bannomae人生の中で2度とお目にかかりたくないおチープジュース、皆様｢コーヒースカッシュ｣の存在をご存知にございますか？どげなフレーバーかと申しますと、

コーヒー牛乳
+
ドンパッチ

ってな感じでお口の中で暴れまわり、その後は不快感を伴なったりもする極悪な毒汁にございました。ところが悟空･悟天･とらちゃんのママさんから頂戴した掲示板の書き込みに、

＞ねじりビンに入っていなかった？美味しかった記憶があるんだけど･･･（中学生の時飲んだような･･･?）「ツイスト」だったような・・・(関西方面だけ？)

(4月12日16時12分)

なる衝撃の事実が明らかに…。ひょっとしてbannomaeの飲んだモノはパチモンだったのかぁ。それじゃ悪の枢軸ならぬ毒汁販売メーカーは何処かいなと、コンビニに並んでいた事もあるこの商品、でしたらまずこの方と朝はまんじゅう屋･お昼はコンビニにお勤めのたけざえもんさんにお伺いしましたところ、

＞そうそう先日のコーヒースカッシュ、ネスレさんで販売していたらしいですよ～。

(4月16日11時1分)

なんとインスタントコーヒーとチョコレートで有名な｢ネスレ｣で販売しておったとは…。さっそく彼のホムペへジャンプし｢コーヒースカッシュ｣の存在を探しますが、やはり触れられたくない歴史なのか1文字たりとも掲載されておりませなんだ。このままでは納得いきませぬゆえ、チョイと調べてみる事にいたします。

　最強のサーチエンジン、最近は特許権の侵害で訴えられている｢Google｣にて検索いたしますと、

コーヒースカッシュ…127件
炭酸コーヒー…260件
(2002年4月17日現在)

と結構な数か引っかかります。何やら歴史を紐解きますとこの毒汁、暗雲立ち込める昭和14年(1939年)頃から存在しているらしく喫茶店の定番メニューでもあったとか。当時の日本国民にあげな刺激物を飲ませ、一気呵成に戦争一色へと進ませる国家指導が背景にあったのかどうかは定かにございませんが、あの食糧難な時代に彗星が如く現れた｢コーヒースカッシュ｣、お味は今以上に、

おぉ、
ふぁんたすてぃっくゥゥゥ!!

だったのでしょうか。あの個性的なお味が原因で｢鬼畜米英｣などと国民意識が動いたなんて事でしたら笑えるんですが、流石にそげな事はないでしょうなぁ。

　つまらん事はさて置き、｢コーヒースカッシュ｣あるいは｢炭酸コーヒー｣を販売したメーカーをリストアップしてみますと、

ネスレ日本
キーコーヒー
UCC上島コーヒー
アートコーヒー
ペフシコ･インク
山崎製パン
武田薬品
(敬称略)

コーヒーメーカーは当然の如く名を連ね、何故か製薬メーカーも｢こんにちは!!｣というラインナップ。bannomaeが飲んだモノも｢山崎製パン｣さんより発売されたビン入りバージョンのモノと判明いたしました。それでは他のメーカーのモンは如何なモンとwebにアップされている感想をまとめてみますと、

●絶対まずいと思いながら、好奇心に負けてボタンを押してしまったのです。結果はまずかったです。超激まずです。二口ほど無理して飲んで、後悔して捨てました。
●10年位前に一回だけ飲んだことがあります。味ははっきりいってまずい。一缶飲むのがつらかったと思います。
●当時缶ジュース1本250ml入りで100円だったので、50円のこれはひときわ目を引く物があった。みかん出荷帰りに叔父と飲んだのだが、二人とも見事に一口飲んで吐き捨てた。
●ブラックコーヒーの苦み(砂糖･ミルクは入ってない)が、炭酸と共に口の中ではじけるあの苦痛!!ズギャンズギャン!!生き地獄とはこのことかと思えるような350ミリリットル缶!!半分も飲めないジュースと巡り会ったのは初めてだった。って言うか、会いたくなかった。
●一口飲んでみると意外といけないこともない。しかしそう思ったのも束の間、三口めほどで気分が悪くなり、半分ほど飲んだところで胸焼けがしてきてとうてい飲めたものではなくなり、残りは捨てるはめと相成った。

と心温まるメッセージばかりで、悟空･悟天･とらちゃんのママさんのお飲みになったナイスなお味に中々出会うことができません。

　バブル経済が崩壊すると弾けた｢炭酸コーヒー｣もリリースされなくなりますが、歴史は繰り返すと申しましょうかにわかに復活の兆しが見えてまいりました。1998年には｢キーコーヒー｣さんよりお中元ギフトセットとして、

コーヒーをベースにした新感覚の微炭酸飲料の詰合せ
コーヒー入り炭酸飲料ギフト(ＫＬＳ)
(3種類27本入り希望小売価格：3，000円税別)

なるものが登場したり、2001年にはエヴァコーヒーでお世話になった｢UCC上島コーヒー｣さんより、

コーヒーコーラ
Cafe LA SHOWER

が飲みきり易い195mlと微妙な量のボトルに入ってリリースされます。何でも『欧米では、コーヒー入り炭酸飲料が若者の間で、メジャーで人気の高い炭酸飲料として注目されています』と恐ろしい事実を背景に販売されましたが、お味は以前リリースした｢コーヒースカッシュ｣と変わらぬ毒汁ぶりと聞き及んでおります。

　そして知的所有権が幅を利かす昨今、この｢コーヒースカッシュ｣で、

従来はコーヒー飲料水はそのまま飲む以外なかったが、炭酸(水)を入れることによってよりかわった味をたのしめる

なる特許出願をした漢気溢れる御仁もおりまして、自動販売機やコンビニに｢コーヒースカッシュ｣が並ぶ日も近いのではないかと思わせる加熱ぶりにございます。

　ひょっとして｢ネスレ｣さんでも出すんかいなと、

お世話になります。
かなり昔の商品で申し訳ございません。｢コーヒースカッシュ｣というものを出されていたと思うのですが、今後ネスレさんでは｢コーヒースカッシュ｣を新たに発売されたり、コーヒーを新しい感覚で味わえるような清涼飲料水の発売などございますか？
お忙しいと存じますが、ご回答よろしくお願い申し上げます。

と馬鹿げた期待に満ちた質問メールにてエールを送りましたところ、

bannomae様

ネスレジャパングループ お客様相談室でございます。
メールをいただきありがとうございました。
また、お返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
日頃は、ネスレ製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。

お問い合わせの件、関係部署に確認いたしましたが、今のところ、新しいタイプのコーヒー飲料、または、清涼飲料水は予定がないようです。

簡単ではございますが、返事とさせていただきます。

ネスレは日頃から、皆様のお声を大切な資料とし、より多くの皆様に満足いただける製品・企画づくりの参考とさせていただいております。今後とも、ご質問・ご提案など、お気軽にメールくださいますようお待ち申し上げます。

お問い合わせをいただきありがとうございました。
今後とも当社製品をご愛用いただきますようよろしくお願いいたします。

とまっことご丁寧な回答を頂戴いたしましたが、もうあの黒の歴史を繰り返すご予定は無いという悲しい内容にございました。でも気が変わったら出してくれますようなぁ｢ネスレ｣さん!!

　結局、今回の調査でグッドテイストな｢コーヒースカッシュ｣にお会いする事は出来ませんでした。美味しい｢コーヒースカッシュ｣を提供している場所をご存知の方、是非ご一報を!!

本日の浪費0円+無ければ作るか!?也