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barmy's On & Off

barmy's On & Off

07'チャレンジ富士五湖112km完走記

「スタートまで」

深夜のドライブは快適そのもの。
自宅を0時40分に出発し途中の談合坂でコーヒーブレイク。
その後は一路、富士北麓公園を目指す。
2時30分に公園に着くが、すぐに駐車場のゲートが開く。
車を停め、メールが入っていたZZZさん、YAJさんに電話。

3時15分に受付。
だんだんワクワク感が上がってくるのが判る。
荷物預けの袋にナンバーを書いて一旦着替えのため車へ。

車の中で朝食後に外に出てトイレタイム。
駐車場のトイレは混んでいるので競技場まで行くがまだ空いてる。
トイレを済ませた後は受付あたりをブラブラ。
おっと、入り口でStonetakedaさんを発見。
今回は萩往還のため応援にまわったとの事。しばし談笑。

バスで競技場に入ってくる人が増えてきた。その中にロッテ1号、2号夫妻を発見。
そしてドミンゴさん。
私の顔は暗くて分からなかった様子でもこっちはバッチリ判る。
後ほどスタートで!と一旦別れる。

車に戻り、シューズにチップ装着やナンバーカードを着ける。
荷物を袋詰めししっかり結わく。
これで準備完了。

4時、ZZZさん、YAJさん、そして家族と一緒にスタート位置へ。
競技場入り口ではじクロさんご夫妻と会った。
今回ははじマラエイドを開設する予定。それにうちの家族も参加。
野辺山24Hや昨年の富士五湖で一緒だった安達さんにも会えた。
アン☆ドゥの里美さんとも会えた。今回も100キロに挑戦。
仲間達たくさんに会えてスタートへ。
スタート付近で原始人ランナーさんと会えた。彼はサブ10目標。

エイエイオーのときのこえのあと、スタート。
スタート.jpg
左から私、ドミンゴさん、ロッテ1号さんロッテ2号さん
長い一日が始まった。

「30キロまで」

スタートすると意外にペースが速い。
こんなペースで持つのか?と疑問に思いながらも集団に付いていく。
しばらくはドミンゴさんと並走させてもらった。
振り返ると富士が雄大な姿を見せている。
朝日に赤く染まった富士は幻想的だ。
小動物の死体を見つけたが狸だった。さすが自然がタップリ。

下り中心の道が終わると忍野村入り口
朝のキレイな空気に川の上にもやがかかっている。
霜が降りている程あたりの空気は冷涼。
コンビニで食料調達のためドミンゴさんと別れる。
ここからしばらく一人旅。しかし100m先にはZZZさん、その先にはYAJさんの姿。
山中湖に着くと急にYAJさんが出てきた。なんでもトイレに寄っていたとの事。
山中湖をしばらく走ると私もトイレに行きたくなってきた。
無料休憩所にてトイレタイム。

山中湖で最初のエイドを過ぎると100キロの部のトップが抜いていった。
さすがに速い。私はマイペースでキロ7分程度のジョグを続ける。
しかし右足底に違和感。ジンジンした痛みを伴っている。
不安に感じながらもペースを落とさず走った。
山中湖の富士.jpg
山中湖の富士はキレイだ。昨年は曇っていたが今日は快晴。
山中湖の富士2.jpg
逆さ富士、とまではいかないが水面がちょっと波だって残念。

山中湖の最大の難所、ちょっとした上りも歩かず走って上がる。
昨年は歩いたポイントだ。やはり練習の成果があるのかも。
上りきるとエイド。そして下り。
このあたりでは100キロの速い人たちが大勢上ってくる。
さすがにmy☆starの西村さんは速い。さすが日本代表。
このエイドで自由の風ACの渡辺さんとすれ違う。
彼は100キロ、私に111キロ頑張ってと声をかけてくれた。

下りきって湖畔へ。やはり写真を撮っておきたくて頼んで撮ってもらった。
逆さ富士と.jpg
すごく良い写真だと思う。
逆さ富士になっている。
応援に来てくれていたtakedaさんとハイタッチ!元気をもらう。

山中湖に別れを告げ、忍野八海の道を戻る。
気になっていた足底の痛み、多いに気になっている。
次のエイドが待ち遠しい、そんな気持ちが強くなる。
炭酸系の飲み物が異常に欲しくなってきたが、エイドには無い。
あるのは水、、、残念。
去年はオレンジジュースとかあったような。。。コーラも。

27キロ地点の脱ぎ捨てエイドで靴下を脱いでみる。
案の定、500円玉程のマメができている。それも両足。
ディクトンが無いので、サロメチールで代用。両足底にタップリ塗り込む。
このまま32キロのエイドまでだましだまし走る。
調子が良くなってきた。
このまま行けそう。そんな感じがしてきた。
32キロのエイドもコーラは無し。水をタップリ飲む。
気温がガンガン上がってきた。
さて次は河口湖だ。

「56キロまで」

河口湖インター入り口、富士急ハイランドまでの道のり。
真っすぐだが長い。延々と走るだけ。
歩かず走る。これが目標。
信号待ちで止めさせられるのが大いなる救い。
足の屈伸をして少しだけケアする。

70キロの部が走って合流してくるルート、8時ちょっと過ぎの通過。
まだここまではトップは来ていない様子。
その先のマクドナルドで家族と、はじクロ夫妻の応援を受ける。嬉しい。
富士急ハイランド先のエイドでの食事。
おにぎりにタップリ塩をふりかけて、みそ汁と一緒に食べる。旨かった。
デザートはバナナを2本。
そういえばエイド毎にバナナを2本食べている。

陸橋をくぐって河口湖までの下り。
途中後ろから原始人ランナーさんが声をかけてきた。
もっと早い時期に抜かれると思ったが、初のウルトラ、セーブしていたんだろう。
しかし軽快な足取りでドンドン先に進んでいく。
キロ6分より速いペースで走っているのではないか。

河口湖大橋が見えてきた。業者の写真ポイントだ。
先行するランナーと空間をあけてポーズを決める。
今年は富士山バッチリですごく良い写真が撮れただろう。年賀状は決まりだ。
大橋を過ぎると42.1キロポイント。丁度フルマラソンの距離だ。
ここでドミンゴさんが追いついてきた。
ここから先はドミンゴさんにくっついて走る事になる。

今年から変わった所、それは河口湖の周回でトンネルを通過すること。
昨年はトンネルに入らず湖畔を走った。
トンネルの中はヒンヤリした風で暑い外に比べて走り易い。
トンネルを出るとまぶしい。
私設エイドでコーラを戴く。うまい、うますぎる!
もっと飲みたい!そんな感覚。
やがてはじマラエイドが。家族の労いの言葉が嬉しい。
冷却スプレーを足にかけて再スタート。

1回目の着替えポイントの西浜中学校。
ここまでは500m程の上り坂がある。その先はつづら折りの急坂。
この500mは歩く人が多いが私は走った。

着替えポイントでロングタイツを履き替える。
タップリサロメチールを塗り込んだ。
ロングTシャツも着替える。上半身の筋肉も痛い。
ここにもサロメチールを塗り込む。
さて、足のマメだ。大きく成長している。
ナンバーカードのピンを外して水抜きする。タップリ出た。
そこへサロメチールを塗り込んで出来上がり。
おおっ痛くない!

靴を履き、先行しているドミンゴさんを追いかける。
つづら折りの坂を何とか我慢して上り、西湖へ。
西湖の周回は暑い。風が涼しいのが良いが、日差しが暑い。
やがてはじマラエイド。
家族の労いの言葉、嬉しい。
ドミンゴさんは先行しているようだ。

次のエイドはうどん。素うどんだが何故か旨い。
しかし暑いので熱いうどんは閉口した。水を加えて4杯流し込んだ。
4杯もうどんを食うのか?と笑われそうだが量は少なめ。4杯で大盛りうどん位?
しっかり食べないと走れない。
デザートのバナナも2本食べる。バナナはカリウムが豊富。
カリウムが不足すると足がつってしまう。

さあ、ここからが勝負だ。

「本栖湖68.3kまで」


うどんを食べてからの上り坂、このあとは瀬々波橋、青木が原大橋を下る。
ここの上りが帰路はキツい。
やがて精進湖入り口。公設エイドでやっと炭酸系の飲み物が出てきた。
サイダーだ。旨い!
この本栖湖までの12キロちょっと、これが異常に長く感じる。
精進湖は富士五湖の中で一番小さいのだが侮れない。
ペースを落とさず走る。
トンネル手前で車からはじクロ夫妻の応援を受ける。

精進湖出口のエイドだ。
昨年はここでメロンやオレンジ、コーラを飲んだが今年は無い。
なんか残念だ。
でも、ここでドミンゴさんに追いついた。
そして監督さんが追いついてきた。彼は初ウルトラで70キロに挑戦。
一緒に行こう!とスタートした直後!
目の前にしゃおらいさんとKuriyさんの姿が!嬉しかった。
アミノ酸系のサプリメントやドリンクを戴き、写真を撮って頂く。
精進湖にて.jpg
写真提供 Kuriyさん ありがとう!

しゃおらいさんとkuriyさんはこの後、精進湖を逆回りにLSD。
監督さんに先行してもらい何とか本栖湖に到着。この後が地獄だった。

「悪夢の10キロ」

エイドで休息。ドミンゴさんとここから先の事を話す。
その間、監督さんは折り返しでゴールへ。
本栖湖の周回へは私が先にスタート。
ナンバーカードにチェックを受けて周回へまわる。

このルートが寂しい。
最初は下り基調。先行していた二人のランナーをパスすると
だれも居なくなる。
走っているのは観光客の車とバイクと自転車。
それもたまに通る程度。すごく寂しい道路だ。

眼前にはこれから走るべくルートが遥か彼方まで続いている。
本当に10キロしかないの?ホントにそう感じた。
やがて急な上り坂。目標があるので歩かなかったが上りきると
そこは本栖湖のビューポイント。
観光客が多く、ランナーは私一人。観光客をかわして下る。急な下り。
湖畔の周回路はひたすら長い。変化が無い。

精神的に追いつめられてくる。
疲れた、もう辞めよう。そんな考えが出てきた。
エイドまで1キロの表示。
その1キロがなかなか到着しない。長い1キロだ。
エイドでは頭から冷水をかけてもらう。身も心も引きしまる。
エイドでタイムを確認すると、この時間なら余裕でゴールできるとの事。
ホントかな?あと35キロもあるんだよな?と思いながら。
本栖湖駐車場へ戻ったら収容バスに乗ろう。
そんな事を真剣に考えていた。
それだけ精神的にダメージを受けていた。

本栖湖駐車場はなかなか着かない、ここが正念場。
もう辞めよう、いや頑張る、辞めよう、頑張ると心の中で
天使と悪魔が闘ってる。自分自身で一番の戦いだった。

本栖湖駐車場へ着いた。エイドで休んでいって!という
スタッフの言葉が嬉しかった。

「100キロまで」

本栖湖駐車場で休んでいると後ろから声をかけられた。
白顔さんだ!今回彼はウルトラ初挑戦、70キロの部だ。
一緒に帰ろう!と、ここでゴールする決意が固まった。
ありがとう、白顔さん。
そしてもう一人、ライムグリーンさんだ。
その後は、ここまで応援に来てくれていたtakedaさんに別れを告げ
ライムさんとコースに戻った。
ここからだったと思う。ペースが格段に上がっていった。
それまでキロ7分強のペースが6分台までアップした。

本栖湖の地下道を通り抜け、精進湖方面へ戻る。
もうすぐ精進湖というあたりでJunhさんに会った。
ルート場では車の上からしゃおらいさん、kuriyさんの応援を受ける。
本栖湖の周回と違い、コース場には多数のランナーが居る。
それだけで何故か嬉しかった。

道際の距離表示の数字がどんどん大きくなっている。
ゴールが近い、そう実感できた。
赤池大橋のエイドでは私の前の人で炭酸系の飲み物が終わってしまった。
無くなると飲みたくなる。
ここはバナナで我慢。自販機でコーラを買おう!と走った。

下りきるとうどんエイド。往路はカップに入っていたうどんだが
カップが無くなった様子でドリンクのカップに入っている。
食べにくいが2杯戴く。なんか生ゆでっぽかった。
ここから下り、西湖の対岸へ走る。途中のマッサージエイドが楽しみだ。
歩いている人が多い中、走った。
あまり何も考えていないが走った。
最高でキロ6分が出ていた。

マッサージエイドでマッサージを受けた後、関門通過をする。
ここが第3関門だった。余裕の関門通過。
冷たいサイダーと暖かいスープを飲んでいるとライムさんが追いついてきた。
ゆっくり再スタートする。
また、ここからもペースが上がっていった。西湖の湖岸が出てきた。
昨年は長く感じたこの場所、今年はあっという間に感じた。
そろそろ西湖も終わりとなるあたりにはじマラエイドが!
しかしペースが上がってきており西浜小学校をクリアして下りたかったので
エイドはパスした。家族の声援が嬉しかった。

トンネルを抜け、河口湖まで一気に下る。
西浜のエイドで去年はリタイア宣言しようと思った事を思い出しながら
エイドをパスして下った。
河口湖の対岸、湖岸を走る。ひたすら走る。
この先のエイドで昨年は完走を確信したんだな~とか考えていた。
そうだ、あんぱんが食べたい!次のエイドだ。
次のエイドは99.9kmのポイント。そう100キロだ。

例のごとく、エイドまで1キロの表示が出ている。
これを見たらもうエイドまで2キロと思うようにした。
石神井公園1周より長く感じる為だ。
ようやく出てきたエイド。
暖かいココア、あんぱんを食べる。生き返った。バナナも食べる。
ふと見るとビニールシートに毛布がしいてある。
そこに寝転がって休んだ。
そして携帯で電話。ゴールの予定時間を家内に伝える。
冗談で「リタイアしようかな~」なんて言ってみたが歩いても
ゴール可能な位置なので笑ってしまった。

「ゴールまで」

残り11キロ。1キロ10分で歩いても楽勝のゴール。
ここはせっかく走ってきたのだから意地でも走りたい。
執念で走った。
河口湖大橋が見えて富士吉田の道路表示も見えた。
往路は下り坂だったが復路は結構な上り坂。
気合いを入れて走ったが、信号待ちが気持ちよかった。

やがて第4関門通過。ここが最終だ。
次はゴールだ。
ここのエイドで暖かいコーヒーをお願いしたがココアが出てきた。
笑ってしまったが、甘さが心地よかった。
ここでもバナナを食べてこれから続く上り坂に備えた。
いろんなレースで良く会う人。今回もお会いした。
所沢走酔会の竹谷さん。
北丹沢の姫次の手前でお会いしたのが最初。その後ハセツネや
先日の青梅高水でも。
ここでお互いにエールを交換する。

さて最後の5キロ強だ。
市街地を抜けると富士の裾野の長い坂が待っている。
ここは昨年は歩いた所だ。
今年は走った。
中間地点あたりではじクロさん夫妻、家族の応援を受ける。
ラストスパート1.jpg

しっかり走っているが表情には余裕が無いのが判る。

ラストスパート2.jpg
歩いている人ばかりで走っているのは私だけ。

この先少し上って下り坂だ。
最後のエイドでサイダーを戴く。昨年はパスしたエイドだ。
ここで最後のパワーを充電。
一気に北麓公園を目指す。
いろんな人の声援をうけ、競技場へ。
競技場入り口に入ると、安達さんの応援を受ける。
「あと2周だよ!」なんて冗談も嬉しい。

次男の姿を見つけ、伴走するよう促す。
やがて長男、家内も見つけた。長男も呼んだ。
やがてナンバーのコールと名前のコールが。
MCのみどりさんは野辺山等で私の名前や「はじマラ」のことは
よくご存知なので、はじマラの説明までしていた。

子供達と一緒に手をつないでゴール。
テープを切ったとたんにフラッシュ!気持ちよかった。
今までで一番感動的なゴールだった。

仲間と家族とゴール後.jpg

ゴール後に写真。監督さんやはじマラの仲間と家族

記録 13時間43分48秒

ゴール後には八百さんにも会えた。
八百さんは膝の痛みで50キロでリタイアだとか。
鍼治療を薦めて、次の大会で会いましょうと別れた。

その後は仲間のゴールを見届けた。
はじマラ仲間は全員時間内ゴール達成。
それにしてもロッテ2号さんはすごい。あの身体であのパワー。
どこまで進化するのか?
最後にアート鈴木さんとも会えた。
彼も時間内ゴール、さすがは最年少サロマンブルーだ。

たくさんの仲間との出会いがあるウルトラの大会。
もう病みつきかも。
来年は素直に100キロの部にエントリー予定。


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