで「命がけだった」と。近くの馬好きが来て手伝ってくれるそうです。高柳さんも到着。子どもたちに目を細めていました。






さて、2015年に引退したレットダイヤ。2歳が4世代目となります。ご存知の通り、3歳世代は能力検査も出走馬が上位を占め、アルジャンノオー、シュトラール、ニュクスなどの活躍馬を輩出。2歳もグリフィスが今年の能検1番時計。
残念ながら種牡馬にはなれなかった、ホクショウマサルの半兄でもあります。




姿を見るのは引退式以来。種馬になるとここまで風格が出てくるのか!! かっこよかった。元気に過ごしてほしいですね。
岩渕さんによると「扱いやすい。若い牝馬にはうるさいかな」とのこと。骨が太いのが特徴で、それを引き継ぐ子が多いので大型に出るのでは、という話でした。
レットダイヤのオーナーは高柳さん。岩渕さんが預かることになってからの縁だそうです。高柳さんは自ら持った馬の子や孫を大事にして、今でも持つことが多いですね。やりたくてもなかなかできないこと。その子がここまで活躍するなんて夢のようですね。






もう1頭の種馬フクノカミカゼは、父はフクイチ、母は純ペルシュロンの出夢七世(いでゆめななせい)で、名牝「イデユメ系」。ペルシュロンの血を濃く持ち、血統的な人気があります。「血統の改良にいい」と岩渕さんも魅力を語ります。
2014年、12歳で50勝目の有終の美で引退し、5世代がデビュー。産駒には、母はレットダイヤの妹(フオルトプリンセス)というレッツゴーリータンもいますね。




ギンノカミカゼが今年の能検2位のタイムで合格し(岩渕さんの種馬が違う馬でワンツーだったんですね)、これからに期待、というところで病気で亡くなってしまいました。「レットダイヤは活躍していて、ついにフクノカミカゼの時代が来た、というところで…」と残念がる高柳さん。これからもフクノカミカゼの産駒に期待したいです。

さて、こちらはなんだと思いますか?




実は岩渕さんのもとにはもう1頭種馬がいました。
この子です。




この子が大きさの違うポニーに種付けするときに使うんですって。
ポニーなどの小格馬の場合は、馬の大きさが違うから種付けも大変ですよね。いろいろ考えられているんだなぁ。

昔から家に馬がいた岩渕家は、昭和50年代に「マゴロツシーニ」を導入したのが種牡馬としてのスタート。
その名の通りロッシーニの孫で、父は名種牡馬二世ロッシーニです。この頃は、この地域で楓朝(ふうちょう)やタカラコマが活躍していた時代。競馬が盛り上がっていた時期ですね。
種馬として過ごしていたタケノタイトルの子で今年から種牡馬となったホンインボウも生産馬。ギンガリュウセイも生産し、母の北富士は26歳まで繁殖を続けた名牝だったそうです。
母馬の多くは、放牧中ということで会えませんでした。岩渕さんも、夏は町営牧場に馬を放しているそうです。
ファンの見学も可能とのことです。「今は(放牧していて)馬が少ないよ」とのことでした。

さて、昨年12月から、岩渕さんは自らデビュー前の育成をはじめました。「馬がいて競馬場に入れても、育成する厩務員がいない」と。



つなぎ場とタイヤ付きそり

生産者は支援が増えて賞金もつくようになってきたが、厩務員が少ないのはなんとかならないか、と高柳さんも嘆いていました。どこも人不足。
生産牧場でも、岩渕さんのように種牡馬を扱うのは簡単ではありません。

牧場近くの育成場にある小屋には肩掛けや盾が飾られていました。「これがほしくてやっている。お金で買えるわけじゃないんです」と高柳オーナー。


ここでは、馬談義で盛り上がります。そういえば、2歳に「キタミサンブラック」がいますよね。こちらは岩渕さん生産(訓子府産ですね…)。
「青毛(ブラック)だし、(生産地特別戦も)北見産駒になるから」とにやり。ナイスネーミングです!

小屋にいると、近くの馬友達が集まってきました。育成も手伝ってくれるそうです。
牧場と、それを支える周りの人たちの存在を感じられる旅でした。




ビート畑を前にシュトラールの全弟と母美鈴

北見市の場外発売所「ミントスポット北見」にも寄ってきましたよ。







取材/小久保友香・小久保巌義






最終更新日  2021年07月29日 11時03分50秒



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