チェンライ便り

2006/10/29(日)21:37

「ナマ」;魚とり、リターン・マッチ

日記(351)

   先週の土曜日のリターン・マッチということで、「ナマ」まで、魚とりに出かけた。結果は、やはり惨敗。1週間で、水位が2m近く下がり、散々、捕り尽くされてしまって、魚があまりいなくなってしまったのかもしれない。  ところで、「ナマ」というのは、チェンセン平野の中央北部辺りの湿地帯の地名だとばかり思い込んでいたが、実は、「ナム・マ(マ川)」を詰まって「ナマ」といわれているのだということが、はじめてわかった。 「マ」のようにつまった言い方をする地名は、ミャンマー由来の地名らしい。この地が、ビルマ族の属領だったころの名残の名前のように思われる。  「ナム・マ(マ川)」は、「ドイトゥン」あたりが水源になっていて、チェンセン平野の北東部に小高く見える「サゴウ山(ドイ・サゴー)」の西あたりから北上し、ミャンマーとの国境になっている「サイ川(メーサイ)」に流れ込んでいる「メコン」の支流のそのまた支流になる。  「ナマ」の流域は、平野の中でも、もっとも低地にあたり、増水期には、あたりは一帯が沼のようになってしまい、水が引くのも最後になる。かつては、「メコン」の遊水池のような湖だった可能性も考えられる。  「マ川」の水位は、「メコン」の水位にも依存しているようで、「メコン」の上流一帯の雨期が終わり、「メコン」が減水するにつれ徐々に水が引いていくようである。例年、魚とりの好機は、10月下旬から11月初旬にあたるが、小さな川のため、本当の好機は、わずか1週間足らずということになるようである。  今日もまだ、地元の「漁師」たちも大勢来ていたが、漁は多くなさそうだった。もう、終わりに近いのだろうと思われた。  「ナマ」の流域一帯には、ススキの穂が銀色になびいていて、すっかり、「秋」の気配である。  娘が、魚とりの弁当に、シャケのおにぎりを作った。 だんだん、何でもできるようになってきて、頼もしい限りである。 魚は捕れなかったが、美味しいおにぎりが食べられただけでも、幸せである。

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