テーマ:GUNの世界(3809)
カテゴリ:GUN具(CMC-Model Gun)
新年が始まると気分は正月気分のままなのに、周囲はあっという間に普段通りに動き出す。その時差みたいなズレた感覚が、中々修正できなくなってきているのは年のせいですかね。
さて今回は「CMC ワルサーP38 Gestapo モデル」の続きです。 スライド左側面のスライドには、ドイツの国章の鷲と「P38]「SVW 45」「Gestapo」の刻印とsmマークが入っています。モーゼル社製作の1945年製のP38の刻印に関しては正確にモデルアップされていますが、国章のアドラーマークとGestapo刻印は完全な創作ですね。 最もGestapoモデルの存在自体が実際には無かったようなので、アンクルタイプと同様雰囲気重視で考えるべきなんでしょうね。 エキストラクターはライブですが、スチールプレスのため実銃とは全く異なる形状です。この辺りはダミーで再現したナカタ製の方が形状的には実銃に近かったわけですが、当時はCMCの方がリアルだと思ってました。 スライド左側面は「smマーク」「CMCロゴ」シリアルナンバーが入っています。シリアルNOは打刻のようなので、リアルに連続している可能性もありますが詳細は不明。 改めて見ると古いモデルなのでスライド側面に傷や凹みが散見されますが、厚いメッキのおかげで目立たなくなっています。規制も役に立っていたって事ですね。 バレルは発射ガスが抜ける通称「コロナバレル」。末期の製品なので余剰パーツを組み込んだモノではないかと思っています。バレルとスライドとの隙間はそれなりにありますが、ガタは殆どありません。 スライド後部の隙間は、前方と異なり殆どありません。CMCのモデルガンは慣らしが必要と言われたのは、このような精度を当時の技術で求めた結果だったんでしょう。何故かハンマーのみ仕上げがされていないので自然崩壊が心配なので、今の内に表面のコートを考えるべきですね。 P38で最も好きな所が、スライドオープン時のバレルロッキング部分。このメカっぽい構図は、同じプロップアップ・ショートリコイルを採用したベレッタ92Fででも見る事が出来ないので、P38のみの特権です。 フロントサイトの無いショートバレルと、サイトの載ったスライドの組み合わせは新鮮です。よく考えるとバリエモデルの多いP38トイガンの中でもGestapoモデルだけの特徴なんです。 装弾排莢は、今でもスムーズ(どうしてもソフトにやってしまいますが)。スライド閉鎖時の金属音はABSモデルでは味わえない部分です。購入当時、黒くてメンテの楽なABSモデルに、関心が移っていたのが悔やまれます。 最もABSモデルに関心が移っていたから、未発火状態で残ったんですけどね。 今日はここまで!!!!!! 新しくトイガンサイト始めました→お座敷SHOOTERS.com フェイスブックページ始めました→お座敷シューターのトイガン日記 人気ブログランキングへ←ポチッとお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[GUN具(CMC-Model Gun)] カテゴリの最新記事
オリジナルとはいえ、センスの良い刻印だと思います。ワルサーP38の最大の魅力は私もロッキングブロックが剥き出しになった姿だと思いますが、バレルが短い方がより際立つような気がします。
(2015.01.06 21:50:21)
WICAさん
どうもです。 そうですね。この頃は情報自体が少なかったですから、刻印の正確さよりもセンスの良さみたいなモノが重要視されていたように思います。格好良いかどうかですね。 P38のロッキングブロックがオープンになったところは、見ていて飽きないですね。P08のトグルがオープンになったところも同じように好きですw (2015.01.07 00:04:59)
こんにちは。
CMC製P38のミリタリーグリップは、MGCやマルシンの物より横溝が1本少ないのをご存知でしょうか? 理由は、MGC、マルシンが、P38の製造メーカー3社に最も多くのグリップを供給したAEG社製のグリップを参考にデザインしているのに対して、CMC製は、恐らく、設計者の六人部が持っていたスプリーベルク社製の実物グリップを元に採寸しているからです。 AEG社製のグリップの横溝は31本ですが、スプリーベルク社製は1本少ない30本です。わかり易い判別法は、グリップスクリュー周りの横溝が切れている部分がAEGは6本、スプリーベルクは5本と1本少ないです。 Gun誌の最初のCMC広告には、恐らくスチール製と思われる試作モデルの写真が掲載されましたが、これにはスプリーベルク社製の実物グリップがついていました。 では、CMCP38のグリップフレームはフルサイズかというと、残念ながら、内部が僅かに小さいようで、実物マガジンは入りません。ちなみに、マルゼン製ガスガンはフルサイズです。 (2015.01.07 22:24:48)
追伸
先の書き込みで、六人部氏と書くところを呼び捨てにしてしまいました、すいません。むとべしで変換しても出ないもんで、つい忘れました。 トリビアをもう一つ。 モーゼル社のSVWというコードは、1945年の3月だったか4月だったかに変更されたようですが、実際にSVW45が打たれたP38はほんの数丁しかないという話ですが、現物の写真は見たことがありません。実際にあるのかなあ? モーゼル社は、終戦直後から残存するパーツを組み立てたP38を駐留フランス軍に納入しましたが、それには、SVW46の刻印が打たれた物もあります。やがて、ベークライトグリップの在庫が底を付き、最後は間に合せに鉄板をプレスしてグリップを作り納入したようです。 (2015.01.07 23:24:15)
Schutze600さん
横からすみません。 >モーゼル社のSVWというコードは、1945年の3月だったか4月だったかに変更されたようですが、実際にSVW45が打たれたP38はほんの数丁しかないという話ですが、現物の写真は見たことがありません。実際にあるのかなあ? > http://www.p38guns.com/Mauser.htm こちらにアップされています。ご参考までに・・・ (2015.01.07 23:41:21)
Schutze600さん
どうもです。 CMCのグリップの溝数が1本少なかったとは初めて知りました。モデルアップしたグリップのメーカーが異なるんですね。大変参考になりました、貴重なご意見ありがとうございます。 SVW45の実銃についてはWICAさんが紹介しているページ以外にも幾つか散見できますので、ある程度の数が存在していると思われます。 大抵の画像で星形のプルーフマークがついているので、戦後残存パーツで組み立ててフランス軍に納品されたものの数が多いのかも知れません。 参考までに > http://www.littlegun.info/arme%20allemande/walther/a%20walther%20p1%20p%2038%20fr.htm (2015.01.08 01:17:16)
大変失礼しました。
P38のフォーラムで仕入れた情報でしたが、とんだガセネタでした・・・ ご指摘のサイトによれば、1万丁以上製造されているようですね。 (2015.01.08 08:08:54)
先の私の勘違いの原因がわかりました。
数丁存在すると言われるのは、SVW45ではなくてSVW44でした。 Gun誌のCMC広告の試作モデルにSVW44の刻印が打たれていたので、そんなのは無いだろうとサイトを調べたところ、1~2丁現存するという記事を発見したのでした。 いや~、歳はとりたくありませんね~。 大変ご迷惑をおかけしました。 CMCP38の広告写真(Yonyonさんのサイト) http://www7a.biglobe.ne.jp/~yon-yon/cgi/cmc/p38_Gestapo/index.html (2015.01.08 09:08:56)
Schutze600さん
どうもです。 成る程、数が少ないのはSVW44の方ですか。確かに余り見ない気がします。自分も生産数が少ないコードのものがあるぐらいの記憶しか無かったので、この機会に分かって良かったです。 WICAさんもありがとうございました。 (2015.01.08 16:13:21) |
|