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牧場

2019年10月16日
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カテゴリ:牧場
9月14、15日に道東の別海町で「馬事競技大会」が行われました。土曜は競馬や繋駕で、日曜はばん馬レース。2日間にわたる馬のお祭りで、毎年夫婦で訪れるのを楽しみにしています。




「別海町産業祭」に合わせて行われており、さまざまな海産物や牛乳、乳製品が並んでいました。


詳細はまたあらためて、紹介いたします。


それに合わせて、根室の下内畜産を訪れました。「アアモンド」の冠でおなじみの、下内美繪子さんの牧場です。



今年からは白と黒のぶち毛で人気のモノクロチャンが繁殖入りしています。





根室の馬事振興に貢献した下内勝さんが開場。勝さんは10数年前に亡くなりましたが家族が引き続き馬を育てています。
近くにある北方原生花園に馬を放し、笹だらけになっていた花園に花を復活させたのも勝さんでした。
(馬は毒のある花を食べないから、アヤメなどのきれいな花だけが残ります)


今は花は終わっています


ちなみに冠名の「アアモンド」の由来はというと…
その昔、4月に行われる2歳の能力検査には千頭近くが登録し、3日間行われた時代もありました。
この名簿の中から自分の馬を探すのは大変。と、1番から並ぶ冠を考えた結果「アアモンド」になったそう!
アイデアマンですよね~。

繁殖牝馬は11頭。1歳馬は少しずつ競馬場に入厩し、取材時は7頭がいました。








1歳馬たち


種雄馬はアコガレとアサノカイリキの2頭。
アサノカイリキはハクタイホウの父ですね。





来たばかりのアサノカイリキは、モノクロチャンと子連れの馬にやたら声を掛けていました(笑)。
遠くでアコガレが「俺の女に手を出してんじゃねーよ!!」と言わんばかりにいなないていました(笑)



アコガレ、遠くの放牧地にいたので小さいですが、いななきは聞こえてきました(笑) 牝馬を見ています…


モノクロチャンは少しずつ牝馬たちの群れに慣れてきたそう。親子馬と一緒にいることが多かったように見えます。
もう1頭いるぶち毛は愛永姫といって、ブチオやカレンの母、アローマドンナのお母さんです。
ちょっと遅めですが、この日に無事出産したそうです!





「アアモンド」の馬にはぶち毛が多いですね。馬のほか酪農も営んでいた勝さんは、赤(茶色)と白の牛など変わった毛色が好きだったそうです。


さて、勝さんは共進会やばん馬大会に力を入れていました。
奥の家を案内されると、トロフィーがたくさん!! 賞状は天井にまで所狭しと貼られていました。
ばん馬大会の景品だというスクーターもありました。





酪農と両立をしながら、かなりの苦労をしてここまで馬を育てあげてきたそう。黒ユリ賞に出走したアアモンドオリューや、草ばん馬で活躍したジョウセイハトップ(草ばん馬ではノサップ)のほか、ばん馬、競馬、繋駕で優勝したという小格馬のターザンなど、地域の有名馬がいました。



中でもネムロリキは17連勝をしてテレビ番組「本物は誰だ」に出演したそうです。もともと山で「丸太出し」をしていたそうで、山が上手だとか。
息子さんが小学生の時に乗ってハンディを300キロつけられ(軽いからってつけすぎですよね笑)、1300キロで悠々と勝ったそうです。




しかし、勝さんはばんえい競馬では「肩掛けは取れなかった」そう。
初重賞が2010年はまなす賞のアアモンドヤマト。その後アアモンドグンシンの活躍はご存じの通りです。

十和田の絵馬師、三浦啓秀さんが描いたというモノクロチャンも飾られていました。プレゼントされたそう


今では「自家生産にこだわらない」といいます。生産者賞などもありますが、あえて物事を広く考えているそう。
「生産馬は生まれてくれるだけでいい」とのことでした。



納沙布岬の近くにも馬が放牧されています




それから中標津にある大西さんの牧場に行き、種雄馬のニシキエーカンとキョウエイボーイに会わせてもらいました。
ニシキエーカンは今年度馬事協会から配属された馬。35頭くらいに種付けを行ったそうです。
種付けの時など「バネがすごい」とそう。パワーを受け継ぐ子の誕生が楽しみですね。







キョウエイボーイもおとなしく、逃げたポニーが入っていても2頭でおとなしくしていたとか。
2016年1歳馬決勝大会で優勝した、ヒメオリュウの父もキョウエイボーイでした。





ここで、大西さんからお知らせ。10月22日に釧路市大楽毛で「乗用馬オークション」が行われます。
https://www.jouba.jrao.ne.jp/wp/information/5660/
ここ最近、春はノーザンホースパーク、秋は大楽毛で乗用馬市場が開催されています。
草ばん馬を見ていると、ポニーばん馬があったり、乗馬競技があったりするので、幅広い馬文化に触れることができます。


帰りには、2013年まで行われていた「標津・中標津連合馬事競技大会」の会場跡地を見てきました。
まっさら……



ここは高倉健さん主演の映画『遥かなる山の呼び声』のロケ地「南中競馬場」でもあります。それだけに廃止は残念でした。


文・小久保友香、写真・小久保巌義






最終更新日  2019年10月16日 20時00分03秒
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2019年10月02日
カテゴリ:牧場
前回の牧場便りで高野さんも書かれていた通り、
9月7、8日にアグリアリーナ(十勝農協連家畜共進会場)で「第17回北海道総合畜産共進会」が行われました。
4年に1度行われる、全道各地の馬が集まる共進会。
昨年行われる予定でしたが、胆振東部地震の影響で今年に延期となりました。
41頭(欠場1頭)が出品されました。
7月の十勝共進会の様子はこちら
1日目は測尺と個体審査、2日目は比較審査という流れは十勝と同じ。審査員を含め、スタッフは多いですね。









農用馬が1歳雄雌、2歳雌、3歳以上雌子付、と分かれているのも同じ。
今回は北海道和種馬とポニーも出品されています。
ポニーの測尺は、枠場に入らないから外。ほのぼのします。



ポニーは審査員の人たちもニコニコ。
実際、ポニーは愛玩用ということで「かわいさ」も審査の重要な条件なのです。



「ドサンコ」といわれる北海道和種馬の特徴は、速歩の時に同じ側の前後肢を同時に前後する「側対歩(そくたいほ)」。
側対歩ができているかどうかも個体審査で確認します。
ここに来る馬はさすがにみんな上手でしたね。
個体審査の時には三角に引かれた線の上を歩きます。
なぜなのか審査員の人に聞いたら、昔からそうなのですが、農用馬の共進会が行われているフランスのパン種馬場が、同じように歩くそうです。それに合わせているのではないかとのこと。


審査のあとは、1頭ずつ写真撮影を行います。
ばん馬や小格馬は、写真を撮る機会はほとんどないので、
全道大会ならではですね。
朝からはじまり、午後5時過ぎまでかかり1日目は終了しました。
2日目。この全道共進会は、隣のアリーナで肉用牛部門も開かれています。
合同の開会式はこの日に行われました。


十勝と同じように線が引かれ、名前を呼ばれた上位馬は前に出ます。


では、一等一席、二席の馬たちを紹介します。
まずは、北海道和種馬とポニーから。講評は、北海道和種馬保存協会の近藤誠司会長からです。
北海道和種馬 静晴(父北の力 母生静)
出品者 函館市・池田茂 繁殖者 新ひだか町・北大静内研究牧場




北海道和種馬は「全体のバランスとボリュームを見る」とのこと。
静晴(しずはれ)はそれが良かった、ということですね。この毛色は「月毛」です。
ポニー さつき(父コータロー(シェットランド・ポニー系) 母リリー(日本ポニー))
出品者 別海町・菅原恵美子 繁殖者 別海町・菊地辰夫




評価の基準は「かわいらしさと力強さ」。
2席の馬も良かったけれど、爪の手入れが劣っていたとのこと。
「子馬がかわいいからではないですよ」と北海道和種馬保存協会の近藤会長も笑いながら話していました。
北海道和種馬とポニーには見事な旗が渡されます!




そして、農用馬部門です。家畜改良センター十勝牧場の廣岡さんが講評しました。
第1部 1歳雌1席 光富士(父カネサテンリュウ 母ヒカルロマン)
出品者 足寄町・村上孝三 繁殖者 足寄町・辻虎男


2席 琴宝(父トカチタカラ 母琴桜)
出品者 網走市・佐藤牧場 繁殖者 池田町・江口勇


光富士は今年のはまなす賞、銀河賞を勝ったキタノユウジロウの全妹となります。
「雄大な馬格で牝馬らしい雰囲気があり、欠点が少ない」とのこと。琴宝はちょっと元気すぎる子でした(笑)。
第2部 1歳雄1席 銀太(父カネサテンリュウ 母富士子)
出品者・繁殖者 足寄町・大野信一


2席 勇栄(父イサムフジ 母あまちゃん)
出品者・繁殖者 標茶町・板鼻要一


4頭のみでしたが、「発育はそんなに差はない」とのこと。
銀太は「骨量と雄らしさ、力強さがある」との講評でした。
第3部 2歳雌1席 イトサン(父カネサテンリュウ 母金姫)
出品者 帯広市・帯広有機 繁殖者 足寄町・後藤有弘


2席 栄華(父カゲツカサ 母栄姫)出品者・繁殖者 白糠町・江崎勝三


こちらも4頭のみでしたが「いい馬ばかり」。
イトサンについては「体重が四肢にバランス良くかかのり、しっかりしている。皮膚も薄く、繁殖に向いている」との講評でした。
「骨量にあった肉をつけなくてはいけない。繁殖の時に留意してほしい」との一言も。
2歳ですが、ここに出る馬は競走馬ではなく、繁殖に向けて審査されているということもあるそう。生産の世界なので、そういった視点なのですね。
さて、ここまで見て気づきましたか?
1歳と2歳の一席は全て、カネサテンリュウ産駒だったんです!
もともと評判は聞いていましたが、キタノユウジロウの重賞連覇や負け無しの2歳馬キョウエイリュウの活躍など、ここ最近結果が出てきていますね。
第4部 3歳以上雌(子付) 
1席 ウィナーサラ(父トカチタカラ 母セブンフラワー 子の父カネサブラック)
出品者 網走市・佐藤牧場 繁殖者 陸別町・七戸光次


2席 サンノハルミ(父ダイヤキンショウ 母サンノエイカ 子の父キタノオーロラ)
出品者・繁殖者 釧路市・三宮久蔵


全てが終了した後、農用馬の一席、馬部門の一席を決めていきます。





トロフィーや肩掛けです
農用馬と馬部門の一席。そして小格馬を含めた審査で、最高位賞にに輝いたのは、4歳牝馬のウィナーサラでした!!






馬格については「雄大で、頸から腰にかけての流れがスムーズ。子馬の発育もいい」とのこと。
そしてなにより「馴致、調教しているのが伺える。爪もしっかりしており、管理も行き届いている。ここに臨む意気込みを感じる」。


佐藤牧場の佐藤裕之社長は「最高位は念願でした。一席は何度もあったが、最高位はなかった」。
今回に向けて、馬を作り上げてきた結果ですね。
先代の佐藤久夫会長は「子どもを育てるように、手いっぱいの愛情をかけて馬を育てて来た。馬に一生をささげてきて、(自分の)馬が認めてもらえた。人生で最高の喜び」と喜んでいました。
共進会とは?と聞くと、「馬の美学」。
その通りの美しい馬でした。
ウィナーサラは競走馬としても活躍していました。昨年の黒ユリ賞は4着でしたが、そのシーズンで引退し、繁殖入り。
「スケールの大きさに繁殖馬としての期待をかけた。そしてカネサブラックの子を取りたかった」ということでの、若くしての引退だったそうです。
佐藤会長は「子どもが次々と競馬場に行って、活躍するような馬を作りたい」とおっしゃっていました。
数年前はばんえいが存続するかどうかわからず、若くして繁殖に上げる馬は多くありませんでした。
早い引退はファンにとって寂しさもありますが、繁殖の将来が見えるようになったことはうれしいことです。
さて、比較審査には楽天競馬の「第2回ばん馬生産牧場見学ツアー」が行われました。
ツアーの様子
共進会や市場など、生産界の行事は一般ファンではなかなか知ることもできず、オープンにしているとはいえ行きにくいものですよね。
私たちメディアでもなかなか知ることができません。
貴重な経験ができたのではないかと思います。
最後に、家畜改良センター十勝牧場の廣岡さんに今回の共進会について話を伺いました。
全体的に「いい発育の馬が多かった」そう。
「みんな『自分の馬が一番』と思っている(笑)が、地域によって育成が上手、繁殖が上手、という違いがある。見比べることで情報交換の場になれば」とのことでした。
今回、農用馬の出品は十勝、釧路、根室地区がほとんどでオホーツク地区が1頭。道東のみということになります。
北海道和種馬は農用馬よりは広い範囲とはいえ、道北、上川、空知地区はいませんでした。
「北海道どこでも見られた馬の景色」の範囲が、狭くなっている影響が現れているのかと思うと切ない気持ちになります。
秋からは生産地別の2歳馬戦も始まりますので、今まで以上に生産地に思いを馳せていただければと思います。
取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年10月03日 14時15分04秒
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2019年09月18日
カテゴリ:牧場
(前回)
https://plaza.rakuten.co.jp/baneiblog/diary/201903140000/


ばんブロをご購読の皆様、初めてお目にかかります。「私設ばんえい競馬資料館」(​http://banei.no.coocan.jp​)をいうWebサイトを運営している高野直樹と申します。
この度、9月7日(土)~8日(日)に行われた、楽天競馬超テラ盛り会員対象の「第2回ばん馬生産牧場見学ツアー」に同行をさせていただく機会に恵まれました。その様子をご紹介させていただきます。



ばん馬生産牧場見学ツアーですが「ばん馬をさらに好きになっていただき、将来の馬主候補を増やすと同時に、競馬ファンと生産牧場とのコミュニケーションを増やすこと」を目的としているとのこと。今春3月に第1回が開催され、今回は2回目となります。
今回の参加者は10名。北海道外にお住まいの方が多く、ばんえい競馬やばん馬を実際に観るのは初めてという方も多くいらっしゃいました。

まず最初に向かったのはとかち帯広空港のすぐそばにある「ばんえい牧場十勝」。「ジェイ」の冠名でおなじみ小森唯永オーナーが所有する牧場で、繁殖牝馬の数は約40頭。ばん馬の生産牧場としては北海道最大級の規模です。



牧場スタッフの案内で牧場内を見て回ります。




来年のデビューを目指す1歳馬たち。



馬房にいたのはホクショウクインの仔(1歳)。父は豪脚ホクショウダイヤ。



リフレッシュのため生まれ故郷の牧場で休養していたジェイファーストです。馬房から出していただきました。




小森オーナー自ら説明をしてくださいました。今期はすでに7勝と絶好調。オーナー曰く「もっと上を目指せる」とのこと。今後の活躍に期待です。

こちらは同じく休養中の4歳三冠馬マルミゴウカイ。



ばんえい牧場十勝では種牡馬も繋養しています。
今年2月に惜しまれつつ引退したジェイワン。



父カネサブラック(重賞21勝)母ウィナーサマー(重賞2勝)という良血。馬格もあり産駒が楽しみです。

こちらはフランスからやってきた純血ペルシュロン種のファルコ。



一般的に純血ペルシュロン種の種牡馬は、競走馬上がりの種牡馬に比べると小さ目なのですが、このファルコはとっても大きい!

ミタコトナイは蹄鉄の交換中。



当歳馬(とねっこ)と繁殖牝馬もいました。クレッシェンドと当歳牝(父ミタコトナイ)。



こちらは花姫。ニュータカラコマを筆頭に多くの競走馬を競馬場に送り出した名繁殖牝馬です。



花姫の当歳牡。父はナリタボブサップ。



ばんえい牧場十勝。大きく分けて2つの区画があり、全部を見て回るとしたら2時間近くかかるとのこと。今回は時間の都合で第1分場のみの見学となりましたが、当歳馬に1歳馬、繁殖牝馬や種牡馬と、多くのばん馬を間近に見ることができました。
なお、このばんえい牧場十勝ですが、予約無しで来訪して自由に見学することができます。とかち帯広空港から至近でレストランも併設(十勝羊カレーが絶品!)。十勝・帯広にお越しの際には訪問場所の一つとしてご検討いただければ幸いです。詳細は同牧場のWebサイト(​http://baneibokujo.jp​)でご確認ください。

※今シーズンの牧場公開・見学は10月31日までの営業だそうです

続いてツアーは帯広競馬場に移動、ばんえい競馬の観戦です。プレミアムラウンジでじっくり予想をしたり、パドックやエキサイティングゾーンでばん馬を間近に眺めたり。思い思いのスタイルで競馬観戦です。
この日のメインレースは「第2回楽天競馬ばん馬ツアー記念」。表彰式ではツアー参加者がプレゼンターを務めました。



勝利したのは4歳馬ハマノダイマオー。松井調教師、藤本匠騎手に賞状を手渡しました。





翌日の9月8日。朝調教見学ツアー(希望者)の後、今ツアー2つ目のメインイベントへ。
音更町で行われている「第17回北海道総合畜産共進会 馬部門」の見学です。



この全道共進会(品評会)、各地域の共進会で優秀な評価を得た馬が集まり、その中からさらなる優秀な馬を選ぶ大会です。馬部門については4年に一度行われます。本来は昨年開催となるはずだったのですが、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響で中止、今年の開催となりました。

※この北海道総合畜産共進会の様子については、後日、小久保巌義さん&友香さんがこのばんブロで紹介してくださる、とのことです

審査は2日間に渡って行われました。1日目は各馬の体格を測ったり(測尺)歩様を確認したりをする個体審査。私達ツアーが見学をしたのは2日目の比較審査。一堂に会した出場馬を審査員が比較し、審査を行います。



2歳雌馬。イトサン(父カネサテンリュウ;母金姫)



1歳雌馬で一等一席(最優秀)に選ばれた光富士(父カネサテンリュウ;母ヒカルロマン)。先日はまなす賞を制したキタノユウジロウの全妹です。



北海道和種(ドサンコ)の審査も行われました。静晴。




こちらはポニー。さつき。



各部門の優秀馬を選出した後にはその優秀馬同士でも比較審査を行います。すべての馬の頂点に輝いたのは3才以上雌部門のウィナーサラ(左)。



父トカチタカラ母セブンフラワー。現役時代は25戦3勝、黒ユリ賞4着にも入っています。一緒にいるのは当歳馬(父カネサブラック)。

この北海道総合畜産共進会。生産関係者以外の一般客も見学可能ではあるのですが。開催に関する情報はなかなか得られませんし、会場は公共交通機関が通っていない場所ということで。私達のようなファンにとってはなかなか敷居が高いところであります。今回のツアーでここを訪れることができたのは、大変貴重な機会になったかと思います。

共進会見学の後は競馬場に戻ってランチタイム。場所は競馬場前のミリオンサンテ(​http://million-sante.com/​)。



実況番組でもおなじみ実況アナウンサー太田裕士さんと競馬ブックトラックマン定政紀宏さんをゲストに迎えてのランチ懇親会。定政さんにはレース予想もしていただきました。



メインレース「マロニエ賞」を
 ◎コウシュハウンカイ(1番人気) 1着
 ○ミノルシャープ(4番人気)   2着
とズバリ的中! さすがです。

ランチの後は再び競馬場へ。昨日に引き続き、参加者それぞれ思い思いのスタンスで競馬を楽しみました。


以上2日間、「馬づくし」のばん馬生産牧場見学ツアー。ばんえい競馬が行われている帯広競馬場と、そこで活躍するばん馬を送り出してくれる生産者さん達が働く現場の一端を見ることが出来ました。
「馬」をより深く知ることができれば「競馬」をより深く楽しむことができると思います。ただ、ばん馬やばん馬の生産に関わる情報量は、サラブレッドのそれに比べたら少ないのも事実です。ばん馬生産の現場に直に接することができるこの「ばん馬生産牧場見学ツアー」という取り組み、素晴らしいものだと感じております。

文・写真/高野直樹






最終更新日  2019年09月18日 17時00分06秒
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2019年08月29日
カテゴリ:牧場
7月13日、十勝の北部にある鹿追町で「鹿追競ばん馬競技大会」が開かれました。


十勝で行われている草ばん馬は旭山、鹿追、本別の3ヶ所。鹿追は十勝で唯一、草競馬も行われています。
競ばん馬、とは競馬とばん馬を合わせた造語です。

北海道和種馬=どさんこ、とポニーによる速歩レースです

会場は「道の駅うりまく」。ここには乗馬クラブの「鹿追町ライディングパーク」が併設されています。
鹿追はエンデュランスやウエスタン乗馬の施設が複数ある、すてきな馬の町。
この付近は、馬産地でよく見かける「馬横断注意」の標識もウエスタン調なんですよ。



鹿追のばん馬も一時は開催が危ぶまれましたが、5年前に「鹿追町競馬会」を発足させて存続し、今年で58回目。U字型のばん馬コースと、パークゴルフ場(十勝はパークゴルフが盛んです)の周りを走る、1周1000メートルの競馬コースがあります。


当日はあいにくの雨でした。近年は雨の日が多く……誰だ雨男!(笑)
ベニヤ板に貼られる出走表は防水加工が施されていて完璧です。

草ばん馬は手書きの出走表が貼られます。たまに貼られないところもあります。基本的には自分たちが楽しむ競馬。

雨だからなのか出走数も少なく、30レースの予定は21レースになりました。今回のレースをご紹介。
頭数の多いポニーは18レースが3つあります。
臨機応変にやっているので3Rが2つとか細かいことは気にせずに。これが草ばん馬のいいところです。

1R 1歳ばん馬決勝(牡・牝)
2R 1歳ばん馬決勝(牡・牝)
3R 十勝なつぞらレース 和種馬・ポニー速歩決勝 1000
3R ばん馬C級
4R ばん馬B級
5R ばん馬A級
11R 十勝なつぞらレース 和種馬・ポニー駈歩決勝 1000
16R 十勝愛馬会 ポニー繫駕速歩決勝 1000
18-1R ポニー1歳決勝C
18-2R ポニー1歳決勝B
18-3R ポニー1歳決勝A
19-1R ポニー2歳決勝B
19-2R ポニー2歳決勝A
20R 十勝愛馬会 ポニー繫駕駈歩決勝 1000
26R ポニーD級決勝
28-1R ポニーC級決勝B
28-2R ポニーC級決勝A
30-1R ポニーB級決勝B
30-2R ポニーB級決勝A
32R ポニーA級決勝
33R ばん馬重量決勝


ばん馬競走は6レース。1歳馬も草ばん馬に出てくる馬はそれなりのレースをしています。
これなら、1歳馬決勝大会の活躍も納得です。生まれて1年ちょっとの馬が、よくここまで…と関心します。


さて、よく見かける馬運車があってびっくり! 今年から帯広市内を回っている「馬車BAR」のムサシコマが来ていました。
マネージャーの永田剛さんによると「草ばん馬も十勝の馬文化だから、広く盛り上げたい」と参加したとのこと。
ばんえいの格好も、久しぶりでうれしい気がするのはばんえいファンだからかな。久しぶりに引いたそりはどんな感じだったのでしょう。
馬車BARのSNSを見ると騎手の鈴木御者は「コマはもう競馬を忘れてる。馬車の様にのんびり走る」と話していたそう。
来年も参加予定だそうです。いい気分転換になったかな?



A級では、オープン馬のシンザンボーイとカンシャノココロも出走していました。
現役馬も参加するのが草ばん馬の特徴。馬の気分転換や、ばんえいのルーツである草ばん馬を盛り上げる、という理由で出走します。検疫は草ばん馬に限り5日間なので、土曜に出走予定があっても、次週のレースにも間に合います。

シンザンボーイ

ほとんどのばん馬で最後に行われるのが、一番荷物の重い「高重量戦」です。「重量引き」ともいいます。
このレースに出て、勝った馬が一番強い馬、ということになります。
雨で軽馬場とはいえ、すごい重量ですね。



道具をつけるなどの作業は、参加者が自然に集まって作業を手伝います。

スタート! 手前はカンシャノココロです。シンザンボーイは出走しませんでした。
優勝したのは、草ばん馬の常連ブラックニセイ!!

左端がブラックニセイ

スピード勝負のポニーばん馬は11Rありました。旭山でも優勝したキングパワーがまた優勝!
キングパワー、8月27日の釧路輓馬大会でも優勝しました。強い!

手前がキングパワー

以上ばん馬のご紹介でした。

さて、草競馬は中標津や浜中など道東で盛んですが、今回は都合が付かず参加は十勝のみでした。
中標津と浦河で行われていた草競馬が中止になり、道内では鹿追と9月中旬に行われる別海の馬事競技大会のみ。
中でも珍しいのが、1人乗りの2輪馬車による「繋駕(けいが)速歩競走」。
繫駕は中央競馬や道営競馬で行われていたこともあります。フランスでは今でも人気だそうですね。

今回は音更からの出走だけとなりましたが、ほかにも中標津や浜中町で楽しんでいる方がいらっしゃいます。
繫駕の馬車はどうするのか聞いたところ、今回参加した方は、昔家で使っていたものを使い続けているそう。
以前道東の方に聞いたら、盛んな国から輸入しているそう。
「ニュージーランドは長く細い。フランスは太く短い」そうです。

レースでは「ポニー繫駕駈歩」もありました。繫駕は速歩だけだと思っていましたが、駈歩の繫駕もあるんですね。






午前最後のレースは「麦稈(ばっかん)ロール転がし競走」でした
夏に北海道を訪れると、放牧地にゴロンと牧草の塊がありますよね。お菓子のコロンみたいな。あれを「麦稈ロール」といいます。
こちらをかわいくラッピングしてごろごろと競走!!


レースが終わると、もちまきです。草ばん馬大会では何件か、締めくくりにもちまきをするところがあります。
私は「恐怖のもちまき」と呼んでます!なぜなら、大人も容赦なく子どもを押しのけてもちを拾うから(笑)
もちろんそんな方ばかりではないですが…笑

写真は昨年のもちまきです

北海道の草ばん馬も終盤に入ってきました。
ばん馬大会の情報は以下のページで紹介しています。ばんえい競馬と違う、でもはじまりの文化。近くでご覧になってみてはいかがでしょうか。
https://www.facebook.com/kusabanba/


9月1日は十勝で行う今年最後の草ばん馬、本別町のポニーばん馬大会です。
ウンカイを管理していた樋口さんがコースを作るなど尽力されていますので、ぜひ観戦して盛り上げてください!
「本別きらめきタウンフェスティバル」の一環で、食べ物も充実!!
今年は純烈と岡本真夜さんが来ます。すごいですよね…

取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年08月29日 16時30分06秒
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2019年08月22日
カテゴリ:牧場
7月18、19日に音更町のアグリアリーナ(十勝農協連家畜共進会場)で「第50回十勝総合畜産共進会」が行われました。牛と馬の部があり、同時に行われています。



(今年は雨だったので、晴れていた昨年の写真です。開会式と比較審査)

毎年6~7月に、市町村ごとで共進会が行われ、その上位馬が集まります。
とはいえ、出る馬が数頭程度と多くないので、純粋に上位が、というわけではないのが現状ですが…。

初日は、午前に測尺。体高、胸囲、管囲(脚)を計ります。



体高と管囲を測っているところ

午後からは個体審査。2歳雄、3歳以上(仔付)、1歳雌、1歳雄の順で、1頭ずつ審査を行います。
審査員の前で立ち、その後歩様を見せます。審査は、日本馬事協会の方が行います(十勝農協連の方もいました)。




1頭ずつ確認します




歩様は三角に引かれた線の上を歩きます。


これで1日目は終了。

2日目は比較審査。3本の線が引かれている会場に、2歳雄、3歳以上(仔付)、1歳雌、1歳雄に分かれ、出品馬が並びます。その名の通り比較しての審査。
最初は一番奥にずらり。ここでも、また担当者が審査します。そのほか、馬関係者からの厳しい視線が…!

左が3等の線。右が2等の線

馬を見に来られている関係者の方に、馬のどんなところを見るのか聞いてみると「バランス」という方が多かったです。
幅、深み(胸前=心臓の大きさ)、長さがあるか、自分の好みかどうか。良い馬といわれる「長腹短背」も良く聞きます。あと、顔や目ですね。
基本的なところはサラブレッドと似ているように思います。


仔馬もしっかりアピールしていますね

「2等を発表します」のアナウンスで、数頭番号が呼ばれ、一つ前の線まで移動します。
3等が決定した残りの馬たちは賞品をもらって馬房に戻ります。3等でも各地から選ばれた馬たちです。

2等が並び、またあらためて、厳しい審査のスタート。

1等は2頭が呼ばれます。2等は馬房へ。
そして2頭のうち上位の「1席」を決めるため、また審査。そして決定、講評が行われました。



各部門の1席と、血統、出品者です。


2歳雄
3201 イトサン(父カネサブラック 母金姫 出品者・帯広市(株)帯広有機 生産者・足寄町後藤有宏さん)
残念ながら2頭出品で1頭欠場のため、1等がすぐ決定しました。
ただ、2歳といえばレースに出ている年齢なのでそれは競馬が盛ん、ということにもなります。




3歳以上(仔付)
3309 ピュアリーモモ(父アサヒセンショウ 母レオナチャンプ 出品者・足寄町加藤信一さん 生産者・足寄町立川芳枝さん 当歳馬は雌、父カネサブラック)
講評でも「品がある」との評価の通り、美人さんですよね。
審査員の方は、母馬8、仔馬2の割合で馬を見る、ということをおっしゃっていました。



1歳雌
3101 栄姫(父ユネスコ ド テューレ 母ルックアップ 出品者と生産者・帯広市上見信一さん)
芦毛のこの子は純ペルシュロンです。ユネスコは家畜改良センター十勝牧場の種馬。
ペルシュロンというのは比較的晩成といわれるとおり成長が遅いですが、この馬は大きい!
講評では、品の良さ、体の柔らかみがある。前駆、中駆、後駆の印象がいい、ということ。
純ペルが選ばれるのは、なんだかうれしいです。



1歳雄
3307 毘沙門天(父カネサブラック 母釧路藤 出品者と生産者・本別町秋葉秀樹さん)
体高は高くないが、体長がありバランスもよく、特に中駆の充実がすばらしい、との評価でした。

そして、この4頭の中から最高位賞が決まります!

結果は……





3309、ピュアリーモモでした!!

周りからは大きな拍手が起こりました。
久々の繁殖牝馬の受賞だそう。非常に接戦だった、とのことでした。




出品者の加藤さんに賞状などが贈られます


記念撮影
おめでとうございます!!


今回審査を務めた日本馬事協会の山下さんに講評について伺いました。
一番見るのは「肢勢(しせい)」だそう。若馬の場合は繋ぎ(球節と蹄の間)も見ます。
くび、肩、お腹、尻回りなど、一つ一つのパーツの良さを見ていき、最終的にトータルバランスを見る、というのは「人のコンテストと同じ」と。
また、母馬は繁殖牝馬としての見方のほかに、子と一緒に走ることによって仔馬も鍛えられるから、母馬の運動能力も評価に入るそうです。

サラブレッドと同じように、品評会で上位だったからといっても、レースで結果を残せるとは言い切れません。
それでも、生産者、育成者の方が丁寧に馬を育ててきた成果は後々、その馬や子たちにつながっていくでしょう。
最高位や上位馬を取る方の顔ぶれをみても、活躍馬がも多く、馬に対するこだわりのある方ばかりです。

今年9月7、8日には、この十勝地区を含めた北海道の上位馬が集まる「第17回北海道総合畜産共進会2019」が同じくアグリアリーナで行われます。


馬の部が行われるのは4年に1度。昨年9月に行われる予定でしたが、北海道胆振東部地震の影響で中止となり、今年行われることになりました。
最近は2014、2018年なので冬季オリンピックがある年と重なっていると覚えるといいでしょう。
85頭が出品予定です。一般の方の見学も可能なので訪れてみてはいかがでしょうか。(馬の動きには気をつけてください)

取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年08月22日 22時35分16秒
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2019年07月31日
カテゴリ:牧場
帯広市の南に、競走馬の育成、馴致を行う「前進ファーム」があります。ここに名馬2頭が来ていると聞き、伺いました。





過去のばんブロに登場した2頭。ぱっと見て誰かわかりますか?
左が3月に引退したキサラキク。右はフクイズミです。現役時代最強牝馬だった芦毛2頭がそろい踏み。すごいですよね。
キサラキクは、インフィニティーを種付けするために十勝へやってきました。フクイズミはここ最近種付けをしても受胎しないので帯広畜大で診てもらったところ、子宮に筋腫があるため治療をしていたそうです。




前進ファームは、インフィニティーがいる村田畜産などの十勝管内の種牡馬牧場や帯広畜大が近いことや、場長の川副さんの技術が信頼されていることもあり、馬主が馬を預けていきます。今年、種付けに来た繁殖牝馬はほとんどが受胎して牧場に帰っていったそうですよ。

キサラキクは受胎しやすい体を作るためにちょっとダイエットしているそうで、以前よりスリムに。





フクイズミも排卵が来たそうです。




牧場に入ると、犬が元気にごあいさつ。11頭いるそうです。猫は6匹。子猫が生まれていました。牛3頭、羊1頭。






馬は36頭います。これら2頭のような繁殖牝馬、デビュー前の競走馬、ポニーなどさまざま。




この馬は「ジジ」、36歳。知り合いが草ばん馬に使っていた馬で、ここで余生を送っています。
面倒を見てくれ、と言われることも多いそうで「もう余生牧場だ」と笑う川副さん。
川副さんは馬の調教や馴致も行い、また、草ばん馬にも積極的に参加されているので練習用コースもあります。







ここ最近、競馬場や牧場では帯広畜大やサラブレッドの獣医師に診てもらう、という話を聞くようになりました。
これまでもばん馬を研究されてきた方はいましたが、サラブレッドにおける獣医学の発展を考えると、その技術の高さをばん馬に生かしてもらえるというのはとてもうれしいことです。
楽天競馬でも畜大と連携し、獣医畜産学の観点から、競走馬資源の確保や生産数増加にむけた取り組みを検討しています。
馬が病気になったり、急逝するたびに、ばん馬を専門的に研究してくれる施設がないかと、ずっと思っていました。引退後の寿命があまりに短くて、もどかしい思いでいました。ばん馬は体が大きいからサラブレッドとは治療も違う部分があるだろうし、競走馬の飼料も独特。今後、研究が進んでくれることを願っています。

2頭は最後の種付けで、受胎しているかどうかを確認次第、道南に帰るそう(2頭のいる牧場は比較的近くなんです)。

取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年07月31日 15時16分51秒
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2019年07月25日
カテゴリ:牧場
以前ばんブロで、音更町の「独立行政法人 家畜改良センター十勝牧場」に一昨年導入された、ペルシュロンとブルトンの種牡馬をご紹介しました。
https://plaza.rakuten.co.jp/baneiblog/diary/201901110000/
(農用馬は種雄馬ということが多いですが、わかりやすいのでここでは種牡馬と表記します)
同様に、昨年11月にフランスから導入された繁殖牝馬4頭が6月下旬、報道関係者向けに公開されました。日本馬事協会からの貸付を受けての導入となります。

十勝牧場には、導入された種牡馬は何頭かいるのですが繁殖牝馬は久しぶり。海外から、というだけではなく外部から入れるのも久々でした。
ブルトンは昭和39年にフランスから来た以来ということで半世紀ぶり。ペルシュロンは平成17年に上川から導入した以来。ペルは海外からとなると、大正か昭和初期ではないかとの話でした。
十勝牧場以外の農用馬の輸入数については、農水省の出している「馬関係資料」で調べられます。
農用馬関係、46ページに出ています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/sonota.html

以前もお知らせした通り、雑種強勢は進みすぎると影響が少なくなるので、たまに純血種の導入が必要です。
今回は、近年十勝牧場から貸し付けた種牡馬や、配布された繁殖牝馬を管理する牧場が、交配に苦慮しているということでの導入となりました。

導入した繁殖牝馬はブルトンとペルシュロンの純血種が2頭ずつ。
昨年8月にフランスの牧場で選び、検疫後10月末に日本に到着。また検疫を経て、11月に十勝牧場に到着しました。

■ブルトン
フランシーヌ4(フォー、4歳)と、子どもの嵐麗(らんれい、牡)
(父ATAO DE LA FORGE 母TEVENN)




嵐麗は1月生まれなのでかなり大きく、フリーダム。いろんなお母さんのところにちょっかいを出しにいってました(笑)




放牧地に帰るときもマイペース。正式な名前があるのに「太郎」というあだ名で(笑)、太郎、帰るよ!と言われてました。




エクリプス(5歳)
(父BALTAZAR DE KERHERVE 母UZANE)
美人さんですね。




■ペルシュロン
フィオナ ド ボー ソレイユ(4歳)
(父ARNAC DE ST AIGNAN 母VANILLE DU CAROI)




フェトリエール ダトゥ(4歳)と子どもの陣敬(じんけい、牡)
(父TOUKLEO DHORJAD 母TETRIERE DATOUT)




陣敬君は5月1日の令和初日生まれ!!
鹿毛のようですが、純ペル(純血ペルシュロン=芦毛か青毛)ですから、芦毛なんですよ。目元を見るとわかります。





途中から飽きて、その場で寝てました(笑)





エクリプス以外の3頭は妊娠した状態で到着し、フィオナの子は春に生まれましたが亡くなってしまったそう。
エクリプスにはブルトンのウルマ ドュ スーケン、フィオナにはペルのユネスコ ド テューレを種付けし、受胎しています。

蹴り癖がある馬がいるので気を付けて、との話でしたが誰もそんなそぶりは全く見せず、おとなしくかわいかった!!
「わたしを撮って~」とカメラに寄っていくフィオナ(笑)




言うことを聞いて、撮影となればぴっと立って。フランスでも大事に育てられてきたのでしょう、牧場の方も「そのことが伝わってくる」と話していました。馬名入り革無口も、フランスからつけてきたものだそう。取材中、ここでも愛されているのが伝わってきましたよ(^^)




詳しい血統は、日本馬事協会のデータベース「登録馬検索」で確認できます。データベースは2つあり、農用馬は「家畜改良データバンク」が網羅されているのでしばらくこちらを使っていましたが、最近は「馬関連団体情報」にも農用馬の登録が増えて見やすくなっています。
http://www.bajikyo.or.jp/index.php


さて、十勝牧場は種の改良が目的ということがあり、立ち入りが厳しく制限されています。
取材の時には渡されたつなぎを着ます。念のためヘルメット。そして馬オヤジのスタンダードファッション、白長靴!
暑い日だったのでちょっと辛かったなぁ。







十勝牧場は基本的に立ち入り禁止ですが、冬の馬追い時期の馬場と、展望台、入り口の白樺並木は見学可能です。
馬はもう放牧地に放されているので、見られたらいいな、と展望台まで向かってみました。
(放牧地の馬は、運が良ければ見られます)
途中、放牧地に馬がいっぱいいたー!!! この場所にいるの、初めて見たかも。みんな木陰で休んでて、見てて癒やされる…




近くに寄ってきますが、触ったりものを食べ物をあげたりは厳禁です。




奥に移動。




事務所の手前には馬魂碑があったので、手を合わせてきました。




今時期の白樺並木です。




取材/小久保友香






最終更新日  2019年07月31日 01時24分49秒
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2019年06月26日
カテゴリ:牧場
「草ばん馬」は、農林作業に携わる「おらが馬」の力比べとして行われたもので、ばんえい競馬のルーツといわれています。
今でも、道内や東北では、5~10月の1、2週に1度、草ばん馬が行われています。6月2日は十勝西部の清水町で「十勝清水旭山ばん馬競技大会」が行われました。

旭山ばん馬の主催者高村さんは、「十勝の草ばん馬を盛り上げたい」と2010年、自ら所有する牧場の横に重機でコースを作りました。
清水町にも大きな被害をもたらした2016年8月の台風10号では、ばん馬コースも全て豪雨で流されましたが、その後一から作り直して翌年も開催。
高村さんのような、ばん馬愛があふれる方のおかげで草ばん馬の歴史が続いています。



道内で行われている草ばん馬は10数カ所。200メートルで障害が2つ、というのはばんえい競馬とほぼ同じですが、主流は直線ではなくU字コースです。旭山もU字。
レースが終わったあとにソリを運ばなくていいこと、山を一つ作れば障害が2つできあがることなど、運営的に便利です。レースは善し悪しですが。

2障害から撮った写真。木の右側がスタートで「つ」の書き順のように進み、左側がゴールです

この日はばん馬とポニー合わせて18レースが行われました。1レースに道内の馬好きが飼う馬1~5頭が出走し、騎手は馬主自らや友人、高校生や女性も。この日は外国人もいました!相手が子どもでも容赦なくおじさんは追い込んできますよ~

ばん馬はほとんどが競馬場から来た馬。デビュー前の1歳馬もいるので、今からチェックして楽しめます。





他の大会では種牡馬や草ばん馬用の馬もいます。ばんえい競馬側も草ばん馬を盛り上げたいという思いがあるそうで、
競馬場から外に出た馬は7日間レースに出られない検疫も、草ばん馬の場合は5日間と短い特例が設けられています。
調教師さんも、馬主さんとのつながりがあるのでたまに姿を見かけますね。

草ばん馬の常連、ブラックニセイ



14レースがポニーでした。高齢でも飼いやすく、馬具やソリも小さくてすむことなどから増え、今ではポニーのみの大会も多く行われています。「そりゃもちろん大きい方がいいさ」という方もいらっしゃいますが。



ところで、「ポニー」ってどのような馬のことをいうかご存じですが? 血統、生まれ?実は体高が147センチ以下の馬をポニーと呼ぶのです。ただ、ばん馬では120センチ以下の馬がほとんどで、体高や年齢などでクラス分けがされています。引くのは30キロから300キロくらいかな。ミニチュアポニーのレースもあって、かわいいですよ!
最近では若い参加者も増えており、重量や馬名の管理など、システムがしっかりしつつあって頼もしいですね。

ポニーレースはスピードが見ものです!



しかしポニーといっても侮るなかれ。見た目はムキムキ、馬具もぴかぴかでばんえい競馬の馬に引けを取らない迫力(ちょっと大げさか)。
昔、「さんまのナンでもダービー」に出ていたポニーの「ナリタブラリアン」が、森安輝正騎手の調教でムキムキになって出てきたのを覚えている方もいらっしゃるでしょうか(かなり昔ですが…)。あんな感じです。

グレイシーは「ミニオレノココロだよ」と。真っ黒く筋肉質のかっこいい馬体、オレンジ色の馬具はオレノココロのようですね。





ポニー高重量戦を優勝したのはキングパワー(右)。馬主さんは30代の頃からばん馬をはじめ、今年50年!
左はダイヤ。



実況を担当するのは廹田(さくた)栄重アナウンサー。草ばん馬の半分は廹田さんの実況です。
全て手作りの大会なので、ゼッケン番号がわからなくなったり騎手が誰かわからなかったり、というのは日常茶飯事なのですが、
廹田さんがマイクを持ったままスタート地点に行って馬名を聞いたり、「騎手は○○さんだと思われます」とアナウンス。
廹田さんがいないとレース成り立たないです…(笑)

私たち夫婦は、草ばん馬が好きでできるだけ訪れるようにしています。
その魅力は馬の近さや迫力もありますが、個人的に好きなのは、人間らしさを感じられるところ、というのでしょうか…。
ねじり鉢巻きやほっかむりが似合う人たちが歩いていたり、熱くなってコースの中に入って人馬を応援したり。
殴り合いのケンカ…は、ここ最近はみんな高齢化して少なくなっちゃったなあ(笑)。
みんな馬が好きで、趣味を本気で楽しんでいるのがびんびん伝わってくるんです。

今年、道内の草ばん馬は16回予定されています(ポニーのみもあり)。
十勝管内は旭山のほか、7月13日(土)の鹿追町競ばん馬競技大会、9月1日の本別きらめきタウンフェスティバル(ポニー)の3つのみです。
鹿追は「競馬」と「ばん馬」を合わせた造語の「競ばん馬」。
今ではここと別海でしか行われていない、騎乗の草競馬も行われます。速歩、駈歩、繫駕、ドサンコによるレース(たまに親子の出場馬も!)など。
帯広から会場の鹿追町ライディングパークまでは車で1時間弱なので、ばんえい競馬の前にぜひ訪れてほしいな、と思います。

草ばん馬の情報は、以下のページで紹介していますので参考にしてください。
「ばん馬大会情報」
Facebook  ​https://www.facebook.com/kusabanba/
Twitter ​https://twitter.com/kusabanba
北海道の情報一覧 ​http://banbaphoto.blog.jp/archives/16223667.html

ちなみに、6月15日発行の、ばんえいのフリーマガジン「ポムレ」の連載コラム「小久保とこくぼ」のテーマも草ばん馬。帯広競馬場や場外発売所、郵送でも読めますのでぜひご覧ください。
7月にはグリーンチャンネルで、浅野靖典さんが森町の草ばん馬を訪れた番組「新・競馬ワンダラー4外伝 草ばん馬に焦がれて」が放映されます。




取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年07月25日 13時30分11秒
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2019年05月30日
カテゴリ:牧場
3月末に、引退したキサラキクに会いに行ってきました。
繁殖入りしたキサラキクがいるのは八雲町熊石地区。旧熊石町は日本海側にある漁業の盛んな町です。

今回牧場に行ったのは、海岸沿いをそり引いて運動していると聞いたから。昔の映像や絵で見ていて、憧れの風景だったのです。種付け後は海岸で運動をすることはないと聞き、帯広から5時間ほどかけて道南へ向かいました。

国道5号線を南下して、八雲町の市街地から国道277号で太平洋側から日本海側へ。突き当たりとなる国道229号を南下してすぐ、道路沿いに牧場があります。通るたびにいつも馬の存在が気になっていた場所が、キサラキクのいる大竹武さんの牧場でした。
馬主さんとの縁で、こちらに繁殖入りすることになったそうです。大竹さんの牧場には繁殖牝馬は4頭。生まれたばかりの仔馬もいました。

午前8時ころ大竹さんの牧場に行くと、海岸には50人ほどの釣り人が!今はサクラマスの時期だそうで、ある日は「馬小屋近くが釣れる」と目印にされたこともあったとか。


引退式以来のキサラキク。すぐそばにいるのが不思議です。

キサラキクは馬運車に乗り、海沿い2~3キロ走って調教場所まで向かいます。
夫が「浦河の育成牧場がBTCまで行くみたい」と。そう考えると、なんかかっこいいです(笑)。


海岸沿いに置かれたそりも、通るたびに気になっていました

草ばん馬のスタートゲートのような棒があり、そこでそりをつけて、出発です。



片道1キロ以上はあるでしょうか、キサラキクはその先の小川の手前まで、軽々と進んでいきます。







釣り人は慣れたもので、後ろを歩く馬も気にせず。ぜいたくですね。逆に、釣りざおがムチに見えて驚く馬もいたそうです。



私も撮影のために砂浜を歩きましたが、脚を取られて疲れる…。まさに、重馬場です。
なので、できるだけ海に近い濡れた砂浜を歩きます。軽馬場と同じしめった馬場だと歩きやすい。
これが、雨が降るとタイムが速くなる理由ですね。


運動は2往復ほど。わざと海水に入って脚元を消毒し、冷やします。



帰りには、横を流れる川(真水)で脚を洗います。



自然とうまく共生しているのですね。

終わって一休み
海岸調教は今でも熊石のほか、年明けに江差町で若馬の調教を行うことがあるそうです。


この時はキサラキクの最初の結婚相手を誰にしようか悩んでいたのですが、インフィニティーに決まったようです。同厩舎の先輩ですね。楽しみです。
ちょうど今十勝に嫁入りしているようですよ。種付けを終えたら道南に帰ります。


熊石から南に約20キロのところには、以前訪れたフクイズミがいる牧場があります。



今年はクインフェスタもやってきました!



センゴクイチと3頭でのんびりと過ごしています。
そろそろ出産というクインフェスタ。



心配してセンゴクイチがのぞいているのかと思いきや…



ご飯を横取りしているだけでした(笑)。



取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年05月31日 00時06分46秒
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2019年04月25日
カテゴリ:牧場
2月、帯広市のばんえい牧場十勝で、種牡馬になる馬たちの検査が行われました。
誰でも登録すれば種牡馬になれるわけではありません。何度も検査を行って認められてはじめて、種牡馬となれるのです。
(農用馬は「種雄馬」と呼ぶことが多いですが、競馬ファンの方には「種牡馬」の方がなじみがあると思いますので、文中も種牡馬と表記します)
この日は引退したばかりのジェイワンの検査が行われました。
楽天ブログが一定の単語を掲載するとアップできないため、言葉を換えています。家畜について詳しい方は違和感があるかもしれませんがご了承ください。



牡馬は、牝馬を見るとすぐに種付けできるものだと思っていましたが、そんなことはないそうです。
実は、前日の検査がうまくいかずにこの日は2日目でした。「3、4日かかる馬いるよ」とのこと。そのまま種牡馬になれない馬もいるそうです。
サラブレッドの方が繊細なのでさらに大変だとか。物音一つでやる気がなくなることもあるそうで、かなり気を遣うそうです。
こんなに大変だったとは…。

誘発するための牝馬のことを「台馬(だいば)」といいます。妊娠していない馬で、できれば発情の来ている馬を選ぶとか。
「牡馬は発情している馬がわかる」といいます。粘液の状態などでわかるそうで、ウンカイは発情が来ていないとわかると種付けを行わなかったとか。無駄な労力は使わないのですね。



さて、牝馬の背中に乗ろうとする(乗駕といいます)ジェイワンですが、周りの人が「まだまだ」とじらして引っ張ります。
体力を消耗しないよう、種付けができる状態になるぎりぎりまで待っているのだとか。


準備が整ったのを見計らい、3人がかりでお尻を押し込みます。野生に戻っている牡馬の後ろに立つ、命懸けの作業ですね。
牝馬の方が背が高かったので、畳を置いて少し高くしていました。採取するには、人工膣と呼ばれる筒状の器具を用意します。



さて、何度か試しますが、なかなかうまくいきません。ギャラリーが多くてごめんね…。
人も疲れてくると、「お前が見本見せてやれ」とかいう冗談も飛び交います(笑)。
「頑張れ!」「もう少しだ!」「そのまま!」 見ている方も力が入り、なんとか成功して欲しいと胸が熱くなります。

やっと液を採取できました。第一関門を突破。すぐに、この時来ていた獣医師が、顕微鏡の元へ走ります。






スライドに液を載せて、運動性を見ます。「いっぱいいますね。元気です」とのこと。良かった!
見せてもらったら、小さな微生物がうようよと元気いっぱいに動いていました。まずは一安心。

今回の検査は結果の一つとしてまとめます。その後、大きな顕微鏡であらためて確認し、量や臭いや色、数、ph値など8つの項目をチェックします。
それから家畜保健所が種畜検査(馬体の確認)をし、伝染病がないことを確認し、検査の表とともに提出して、ようやく種牡馬として認められるそうです。
こんなに長い道のりだったとは…。

さて、この日はもう1頭、他地区で種牡馬入りを予定している馬の検査もありました。
ぶーぶー言いながら牝馬に向かっています。さぞかし興奮しているのかと思いきや、ちょっと離れてうろうろ。
「昨日蹴られたから、怖がっている」とのこと。ちょっとかわいそうですね。頑張れ!
でも結局、うまくはいきませんでした…。

種牡馬も慣れると、すぐに仕事を理解するものですか、と獣医師さんに聞くと「年を取ると好き嫌いが出てくるのがいるよ。若いのがいいとか、栗毛がいいとか」。それも困ったものです(笑)。

この日は2日目、と書きましたが実は1日目ですんなりと検査を終わらせていたのが、今年のばんえい記念で引退したフジダイビクトリーでした。
「種付けの上手な馬」はなんとなく、活躍する子を出しそうなイメージがありますよね。いい子を残してほしいです。





帯広競馬場でも検査は春頃に行われています。帯広は車通りの多い場所で行うことになるから、気が散りますよね。
「旭川ならいいんだけどな~」と牧場の方。周りを森に囲まれた旭川競馬場なら、静かな環境で検査ができていたのでしょう。

ばん馬の生産頭数増加のために、大きな期待を寄せられている種牡馬と繁殖牝馬たち。
みんな長く健康に過ごして、春の繁殖シーズンを乗り越えてほしいです。



取材/小久保友香、小久保巌義






最終更新日  2019年04月26日 14時32分23秒
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