[カテゴリ未分類]の記事一覧 | どきどき高齢出産！　晩★産★歓★

５歳児が気に入ったキャッツ

５歳半の幼稚園児プッチーの、このところのお気に入りは、ミュージカルの名作、キャッツのＤＶＤ。ここ２週間で、もう３回は見たでしょうか。最近では画面を見ながらいっしょに歌い踊るほどのお気に入りぶり。彼女によると、若くてかわいい猫の女の子たちは、みんなプッチーで、主役クラスの元グラマー描グリザベラはママなのだそうです。だから、若猫ちゃんたちが歌い踊るナンバーは、プッチーがいっしょに歌い踊り、グリザベラが出てくると、「はい、ママの番」まあ、わたしは名曲「メモリー」が歌わせてもらえるので、それでよしといたします。【DVD】キャッツ　スペシャル・エディション／ジョン・ミルズわたしはまだ、舞台のキャッツを見たことがないのですが、このジョン・ミルズのフィルムはカメラワークがすばらしく、見ごたえがあります。単に舞台で演じられているミュージカルをフィルム化したのではなく、きちんと映画用に専用のスタジオで演じられているので、ロングで見たいところと、アップで見たいところが、きっちりと構成されています。キャストも、わたしは詳しくはないのですが、キャラクターにあった最高水準のダンサー＆シンガーが選ばれている感があります。これなら、すみっこのほうの席で舞台を見るよりもＤＶＤを見たほうが、数段いいですね。

末っ子プリンチー　１歳の誕生日

今日は、プリンチーのはじめてのお誕生日。夕べ寝る前にダーリンと、すやすや眠るプリンチーの寝顔をみながら、「１年前のいまごろはまだおなかの中にいたんだよねー」などと感慨深く思い出してみたりしました。１２時過ぎたところで、二人でハッピーバースデイの歌をうたってみたりしましたが、「厳密にはこの時間にはまだ、生まれてなかったんだよねー」と、またしみじみと１年前を思い出してみたりしました。朝おきてから、キッチンでみんなでまたハッピー・バースデーの歌をうたって、パパがきのう買ってきたプリンチーへのプレゼントを贈呈。金曜日なので、共働き家庭の我が家ですから、プリンチーはいつものように保育園へ。きのうの夜に焼いておいたバナナマフィンと、ハリボのグミを持参して、保育園での誕生日パーティのメインディッシュにしていただきました。夕方からは、おねえちゃんもおにいちゃんも大集合して、みんなでお祝い。特別なことはできませんでしたが、それなりにいいお誕生日だったかな。

ある高齢出産の記録 in ドイツ　その２

やっぱりわたしには、慣れ親しんだ分娩台がベストなのだわ、と心を決めて、もうここからは一筋に、わきめもふらず、娩出期にむかうのみ。点滴の量も最初は１分ごとに２ｍｌから初めて、４ｍｌ、６ｍｌ、・・・と少しずつ量がふやされていき、分娩いすとのごたごたがすんだ時点では12ｍｌまで増やされていましたか。12時少し前でした。このころですでに、陣痛の波はかなり激しく、一人で呼吸法をするよりも、ダーリンをまきこんでいっしょに呼吸してもらったほうが少し楽なような気がしましたので、つきそいの最初から、なにかと冗談をいって笑わせようとするダーリンでしたが、陣痛が始まると、「ほれ、呼吸法！」とうながして、いっしょにやってもらいました。出産準備教室の成果があって、ダーリン、なかなか呼吸法も上手です。で、そのあとの記憶はわたし自身としてはかなりもうろうとしてくるのですが、冷静な観察者であったダーリンのビデオカメラによる記録によると、12時過ぎからいままでは無言で痛みに堪えていたわたくしも、いよいよそれではおさまらなくなり、痛みを声に出して訴えるように。わたし本人としても、いよいよクライマックスに近づき、ベビーが出てくる力を内側から感じたころから、「ベビーが押してるー！」と、かなりの大声で訴えたことを覚えております。　その声を聞いて、あわてていきみの体制に入った助産婦さんと、病院詰めの女医さん（わたしのかかりつけの先生は、点滴が始まったころに一度様子を見に来てくれましたが、ご自身の診療所での都合もあり、結局お産には立ち会っていただけませんでした）。お二人が分娩台の、わたしの足元の左右にかまえて、いよいよ娩出の体制に。ダーリンは、陣痛にあわせて、わたしの頭および上半身を、彼の腕で前方にささえるように指示されます。でね、ここからがけっこう手間取ってしまったのです。結果的には、ベビーが4100グラムと大きかったのでその分大変だったのだ、と今になってわかりますが、いきんでいる最中は自分自身としても、前回のプッチー（3300グラム）のときと比べて、どうもうまくないなあ、と感じておりました。ひとつには、いきみ方の問題。出産準備教室では、胎児に十分な酸素がいきわたるように、息をはきながらのいきみ方を習っておりましたのですが、実際の現場の助産婦さんと女医さんは、息をとめて、その分しっかり長くいきめと言うのであります。趣味でやっている声楽のレッスンの際にも感じていたのですが、どうもわたしは息継ぎが長くない。水泳がきらいな理由もここにあるのかもしれませんが、いくら吐く息を長くもたせようとしても、なかなか長くならないのです。ダーリンも、「教室で習ったのとちがうー」と言ってくれました（わたしはもうあまり、余計なことを言っている余裕はありませんでした）が、息を吐きながらでは、やはりどうもはかばかしくないので、やっぱりここはひとつ、現場の指示に従うほうがよかろうと思いました。あとひとつは、いきみの方向ですね。いきんだ本人としても、どうもいまひとつ方向が定まらなかった、という反省がありますが、助産婦さんと女医さん、娩出体制にかまえたおふたりが、「もう頭が見えてますよ！」「こっち、こっち、こっちにむかっていきんで！」と、わたしの膣口を押さえておっしゃるのですが、そう言われてもなかなかうまくいかなくて・・・。ダーリンの記録によると、この娩出期が約30分間。陣痛の回数にすると、10回ほどはあったのでしょうか。もう最後は、会陰保護もなんのその、とにかくもうこのやっかいなつっかえるものを出してしまいたい、という思いひとつで、渾身の力をこめて、うおおおおー！！！　という感じでいきみましたらば、やれうれしや、ようやくずぼっと頭が抜け出ました。あとは、頭の次に幅の広い肩が出れば、もうつるつるん、と全身が流れるように出てきました。はああ。ここでまた、冷静な観察者たるダーリンの言を借りれば、「プッチーのときに比べて、どっしりとしていた」そうで、やはりこのベビーちゃん、大きかったんですねー。生まれたての、まだへその緒もついている赤ん坊を、助産婦さんがさささっとタオルで拭いてくれまして、さっそく胸の上にのせてもらいます。そこで、いままで傍観者の立場だったダーリンに、スポットライトがあたります。そうです、へその緒をダーリンが切るのです。日本では医療行為にあたるということで、おとうさんが切ることはないようですが、ドイツでは当たり前のように、ほやほや新米パパに、はいっとばかりにはさみが手渡され、パパ本人は、「ええっ？」なんて思っているうちに、へその緒にはさみを入れる・・・、ということになっているようです。ダーリンの場合は、今回で2度目ですから、ある程度心の準備もできていたようですが、やっぱり1回目のプッチーのときは、とまどい半分だったようですよ。わたしの胸の上にのせられたベビーは、予定日を5日過ぎていたこともあり、ほとんど体脂も残っておらず、ばら色で元気そう。さっそくなぜなぜ。そうこうしているうちに後産も出て、ベビーも服をきせてもらったところで、初おっぱい。あとは2時間ほど産後の様子を見ていればよいだけとなりましたが。ここでも、またちょっと問題が発生。出血がなかなかとまらなかったのです。産後30分ほどたったところで一度、助産婦さんが様子をみてくれたのですが、その時点でまだ結構な量の出血があり、それを全部出しましょうということで、おなかをぎゅうぎゅう押されますと、あらびっくり、わたしは直接目にはしませんでしたが、それでも感覚としてはバケツいっぱいぐらいあったのでは？　と思われるほどの量が排出されたような。そこで、子宮を収縮させる作用があるということで、陣痛促進剤の点滴がふたたび入れられました。わたし自身は、ぐったりとはしていましたが、おなかがすいていたし、お昼ごはんもすでに陣痛室に届いていたので、食べたかったのですが、「もしなにかあって、緊急に麻酔をかけないといけなくなった場合に困るから」とのことで、なかなか食べさせてもらえません。ようやく通常よりも1時間長く陣痛室にとどまってから、ようやく危機は脱した（？）ようで、一般病室に行くことができました。（そして、すっかりさめたスパゲティを食べることもできました）ダーリンにとっては、出産までよりも、この出産後の時間がけっこう堪えたようでした。でもまあ、終わりよければすべてよし。わたしとしても、お産のプログラムをひととおり体験できて、満足です。

ある高齢出産の記録　in ドイツ　その１

2006年11月9日。かかりつけの婦人科の先生、ドクター・ヘップの指示通り、朝8時にダーリンとともに産院へ。ミュンヘンのイギリス庭園の隣に建つ婦人科専門病院、ガイゼンホーファー・クリニックは、わたしが1991年に長女を産んで以来のおつきあい。もともとは貴族の方のお屋敷だったという建物も、歴史を感じさせますし、職員の方たちもきびきびと働いていて感じがいいのです。さらに、お食事がおいしいのも、気に入っている理由のひとつ。わたしが紹介して、ここで赤ちゃんを産んだお友達も、みな満足しています。年間出産件数だけみても、2000件以上ということで、ドイツ国内でも屈指の水準ですし、アラブのお金持ちも定期的に検診を受けに来るというウワサがあるほど、緊急の際の設備も整った婦人科病院で、出産入院に際しても、緊急時対応のできる小児科病棟もあるので安心です。さて、8時少しまえに到着して受付で待つことしばし。すぐ２階の出産コーナーの陣痛室へ案内されて、まずはＣＴＧなどの検査をひととおり。胎児の状態もいいようなので、腸内のお掃除の処理を受けてから、まずはリラックスしましょうとのことで、アクアグリーンのタイルで彩られた浴室で、バスタイム。とはいっても、これから産む本人としては、そうのんびりともしていられないような気がして、10分ほどでお湯からあがります。そこから分娩室へ入り、分娩台へ。わたしの担当となる助産婦さんがやってきて、おなかに分娩監視装置を取り付けてくれました。さらに、右の手首のところに点滴用の血管を確保し、そこからいよいよ陣痛促進剤の点滴を開始。この時点ですでに午前10時となっていました。助産婦さんから手渡された、うしろあきの手術着（手術するわけじゃないけど、そう呼んでいいよね？）を着て、分娩台に横たわったわたしの横には、ダーリンが手持ち無沙汰にうろうろと座ったり立ったり。点滴を受けているわたし自身は、いよいよこれから産むのだ！　あのいやな陣痛と戦って、無事に赤ん坊をこの世に送り出すのだ！　という気概がありますので、意気高揚としておりますが、つきそいのダーリンにとっては、自分は特に痛みも感じないし、まあヒマといえばヒマなんでしょうね。分娩室に備え付けの器具の電力仕様をじっくり眺めたり、いざ赤ん坊が生まれた際に身長・体重をはかる用具を眺めたり、それを見るともなく眺めているわたしのほうも落ち着きませんわ。さて、20分ほどそうしているうちに、最初の軽い陣痛の波が来たような？そう思って、分娩監視装置を見てみると、紙の上に描かれたカーブにも、しっかりと小さな波が現れています。この段階ではまだ、痛みというよりも、腰のあたりがなんだか張る、という程度の感覚。まだ、ラマーズ法だなんだで習い覚えた呼吸法を使わなくても、平気のへいざ。「そろそろ始まったねー」なんて、ダーリンと笑顔をみかわす余裕もあり。話はかわりますが、今回のお産では、わたしには大きな野望がありました。それは、分娩いすを試すこと。今までの3回のお産では、いつも進行が早すぎて、5分間隔の陣痛とともに病院に着いたと思ったら、ひととおりの検査をするのももどかしく、あっというまに分娩台に乗せられて、すでに娩出期、さあいきんでー！　という流れ。よく本に書いてあるように、パートナーによりかかっての痛みのがしのポーズや、アクティブ・チェアを使うとか、出産の際のほかの可能性を試す時間がまったくなかったのが残念だったのです。ダーリンといっしょに出席した、出産準備教室では、「分娩いすは、出産介護者にとってひざまづかないといけないので、あまり（介護者側からは）好まれません」とは聞いておりましたが、わたしにとっては、これが人生で最後の出産。4回も産んでおいて、分娩いすのひとつも座ったことありません、というのでは、なんだか物足りないではありませんか。そんな気持ちをダーリンにも話してあったので、やっぱり助産婦さんはあまり乗り気ではなかったのですが、ダーリンがぜひ！　と強く押したので、とりあえず用意はしてくださいました。その用意された様子をみると、あまり広くもない分娩室（この産院には、4室ほど分娩室があるのですが、わたしの入った分娩室の奥に、さらにもう一室、別の分娩室があり、わたしの分娩室はいわば通り抜け道のような位置にあたっておりました）の、分娩台の横の床にさかさかっと医療シートを３枚ほど敷き、その上に半円形の分娩いすを置きました、という感じ。分娩いすに、必要以上に多大な憧れを抱いていたせいでしょうか、わたしとしては、正直言って「え？　こんなもん？」という感想をまぬかれませんでしたわ。それでも、せっかく用意していただいたのですから、積極的に利用しないと。とりあえず、分娩台から降りて、その分娩いすに座ってみます。この時点では、点滴開始からすでに１時間ほどがたっており、陣痛の波も少しずつ大きくなってきておりました。そろそろ痛みのがしの呼吸法が役立ちます。で、ときどきやってくる陣痛の波を、呼吸法でのがしながら、その分娩いすに座ってみたのですが、どうも具合がよろしくない。まず、分娩監視装置のケーブル、さらに右手首の点滴のチューブが、わたしが床の上に降りた時点でぐるぐる巻きになっちゃいました。これじゃまずいってんで、これらのケーブルやチューブをまたいで、なんとかまっすぐな状態に戻しまして、やおら分娩いすに座るわけですが。なんだか、座位部分が低すぎて、しっかり腰掛けると、ひざが上がりすぎて、これじゃ痛みをのがすのにもうまくないし、そもそもこんな状態でいきめるのかなあ？お尻の位置を前にしたり、後ろにしたり、横にしたり、ベストの状態を探ってみましたが、結果としては、これはわたしにはむいていない、と判断いたしました。それで、せっかく用意していただいたのに申し訳なかったのですが、また分娩台に戻ることにいたしました。で、台の上に戻ったときに、またケーブルやらチューブやらがぐるぐるなっちゃって、助産婦さんに分娩監視装置のほうをいったんはずしてから直してもらいました。