制服の寸法取り
新入生用の制服、靴などの寸法取りのため、ケイ登校。 義姉の退院を予想して、ピックアップで出かける。10時過ぎと、遅めの到着であったため、新入生の長い列が出来ていて、すべてが終わるまで、2時間以上。暑いさなかで、待ちくたびれ。 その間に、姪「ノイ」から、義姉退院の連絡。 帰り道、給油。「SHELL」の新重油は、エンジン内のクリーニングのための薬品(?)が混入してあるらしい。たまたまシェルで給油した前回、目に見えて調子がいいので、わざわざ、シェルのスタンドに立ち寄る。 午後3時をまわったころ、雷雨。ほんの数分だったが、かなり大粒の雨。庭の草花への潅水程度には降ったかもしれない。 昨日、向かいの娘「ジン」のところに、「嫁もらい」が来て、話し合いが行われた。まだ、17,8歳で、ケイが入学することになっている職業学校の、今年3年生。「出来ちゃった交際」らしい。「ジン」は、2年生になった去年の5月から、チェンライ市内の女学生専用のアパート住まいをしていたが、親元を離れて気が緩んだ(?)ようだ。去年の今頃は、同級生の何人かが、結婚や妊娠を理由に退学して行った話を他人事のように話していたのに。 相手の若者は、この村の前の「プーヤー・バーン(ポロン:村長)」、「ポロン・チュム」の甥、「ジン」とは、小中学校通して同級生。現在は、チェンライの商業学校へ通っているらしい。 話し合いは、「1バーツ、10、000バーツ」でまとま理想だとのこと。前のバーツは、金製品、後のバーツは、現金。要するに「結納金」野様なもの。「ジン」の価格(?)相場からすると、破格の安さである。両親としては、最低でも「5バーツ、50、000バーツ」を主張したらしいが、なにしろ相手の家に、そんなゆとりはまったくないばかりか、「ジン」の方がぞっこんらしく、話がこじれると変なことにもなりかねないために、妥協せざるを得ないのだそうだ。 まだ、結婚式の日取りなど、最終結論にはいたっていないらしい。「ジン」の両親としては、「出来ちゃった」以上、出来るだけ早く式を挙げさせたいようで、「ドゥアン8(5月)」にはと考えているが、相手側は、金がないことと、学生でもあることから「ドゥアン12(9月)」頃にと、折り合いがついていないらしい。 今回のこともあるが、北タイの人たちの「結婚」に対する考え方は、日本のそれとは、随分異なるような気がする。 一言で言えば、大人たちのそれも、「安易」の一語につきる。「成り行きまかせ」にも近いように思う。 すぐ近所には、この5月には出産予定の、ケイと同い年(15歳)の女の子がいる。ずっと以前から、相手の若者と一緒に、その両親と同居している。まだ、結婚式もしていない。 「エイズ」のこともあって、若者の女遊びをするチャンスがなくなったせか、結婚年齢が、極端に若くなったようだ。 「幼い」うちに結婚しても、末永く添い遂げられるのであれば、それもいいかもしれないが、子供ができて、その成長前に「離婚」というケースが非常に多い。 ケイの同じクラスでも、実の両親と同居し、育てられている子供は、半分程度しかいない。もしかすると、半分以下かもしれない。 まだ幼さの残る若者たちが、「酒」、「タバコ」、「薬」など、汚染されていく事情は、こんなことも理由のうちに入るのでは・・・。