ばんば牧場便り【 Vol.78 】帯広家畜共進会
6月21日、帯広市八千代公共育成牧場にある共進会場で、帯広地区の家畜共進会が行われました。八千代牧場は乳牛をメインに馬も放牧している牧場で、レストランやチーズ、ソーセージ作り体験もできる施設を備えています。この日は年に1度の「八千代牧場まつり」。周知のためにと帯広はいつも八千代牧場まつりに合わせて開催しています。なかなか見ることのない共進会、ありがたいですね。昨年は感染症が競馬場で発生したために中止となり2年ぶりの開催です。今時期は各地で共進会が行われる時期。十勝では足寄から始まり、浦幌、本別で行われました。ここ数年は感染症の影響で久しぶりの場所もあったようです。馬の生産が減り、共進会も少なくなる中、復活はとてもうれしく思います。7月10日には上位馬が集まり、音更町で「十勝地区総合家畜共進会」が開かれます。ばんえい十勝のブースもありました。1歳雄雌、3歳以上(子なし)の3部12頭(1頭欠場)で出品がありました。2歳雌、3歳以上子付には出品がありませんでした。(共進会では牡馬、牝馬をオス、メスというので合わせます)1頭ずつ馬を立たせ、歩かせる個体審査と、部門ごとに馬を並べる比較審査があります。1部、1歳雄は2頭が出品され、2頭とも「発育は良好」と褒められていましたが、1等は蘭平(父ニホンイチ、母シラン)でした。後躯の幅が評価されていました。母は未出走で初めて見る名前。「シラン、シランです…」とだじゃれを含みつつ出品された帯広有機さんに聞くと、母は共進会の常連のマンテン。マンテンって2代母がスマイルカラーで、スマイルカナの祖母。スマイルカナが重賞を勝った時、「スマイルフェイスからの歴史ある血統の馬が勝ちうれしい」というコメントをいただきました。同じ系統だったとは!共進会でも歴史をつないでいたのですね。スマイルカナも、十勝管内でお母さんになったと聞きました。1歳雄の比較審査審査員は2人。十勝農協連と十勝牧場の担当者が審査員です。2部の1歳雌は6頭が出品!なかなか元気な娘だらけでした(笑)全道共進会の常連、ウィナーサラの子もいました。産駒2歳のマオノエトワールがすでに2勝を挙げるなど活躍しています。父がスーパータイトルで全妹の瑠名も素晴らしかった…!2等1席でわずかに1等に及びませんでしたが、深みや幅は1等をしのぐとの評価。迫力を感じました。ヒメミヤやアサヒクイーンなど競馬場で走っていた馬の子やトワイチロ、サッコの母ユングフラウの娘もいます。2011年生まれ、共進会に出す子をまだ出産しているのは素晴らしいです。父ヤマトジャパン、母ユングフラウの子上見牧場の純ペルシュロンが十勝の共進会の見どころだと思います。母ホワイトマンカツ、父徒作で2等2席。帯広畜産大の学生が協力している姿も、とてもいいですね。1等は西村正順さん生産、出品の明二十五(めいにじゅうご)でした。父ヤマトジャパン、母エフノメイ。西村さんの出品馬は、上品そうな美しい栗毛の馬が多くていつもほれぼれ…バランスがとれて歩様が良いという評価でした。「若雌らしさがある」というコメントに、惹かれる理由はそれなんだ、と納得!素晴らしい馬ばかりでしたが、当日の体調、状況で順位が下がってしまった馬もいました。十勝の共進会で逆転してくる馬も多そうです。ちなみに、ここのつなぎ場は頭が奥なので、お尻が並ぶ…笑第5部は4頭出品され1頭欠場でした。上見さんの純ペル、サクラチャンもいました!!そして昨年のオークス5着など活躍したウンカイマジックも。そばに立つと馬体の張りがすごい…まだまだ現役でいけそうな迫力です。深さ、幅は群を抜いていたとのコメントでした。1等はマンカイでした。こちらも母マンテン。どうしても大きなウンカイマジックに目を奪われがちですが、体のバランスが優れ、前駆、胸、後躯の充実、歩様のバランスが取れていると絶賛されていました。その後、各部の1等が並んでグランドチャンピオンを選出します。バナーや賞品結果は…501、マンカイでした!おめでとうございます!!リザーブチャンピオンは明二十五でした。私は共進会が結構好きで行くようにしています。代々受け継がれた基本的な馬の見方を知るというのは勉強になります。この日は島津騎手の1500勝セレモニーがあってすぐに帰ったため、まつりは寄らずに帰ってしまいました…取材/小久保友香・小久保巌義