本物のこだわり

■本物のこだわり　（2004.03.21）

昔行った、ある旅館の話です。

　＃それは四国・道後温泉にある
　　二十室足らずの小さな旅館でした。

部屋、食事、お風呂、接客態度は
世間のうわさ通り素晴らしかった。大満足。(^^

しかし、その宿で何より驚かされたのは
目に見えないところのこだわり、気配りが
本当にすごいという点にありました。

一緒に泊まった
ふとん屋の友人は使われているふとんに感激し、
割り箸屋の友人は使われている割り箸に感激し、
．．．といった具合でした。

ハム屋の私は、夕食に出てきたベーコンを見て
「ベーコンはたいした事ないな．．．くん煙が利いていない」
と思ったのですが、よく考えてみると「くん煙が利いていない」
つまり、このベーコンは和食に合わす為に
オーダーメイドで作られたものだったんですネ。
．．．まいりました。完全に降参です。(^^;;

その他にも、私たちが気がつかない
こだわりや気配りが随所にちりばめられていたと思います。

でも、そんなこと旅館のパンフレットにはどこにも載っていません。
その時気がついたのは、その道のプロだけだったかもしれません。

でも、その見えないところに、こだわるからこそ、
その旅館独特の場の雰囲気が醸し出され、
私たちに極上の安らぎ空間を提供することができるのでしょうねぇ～。

これこそ、本物のこだわりだと思います。
　　
　　